あの夜、赤ちゃんと一緒に泣いた
「お願いだから、泣き止んで…」
真っ暗な部屋で、抱っこしても、おむつを替えても、ミルクをあげても泣き続ける我が子。
途方に暮れて、気づけば私も一緒に泣いていました。
こんにちは、3姉妹の母で現役ナースの皐月です。
長女がまだ赤ん坊だった頃の、あの夜のことを今でも鮮明に覚えています。
孤独と不安で押しつぶされそうでした。
今回は、あの頃の私に教えてあげたかった「赤ちゃんが泣き止まない本当の理由」と、ママが少しだけ楽になるためのヒントを、ナースとしての視点も交えてお話しします。
赤ちゃんが泣くのは「お仕事」
大前提として、赤ちゃんにとって「泣く」ことは、唯一のコミュニケーション手段です。
言葉を話せない代わりに、泣くことで自分の気持ちを伝えています。
- お腹がすいた
- おむつが気持ち悪い
- 眠いのに眠れない
- 暑い、寒い
- どこか痛い
- ただママに抱っこしてほしい
泣いているのには、必ず理由があります。
「理由もなく泣いている」わけではないのです。
泣き声に隠されたサインを見つけるヒント
ナースとしてたくさんの赤ちゃんを見てきましたが、泣き方にも少しだけ個性やパターンがあるように感じます。
- か細く、途切れ途切れに泣く: 眠い、甘えたいのかも。
- 甲高く、激しく泣き続ける: どこか痛い、苦しいサインかもしれません。お腹が張っていないか、体のどこかを痛がっていないか、注意深く観察してみてください。
- 火がついたように突然泣き出す: ゲップが出ていない、お腹が苦しいのかも。
もちろん、これらはあくまでヒントです。
「原因を突き止めなきゃ!」と焦る必要はありません。
ママが「一緒に泣かない」ために
原因がわからず、何をしても泣き止まない時。
一番大切なのは、ママが自分を追い詰めないことです。
1. 5分だけ、その場を離れる
赤ちゃんを安全な場所に寝かせたら、5分だけベランダの空気を吸ったり、冷たい水を飲んだりしてクールダウンしましょう。ママがリラックスすることで、その気持ちが赤ちゃんにも伝わります。
2. 「完璧」を捨てる
泣き止ませられない自分を責めないでください。泣き止まないのは、あなたのせいではありません。完璧なママなんて、どこにもいません。
3. 誰かに話す
パパでも、親でも、友達でも、SNSでも構いません。「つらい」と声に出すだけで、心は少し軽くなります。
◇
夜泣きは、いつか必ず終わります。
暗くて長いトンネルの中にいるように感じるかもしれません。
でも、あなたは一人じゃありません。
私も、同じ夜を越えてきました。
今日の夜が、昨日より少しでも穏やかな時間になることを、心から願っています。
