「…壁に、穴が…」
リビングで何やら物音がしたと思ったら、壁にポッカリと開いた拳大の穴。
犯人は、思春期の真っ只中にいる息子。
その瞬間、頭に血が上るのを感じて、怒鳴りつけそうになった私。
反抗期の子どもを持つ親御さんなら、一度や二度、こんな経験があるかもしれませんね。
私も3姉妹の母ですが、まさに上の子たちが思春期の頃、そんな出来事がありました。
一時はどうなることかと思いましたが、今となってはあの壁の穴も、我が家の「勲章」のようなもの。
今日は、現役ママナースの私が、思春期の「反抗期」について、特に親を悩ませる出来事の一つ、「壁に穴を開けられた」という経験を元に、反抗期の意味と乗り越え方、そして修理する前にぜひ写真に残してほしい理由について、本音で語りたいと思います。
この記事でわかること
- 反抗期はなぜ起こる?子どもの成長の証としての反抗期
- 親を悩ませる反抗期の子どもへの関わり方
- 「壁に穴」事件から学んだ、親子の絆を深めるヒント
- 修理する前に写真に残すべき、ちょっとユニークな理由
【結論】反抗期は「自立」への大切なステップ!親は「見守り」と「受容」を
反抗期は、子どもが親からの精神的な自立を果たし、一人の人間として成長していくために必要な、大切なステップです。親を困らせる言動は、子どもが「自分」という存在を確立しようともがいている証拠。親としては、イライラする気持ちを抑え、「見守り」と「受容」の姿勢で子どもと向き合うことが重要です。
反抗期はなぜ起こるの?
反抗期は、第二次性徴期を迎える思春期に多く見られます。
- 自己同一性の確立:子どもが「自分は何者なのか」「どう生きたいのか」を探求する時期。親の価値観から離れ、自分の価値観を確立しようとします。
- ホルモンバランスの変化:心身ともに大きく変化する時期。イライラしやすくなったり、情緒不安定になったりすることがあります。
- 脳の発達:感情をコントロールする前頭前野がまだ未熟なため、感情的になりやすいです。
私も看護師として、この時期の体の変化が子どもの心に与える影響の大きさを理解しているので、一概に「ワガママ」と片付けられないことを知っています。
親を悩ませる反抗期の子どもへの関わり方
私が実際に経験し、他のママたちからヒアリングして効果的だと感じた関わり方です。
- 「話を聞く」姿勢を見せる:
- 子どもが話したい時に、いつでも耳を傾ける準備をしておきましょう。「どうしたの?」と問い詰めるのではなく、「何かあったらいつでも話してね」と、見守る姿勢が大切です。
- 話してきたら、途中で口を挟まず、最後まで聞くことに徹しましょう。
- 「そうだったんだね」「辛かったね」と、共感の言葉を伝えることが大切です。
- 一人の人間として尊重する:
- 子どもの意見や選択を頭ごなしに否定せず、一人の人間として尊重しましょう。
- 「どうしたい?」「どうすればいいと思う?」と、子ども自身に考えさせる機会を与えましょう。
- ただし、命に関わることや、社会のルールに反することは、毅然とした態度で注意することも必要です。
- 距離感を保つ:
- 干渉しすぎず、かといって放任しすぎず、適切な距離感を保ちましょう。
- 子ども部屋にノックなしで入らない、スマートフォンの内容を勝手に見ないなど、プライバシーを尊重することも大切です。
- 「反抗期があるのは健全な成長の証」と割り切る:
- 反抗期がない子の方が、かえって心配だという意見もあります。親に反抗できるのは、それだけ親を信頼し、安心できる存在だと感じている証拠です。
- 「これも成長の証だ!」とポジティブに捉えることで、親のストレスも軽減されます。
「壁に穴」事件から学んだ、親子の絆を深めるヒントと写真に残すべき理由
我が家の「壁に穴」事件。最初は怒りでいっぱいになりましたが、冷静になって考えてみると、あれは息子からの「SOS」だったのかもしれません。自分の気持ちをうまく表現できず、行き場のない感情が、壁に向かった結果だったのだと。
その時に、私がとった行動は、まず「怒らないこと」。そして、**「穴が開いた壁の写真を撮っておくこと」**でした。
修理する前に写真に残すべき理由
- 成長の記録として:あの時の感情の爆発が、彼が自立しようともがいていた証拠。大人になった時に見返すと、きっと笑い話になるはずです。
- 親子の対話のきっかけに:写真を見ながら、「あの頃、大変だったね」「〇〇も頑張ってたんだよね」と、親子の対話が生まれるきっかけになるかもしれません。
- 記録として:怒りの感情のまま修理業者に連絡する前に、一度冷静になるための時間稼ぎにもなります。
そして、息子が落ち着いた頃に、私は彼にこう伝えました。
「壁に穴を開けるほど、辛い気持ちだったんだね。ママは、あなたが壁を殴るくらいなら、ママの胸を殴ってくれた方がよかったな。いつでも話を聞く準備はできてるよ。」
すると息子は、少し驚いた顔をして、ポツリポツリと自分の気持ちを話し始めました。あの時の壁の穴が、私たち親子の絆を深めるきっかけになったと、今では心からそう思えます。
まとめ:あなたの「愛」が、反抗期のトンネルを照らす光に
反抗期は、親にとっても子どもにとっても、決して楽な時期ではありません。
イライラしたり、悲しくなったり、時には諦めそうになったりすることもあるかもしれませんね。
でも、どうか忘れないでください。
あなたの「見守り」と「受容」の姿勢は、必ず子どもの心に届きます。
そして、反抗期を乗り越えた子どもは、一回りも二回りも大きく成長し、あなたとの新しい関係を築いてくれるはずです。
もし疲れたら、一息つきましょう。あなたは一人じゃない。
頼れる人に頼りながら、子どもと一緒に成長していく過程を大切にしていきましょうね。応援しています!
