【0歳児の肌トラブル】「清潔にしすぎ」は逆効果?ママナースが教える「洗いすぎ」リスクと「常在菌」の真実

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0歳児の赤ちゃんって、本当に肌がツルツル、もちもち。見ているだけで癒されますよね。でも、ちょっとしたことで、すぐにカサカサしたり、赤くなったり…。

「赤ちゃんは清潔に!」という思いから、毎日ゴシゴシ洗ってあげていませんか?

実はその「清潔にしすぎ」が、かえって赤ちゃんのデリケートな肌にトラブルを引き起こしている可能性があるんです。

3姉妹の母であり、現役ナースである私の目には、「洗いすぎ」で肌のバリア機能が壊れてしまっている赤ちゃんをたくさん見てきました。今回は、そんな「洗いすぎ」のリスクと、赤ちゃんの肌を強くする**「常在菌」**の働きについてお話しします。

赤ちゃんの肌は「デリケート」を通り越して「未完成」

大人の皮膚の厚さは約2mmですが、赤ちゃんの皮膚の厚さはその半分ほどの約1mm。大人の皮膚が完成するまでには、約3年かかると言われています。

つまり、0歳児の肌は、まだ**「未完成」**の状態なんです。

  • バリア機能が弱い: 外部からの刺激(紫外線、乾燥、アレルゲンなど)から肌を守る機能が未熟。
  • 乾燥しやすい: 皮膚の水分保持機能が低く、乾燥しやすい。
  • 刺激に弱い: ちょっとした摩擦や化学物質にも敏感に反応しやすい。

そんな未完成な肌を、石鹸でゴシゴシ洗いすぎるとどうなるでしょうか?

「洗いすぎ」が奪う、肌の「守り神」=常在菌

私たちの肌には、たくさんの細菌が住んでいます。でも、ご安心ください。これらは**「常在菌」**と呼ばれる、私たちの肌を守ってくれる大切な菌たちなんです。

常在菌は、肌の表面で弱酸性の膜を作り、肌を潤わせたり、悪い菌の侵入を防いだりする「肌のバリア機能」の一部を担っています。

しかし、「洗いすぎ」によって、この常在菌が洗い流されてしまうと…

  • 肌の乾燥が加速: バリア機能が低下し、肌の水分がどんどん逃げていく。
  • 刺激に弱くなる: 外部からの刺激に無防備になり、かゆみや炎症が起きやすくなる。
  • アトピー性皮膚炎のリスク: 肌のバリア機能の低下は、アレルギー物質の侵入を許し、アトピー性皮膚炎の発症リスクを高める可能性も指摘されています。

「清潔に」という親心から、かえって肌トラブルを招いてしまっては、元も子もありませんよね。

ママナースが教える!0歳児スキンケアの「ちょうどいい」

では、どのように0歳児の肌をケアしてあげればいいのでしょうか?

1. 「優しく」「短時間」で

  • 洗浄剤はよく泡立てて: 泡で優しく撫でるように洗い、ゴシゴシ擦らない。
  • 石鹸は泡切れの良いものを: 洗い残しがないように、泡切れの良いものを選びましょう。
  • シャワーは短時間で: 長時間のシャワーは、肌の潤いを奪います。サッと済ませるのが基本です。

2. 「保湿」はたっぷり、素早く

お風呂上がりは、肌の水分が蒸発しやすく、最も乾燥しやすい時間帯です。

  • お風呂から上がったら5分以内: タオルで優しく水気を拭き取ったら、遅くとも5分以内には保湿剤を塗ってあげましょう。
  • ベビーオイルよりローション・クリーム: 水分と油分をバランスよく与えられるローションやクリームがおすすめです。
  • ティッシュが張り付くくらいベタベタに: 「薄塗りでは意味ない」です。少しテカるくらい、たっぷり塗ってあげてください。

赤ちゃんの肌は「育てる」もの

赤ちゃんの肌は、まだ「育てる」段階にあります。

過剰な清潔は逆効果。大切なのは、肌のバリア機能を壊さずに、常在菌の働きを助け、肌本来の力を引き出してあげることです。

今日から少しだけ、赤ちゃんのスキンケアを見直して、健やかで強い肌を育ててあげてくださいね。

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