はじめに:終わりの見えない夜泣きに、心身ともに限界…
毎晩のように、火がついたように泣き叫ぶ我が子。抱っこしても、おっぱいをあげても、何をしても泣き止まない…。そんな状況が続くと、ママは睡眠不足でフラフラになり、「どうしてうちの子だけ」「もう朝が来ないでほしい」と、追い詰められた気持ちになってしまいますよね。
こんにちは、ママナースのさとみです。夜泣きは、多くのママ・パパが経験する、産後の大きな壁の一つ。そして、それは決してあなたの育て方が悪いわけではありません。
この記事では、夜泣きの主な原因を解説し、少しでも状況を改善するための具体的な対処法、そして何よりもママ自身の心を守るための考え方についてお伝えします。
なぜ赤ちゃんは夜泣きをするの?
夜泣きの原因は、実はまだ完全には解明されていません。しかし、いくつかの要因が複雑に絡み合っていると考えられています。
- 睡眠サイクルが未熟: 赤ちゃんは、大人と比べて眠りが浅い「レム睡眠」の割合が多く、眠りのサイクルも短いため、ちょっとした刺激で目を覚ましやすくなっています。浅い眠りから深い眠りへ、うまく移行できずに泣いてしまうのです。
- 日中の刺激が多すぎる: 日中に体験した様々な出来事(初めての場所、たくさんの人など)が、脳の中で整理しきれず、夜に興奮状態となって現れることがあります。
- 体の不快感: お腹が空いた、おむつが濡れている、暑い・寒い、鼻が詰まって苦しい、どこかが痛いなど、言葉で伝えられない不快感を、泣くことで表現しています。
- ママが恋しい(分離不安): 生後半年を過ぎると、ママと自分は別の人間だと認識し始め、ママがいないことに不安を感じて泣くことがあります(分離不安)。
今夜から試せる!夜泣き対策7つのヒント
原因が一つではないため、「これをすれば必ず泣き止む」という特効薬はありません。しかし、いくつか試すことで、あなたの赤ちゃんに合う方法が見つかるかもしれません。
- 生活リズムを整える: 朝は決まった時間にカーテンを開けて光を浴びさせ、夜は決まった時間に寝室を暗くするなど、昼と夜のメリハリをつけ、体内時計を整えましょう。
- 日中は、適度に体を動かす: 天気の良い日は、お散歩に出かけるなどして、心地よい疲れを感じさせることが、夜の深い眠りに繋がります。
- 寝る前の儀式(ルーティン)を作る: 「お風呂→授乳→絵本→子守唄→ねんね」のように、毎日同じ流れで寝かしつけをすることで、赤ちゃんに「これから眠る時間だ」という心の準備をさせることができます。
- 体の不快感を取り除く: まずは、おむつ、室温、服装などをチェック。それでも泣き止まない場合は、お腹が張っていないか、体のどこかを痛がっていないかなども確認しましょう。
- 一度、部屋を明るくしてみる: 暗闇で泣き続けている場合、一度部屋を明るくし、抱っこして「大丈夫だよ」と安心させてあげることで、クールダウンできることがあります。
- ドライブに連れて行く: 車の揺れが心地よく、すんなり寝てくれる子もいます。パパの協力が得られるなら、試してみる価値はあります。
- ママ以外の人があやしてみる: ママの焦りやイライラは、赤ちゃんに伝わります。思い切ってパパにバトンタッチすると、雰囲気が変わり、赤ちゃんが落ち着くことも少なくありません。
ママへ。一番大切なのは、自分を責めないこと
夜泣きが続くと、「私のせいで…」と自分を追い詰めてしまいがちですが、絶対にそんなことはありません。
夜泣きは、赤ちゃんの成長過程における、一時的な現象です。必ず、終わりはやってきます。
昼間、赤ちゃんが寝ている時に、一緒に体を休める。家事を手抜きする。パートナーや家族、地域のサポートを頼る。ママが一人で抱え込まず、心と体を休めることが、何よりも大切です。ママの笑顔が、赤ちゃんにとって一番の安心材料なのですから。