夏休みの最終日、親子で頭を抱える「読書感想文」。書けない原因は「要約力」不足かも?
夏休みの宿題の、最大の難関、「読書感想文」。「何を書いたらいいか、分からない…」と、原稿用紙を前に、固まっている我が子。つい、親が、口を出しすぎてしまい、気づけば、親の感想文になっていた…。そんな、苦い経験は、ありませんか?
こんにちは、ママナースのさとみです。読書感想文が、書けない。その、根本的な原因は、**「本の内容を、自分の言葉で、短くまとめる力(=要約力)」**が、不足していることにあります。
この記事では、読書感想文だけでなく、全ての学習の土台となる、「要約力」を、家庭での、日常会話や、遊びの中で、楽しく鍛えるための、具体的な方法について、解説します。
なぜ、「要約力」が、そんなに大切なの?
要約力とは、長い文章や、話の中から、最も重要なポイント(要点)を見つけ出し、簡潔に、分かりやすく、再構成する能力のことです。この力は、
- 国語の読解力
- 算数の文章問題の、読解
- 人の話を、正確に聞き取る力
- 自分の考えを、論理的に、分かりやすく伝える力
など、あらゆる、学習能力や、コミュニケーション能力の、基礎となります。読書感想文は、この「要約力」を鍛えるための、絶好の機会なのです。
感想文が、スラスラ書ける!魔法の「4つの箱」
本を読んだ後、「さあ、書きなさい!」と言う前に、まず、親子で、おしゃべりをしながら、以下の「4つの箱」を、埋めていく作業を、してみましょう。付箋や、メモ帳に、書き出していくのが、おすすめです。
箱1:「あらすじ」の箱(どんなお話だった?)
- 「このお話の、主人公は、誰だったっけ?」
- 「最初に、何が起こったんだっけ?」
- 「一番、ドキドキした場面は、どこ?」
- 「最後は、どうなったんだっけ?」
→ ここで、**「要約力」が、試されます。ダラダラと、全部を話すのではなく、「誰が、どうしたお話」**という、幹の部分を、見つけ出す練習です。
箱2:「心に残った部分」の箱(どこが、一番面白かった?)
- 「一番、好きなセリフは、どれ?」
- 「一番、心に残っている場面は、どこ?どうして?」
→ ここで、**自分の「好き」**を、見つけます。感想文は、自分の心が動いた部分を、深掘りする作業です。
箱3:「自分と比べる」の箱(もし、自分だったら?)
- 「もし、〇〇(主人公)が、自分だったら、どうしたと思う?」
- 「〇〇(登場人物)の、こういうところ、自分にも、あるかな?」
→ ここで、**物語と、自分を、繋げます。**この作業が、感想文に、深みと、オリジナリティを、与えます。
箱4:「これから」の箱(どう変わりたい?)
- 「この本を読んで、何か、明日から、やってみたいこと、ある?」
- 「どんなことを、感じた?どんな風に、なりたいと思った?」
→ ここで、**学びを、未来に繋げます。**感想文の「まとめ」の部分になります。
日常会話で、できる!要約力トレーニング
この「要約力」は、日常の、何気ない会話の中でも、鍛えることができます。
- テレビを見た後: 「今の、お話、お父さんに、短く説明してあげてくれる?」
- 園や、学校から、帰ってきた時: 「今日、一番、楽しかったことは、何だった?一言で言うと?」
- 親自身の、要約: 親が、まず、お手本を見せる。「今日のママの一日はね、要するに、すごく忙しかったけど、あなたが、お手伝いしてくれたから、ハッピーになった一日でした!」
まとめ:感想文は、子どもとの「対話」の、きっかけ
読書感想文は、子どもを、評価するための、宿題ではありません。それは、一冊の本を通して、子どもが、何を感じ、何を考えたのかを、親が知り、親子で、深く「対話」するための、最高のきっかけです。
親が、聞き役に徹し、上手に、質問を投げかけてあげることで、子どもは、自分の心の中にある、言葉にならない思いを、発見し、それを、自分の言葉で、表現する喜びを、知ることができるでしょう。
今年の夏は、「書きなさい!」と、叱るのではなく、「どんなお話だったか、教えてくれる?」と、問いかけることから、始めてみませんか?