冬の朝、暖かい布団と冷たい空気のせめぎ合い…。「早く起きなさい!」と叫ぶ声が、朝の挨拶代わりになっていませんか?
私も3姉妹の母なので、その気持ち、痛いほどわかります。毎朝のように繰り返されるバトルに、朝からどっと疲れてしまいますよね。
でも、ちょっと待ってください。子どもが起きられないのは、ただの「甘え」や「怠け」ではないかもしれません。現役ナースの視点から見ると、そこにはちゃんとした医学的な理由があるんです。
なぜ冬の朝は起きられない?犯人は「寒暖差」
暖かい布団の中から、急に冷え切った部屋に出る。この急激な**「寒暖差」**が、実は子どもの体に大きな負担をかけています。
私たちの体は、自律神経が体温などをコントロールして、環境に適応しようと頑張ってくれています。しかし、あまりに急激な温度変化にさらされると、この自律神経がパニックを起こし、うまく働かなくなってしまうのです。
結果として、なんだか体がだるい、頭が働かない、気分が乗らない…といった「起きられない」状態に。これは、大人でも「ヒートショック」のリスクが叫ばれるのと同じ原理。子どもにとっては、なおさら大変なことなんです。
叱るより効果的!魔法のスイッチは「部屋の温度」
では、どうすればいいのか?
答えは、とってもシンプル。
起きる時間に合わせて、部屋を暖めておくだけでいいんです。
エアコンのタイマー機能を、起きる30分前にセットする。たったこれだけです。
布団の中と部屋の温度差をなくしてあげることで、自律神経はパニックを起こすことなく、スムーズに活動モードに切り替わることができます。
「さあ、起きよう!」と体が自然に思える環境を、親が作ってあげる。ガミガミ叱るよりも、ずっと効果的で、お互いに気持ちの良い朝を迎えられますよ。
我が家でも実践中
我が家でも、末の娘がなかなか起きられずに困っていた時期がありました。でも、この「タイマー予約暖房」を始めてから、びっくりするほどすんなり起きてくれるようになったんです。
「ママ、お部屋が暖かいと気持ちいいねぇ」なんて言いながら、布団から出てくる姿を見ると、本当に試してみて良かったなと思います。
冬の朝のバトルで悩んでいるなら、ぜひ今夜、エアコンのリモコンを手に取ってみてください。明日の朝が、少しだけ穏やかなものになるかもしれません。
