「自分でやる!」
朝の忙しい時間、急いでいる時に限って、子どもが着替えを「自分でやる!」と言い出して、なかなか進まない…そんな経験、ありませんか?私も3姉妹を育てていて、特にイヤイヤ期の子どもとの着替えバトルは、毎朝の恒例行事でした。「早くして!」「もう時間がないの!」と、ついイライラしてしまって、自己嫌悪に陥ることも少なくありませんでした。
でも、子どもの「自分でやりたい!」という気持ちは、自立心の芽生えであり、成長の大切なサインです。頭ごなしに否定するのではなく、その気持ちを尊重しながら、親子のストレスを減らして着替えイヤイヤ期を乗り切るコツがあります。今回は、現役ママナースの私が、子どもの「自分でやりたい!」を応援しながら、着替えイヤイヤ期をスムーズに乗り切るための具体的な方法を、私の経験も交えながらご紹介しますね。
なぜ「自分でやりたい!」の?イヤイヤ期の心理
イヤイヤ期の子どもが「自分でやりたい!」と主張するのは、単なるわがままではありません。そこには、子どもの健やかな成長に必要な心理が隠されています。
- 自立心の芽生え: 「自分でできること」が増えてくる時期です。自分の力で何かを成し遂げたいという強い欲求が芽生え、それが「自分でやりたい!」という言葉や行動につながります。
- 自己主張の練習: 自分の意思を表現し、周囲に伝えようとする大切な時期です。親に自分の気持ちを分かってほしい、認めてほしいという気持ちがあります。
- 能力の確認: 「自分にはできる!」という自信をつけたい、自分の能力を試したいという気持ちもあります。成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を育んでいきます。
- 親への甘え: 親に甘えたい気持ちと、自分でやりたい気持ちの葛藤の中で、イヤイヤという形で表現されることもあります。
これらの心理を理解することで、子どもの行動を「困ったこと」として捉えるだけでなく、「成長の証」として温かく見守ることができるようになります。
親子のストレスを減らす!着替えイヤイヤ期乗り切り術
子どもの「自分でやりたい!」を尊重しつつ、親子のストレスを最小限に抑えるための具体的な方法をご紹介します。
1. 時間に余裕を持つ
これが一番大切です。朝の着替えに時間がかかることを想定し、いつもより10分~15分早く起こすなど、時間に余裕を持つようにしましょう。時間に追われていると、親もイライラしやすくなります。
2. 選択肢を与える(ただし限定的に)
子どもに自分で選ばせることで、自立心を尊重し、満足感を与えられます。しかし、選択肢が多すぎると子どもは迷ってしまうので、2~3着の中から選ばせるようにしましょう。
- 「今日はどっちのTシャツにする?」「このズボンと、こっちのスカート、どっちがいい?」
- 季節や天候に合わない服を選んだ場合は、「今日は寒いから、こっちの暖かい服がいいかな?」などと、理由を添えて提案しましょう。
3. 手伝う部分と任せる部分を明確にする
全てを子どもに任せるのではなく、親が手伝う部分と子どもに任せる部分を明確にしましょう。例えば、
- 親が手伝う部分: 上着のファスナーを上げる、ボタンを留める、靴下のかかとを合わせるなど、子どもにとって難しい部分。
- 子どもに任せる部分: Tシャツを頭からかぶる、ズボンに足を通す、靴を履くなど、比較的簡単な部分。
「ここまでママが手伝うね。ここからは〇〇ちゃんがやってみて!」と声をかけると、子どももスムーズに受け入れやすくなります。
4. できたことを具体的に褒める
子どもが自分で着替えられたら、結果だけでなく、その過程も具体的に褒めてあげましょう。
- 「自分でTシャツ着られたね!すごいね!」
- 「ボタン、一つずつ頑張って留めたね!えらい!」
- 「〇〇ちゃんが自分で着替えてくれたから、早くお出かけできるね!ありがとう!」
褒められることで、子どもは自信を持ち、次も自分でやってみようという意欲につながります。
5. 遊びの要素を取り入れる
着替えをゲーム感覚で楽しむことで、子どものモチベーションを高めることができます。
- 「どっちが早く着替えられるか競争しよう!」
- 「〇〇レンジャーに変身だ!」など、子どもの好きなキャラクターになりきって着替える。
- 歌を歌いながら着替えるのも良いでしょう。
6. 親も完璧を目指さない
子どもが自分で着替えると、服が裏返しだったり、ボタンがずれていたりすることもあります。完璧を目指しすぎると、親も子どもも疲れてしまいます。
- 多少のズレは気にしない。
- 「今日は裏返しだけど、〇〇ちゃんが自分で着替えたからOK!」と、大らかな気持ちで受け止めましょう。
まとめ:イヤイヤ期は成長のチャンス!親子の絆を深めよう
子どもの着替えイヤイヤ期は、親にとっては大変な時期ですが、子どもにとっては自立心を育む大切な成長のステップです。この時期に、子どもの「自分でやりたい!」という気持ちを尊重し、温かく見守ることで、自己肯定感を育み、親子の絆を深めることができます。
今回ご紹介したコツを参考に、ぜひご家庭で試してみてください。もし、なかなかうまくいかない時や、不安なことがあれば、一人で抱え込まずに、いつでもコメントで教えてくださいね。私たちママナースも、皆さんの子育てを心から応援しています!