はじめに:初めての離乳食、何から始めたらいい?
「そろそろ離乳食を始める時期だけど、何から、どうやって進めたらいいの?」「アレルギーは大丈夫?」初めての離乳食は、ママ・パパにとって、期待と不安でいっぱいですよね。
こんにちは、ママナースのさとみです。離乳食の目的は、母乳やミルクだけでは不足してくる栄養を補い、食べ物を「ゴックン」と飲み込む練習をすること。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて、食べる楽しさを伝えていくことが何よりも大切です。
この記事では、離乳食初期(ゴックン期)を始めるサインから、具体的な進め方、そして基本となる**「10倍がゆ」の簡単な作り方**まで、初めての離乳食を安心してスタートするための情報を、分かりやすくまとめました。
離乳食、いつから始める?開始OKのサイン
生後5〜6ヶ月頃が一般的ですが、月齢だけでなく、以下のサインが見られるかを確認しましょう。
- 首のすわりがしっかりしている
- 支えてあげると、お座りできる
- 大人が食べているものに興味を示し、よだれが出る
- スプーンなどを口に入れても、舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)
これらのサインは、赤ちゃんが食べる準備ができたことを示しています。焦らず、赤ちゃんのタイミングを尊重してあげましょう。
ゴックン期の進め方:スケジュールと食材
1ヶ月目のスケジュール(例)
- 時間: 午前中の授乳前の、機嫌が良い時間帯に1回。
- 1週目: なめらかな10倍がゆを、1さじからスタート。
- 2週目: おかゆに慣れたら、ビタミン・ミネラル源として、野菜(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草など)のすりつぶしを試す。
- 3週目: 野菜にも慣れたら、タンパク質源として、豆腐や白身魚、しらすなどを試す。
- 4週目: 食べられる食材を増やしていく。
【重要】
初めての食材は、必ず1日1種類、1さじから。アレルギー反応が出た場合に、原因を特定しやすくするためです。万が一に備え、小児科が開いている平日の午前中に試しましょう。
食材の固さの目安
ポタージュスープのように、なめらかでトロトロの状態が目安です。スプーンを傾けると、ゆっくり流れ落ちるくらい。食材は、すり鉢ですりつぶしたり、裏ごししたり、ブレンダーを使ったりして、丁寧に調理しましょう。
基本の「10倍がゆ」簡単レシピ
離乳食の基本となる10倍がゆ。まとめて作って冷凍しておくと便利です。
お鍋で作る方法
- 米(大さじ1)を洗い、水(150ml)と一緒に鍋に入れる。
- 蓋をせず、沸騰するまで中火にかける。
- 沸騰したら、蓋を少しずらして乗せ、弱火で30〜40分、コトコト煮る。
- 火を止めて、10分ほど蒸らす。
- すり鉢やブレンダーで、なめらかになるまですりつぶす。
電子レンジで作る方法
- 耐熱容器に、ご飯(大さじ1)と水(大さじ5)を入れる。
- ラップをふんわりとかけ、電子レンジ(600W)で2分〜2分半加熱する。
- そのまま5分ほど蒸らし、すり鉢などでなめらかにする。
まとめ:焦らない、比べない。赤ちゃんの「おいしい!」を引き出そう
離乳食初期は、栄養を摂ることよりも、**「食べることって楽しいな」「スプーンってこうやって使うんだ」**と、赤ちゃんが食に興味を持つことが一番の目標です。
食べてくれなくても、ベーッと出されても、落ち込まないでください。それは、赤ちゃんにとって自然な反応です。「おいしいね」「もぐもぐ上手だね」と、ママやパパが笑顔で話しかけながら、楽しい雰囲気を作ってあげることが、何より大切です。