離乳食、これで迷わない!管理栄養士が教える、月齢別・進め方完全ガイド
「いつから始めたらいいの?」「何を食べさせたらいいの?」「この量で大丈夫?」
初めての離乳食は、分からないことだらけで不安になりますよね。インターネットや育児書には情報があふれていて、かえって混乱してしまうこともあるかもしれません。
この記事では、管理栄養士である私が、赤ちゃんの成長に合わせた離乳食の進め方を、月齢別に分かりやすく解説します。
これを読めば、あなたも自信を持って離乳食を進められ、赤ちゃんもママも笑顔で食事ができるようになりますよ。
離乳食の基本:いつから?何から?
離乳食は、赤ちゃんが母乳やミルク以外の食べ物から栄養を摂る練習をするための大切なステップです。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて進めましょう。
始める時期の目安
- 生後5~6ヶ月頃:首のすわりがしっかりしている、支えがあれば座れる、食べ物に興味を示す、スプーンを口に入れても嫌がらない、などのサインが見られたら始め時です。
始める食材
- おかゆからスタート:アレルギーの心配が少なく、消化しやすい10倍がゆから始めましょう。最初はスプーン1杯から、徐々に量を増やしていきます。
- アレルギーに注意:新しい食材は、1日1種類、少量から与え、アレルギー症状が出ないか様子を見ましょう。特に、卵、乳製品、小麦などは注意が必要です。
月齢別!離乳食の進め方とポイント
1.離乳食初期(ゴックン期:生後5~6ヶ月頃)
- 目標:食べ物を飲み込む練習。
- 食材:なめらかにすりつぶしたポタージュ状のもの。
- 穀物:10倍がゆ
- 野菜:にんじん、かぼちゃ、ほうれん草など(ゆでて裏ごし)
- タンパク質:白身魚(鯛、ひらめなど)、豆腐(少量から)
- 回数:1日1回、授乳の前に。
- ポイント:スプーンを嫌がらないように、口の奥に入れすぎない。無理強いはしない。
2.離乳食中期(モグモグ期:生後7~8ヶ月頃)
- 目標:舌でつぶして食べる練習。
- 食材:舌でつぶせる固さ(絹ごし豆腐くらい)のもの。
- 穀物:7倍がゆ、パンがゆ
- 野菜:ブロッコリー、じゃがいも、大根など(やわらかく煮て粗くつぶす)
- タンパク質:鶏ささみ、卵黄(少量から)、納豆など
- 回数:1日2回、授乳の前に。
- ポイント:手づかみ食べを促す。色々な食材を試す。
3.離乳食後期(カミカミ期:生後9~11ヶ月頃)
- 目標:歯ぐきでカミカミして食べる練習。
- 食材:歯ぐきでつぶせる固さ(バナナくらい)のもの。
- 穀物:5倍がゆ、軟飯、うどん
- 野菜:きのこ、ひじき、わかめなど(細かく刻む)
- タンパク質:赤身魚、豚ひき肉、鶏ひき肉、卵全卵など
- 回数:1日3回、授乳の前に。
- ポイント:手づかみ食べを積極的に取り入れる。食事のリズムを整える。
4.離乳食完了期(パクパク期:生後12~18ヶ月頃)
- 目標:幼児食への移行。
- 食材:歯ぐきで噛み切れる固さ(肉団子くらい)のもの。
- 大人と同じような食材を、味付けを薄くして与える。
- 回数:1日3回、おやつ2回。
- ポイント:自分で食べる意欲を育む。食事のマナーを教える。
離乳食で困った時のQ&A
Q1:離乳食を食べてくれない時は?
A1:無理強いはせず、一旦中断して時間を置いたり、食材や調理法を変えてみましょう。また、体調が悪い時や、気分が乗らない時もあります。焦らず、赤ちゃんの様子を見ながら進めましょう。
Q2:アレルギーが心配…
A2:新しい食材は、少量から与え、アレルギー症状が出ないか様子を見ましょう。心配な場合は、小児科医や管理栄養士に相談してください。
Q3:手づかみ食べをしない…
A3:手づかみ食べは、赤ちゃんの五感を刺激し、食べる意欲を育む大切なステップです。最初は汚れても大丈夫なように、新聞紙を敷いたり、エプロンをつけたりして、見守ってあげましょう。
まとめ
離乳食は、赤ちゃんが成長していく上で、とても大切な経験です。
焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて、色々な食材や味を楽しみながら、進めていきましょう。
この記事が、あなたの離乳食ライフの、お役に立てれば幸いです。