「うちの子、このままで大丈夫?」プログラミング必修化に、焦っていませんか?
テレビやネットで毎日のように目にする「プログラミング教育必修化」の文字。
「うちの子も、何かやらせた方がいいの?」
「周りの子はもう始めてるみたいだし、乗り遅れたらどうしよう…」
そんな漠然とした焦りや不安を感じていませんか?
わかります。私も、教育熱心なママ友たちの会話を聞くたびに、「うちの娘たちは、この変化の激しい時代を生き抜いていけるんだろうか…」と、胸がざわつくことがあります。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
そもそも、「プログラミング教育の必修化」とは、一体何なのでしょうか?本当に、すべての子どもがプログラマーになるための教育なのでしょうか?
実は、その言葉のイメージに、多くの親が少しだけ踊らされてしまっているかもしれません。
この記事では、そんな「プログラミング必修化」という言葉の呪いを解き、あなたの家庭にとって最適な「始め時」と「学び方」を見つけるための具体的なヒントを、専門家の視点も交えながら、分かりやすく解説していきます。
【ママナースが解説】そもそも「プログラミング教育必修化」のウソ・ホント
まず、一番大きな誤解を解いておきましょう。小学校での「必修化」とは、「プログラミング」という新しい教科が増えるわけではありません。
ホントのところは?
算数や理科、音楽といった、既存の教科の中で、プログラミング的な考え方(=プログラミング的思考)を学びましょう、ということなのです。
例えば、
- 算数: 正三角形をコンピューターで書くために、どんな指示をどんな順番で出せばいいか考える。
- 理科: 電気の性質を利用したおもちゃを、センサーやライトを組み合わせて作る。
このように、「目的を達成するために、物事を順序立てて考え、試行錯誤しながら解決する力」=**「論理的思考力」**を養うことが、本当の目的なのです。
ですから、「必修化に乗り遅れる!」と焦って、無理やり子どもを教室に通わせる必要は全くありません。
我が子に最適な「始め時」はいつ?3つのサインを見逃さないで
では、家庭でプログラミング学習を始めるのに、最適なタイミングはいつなのでしょうか。年齢で一括りにするのではなく、お子さんのこんな「サイン」に注目してみてください。
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「なんで?」「どうして?」が口癖になった時
物事の仕組みや構造に興味を持ち始めたサインです。その知的好奇心を、ゲーム感覚でプログラミングの世界に繋げてあげる絶好のチャンスです。 -
ブロックやパズル、工作に夢中な時
自分で何かを組み立てたり、作り上げたりすることが好きな子は、プログラミングの素質アリです。画面の中だけで完結しない、ロボットプログラミングなどから始めると、より興味を持つかもしれません。 -
ゲームが大好きで、自分で作りたがった時
「ゲームはやる専門」から「作る側」に興味が移ったなら、最高の始め時です。「マインクラフト」や「Scratch(スクラッチ)」など、遊びの延長で学べるツールがたくさんあります。
大切なのは「〇歳だから」ではなく、子ども自身の「やってみたい!」という気持ちです。
失敗しない!プログラミング教室選び、3つのチェックポイント
いざ「教室に通わせてみようかな」と思った時、何を基準に選べばいいか、本当に迷いますよね。月謝の安さや知名度だけで選んでしまうと、失敗してしまうことも…。
これだけはチェックしてほしい、3つのポイントをお伝えします。
Point 1: 子どもが「楽しそう!」と目を輝かせているか
何よりも、子ども自身が「楽しい!」と感じられることが、継続の最大の秘訣です。ぜひ、体験教室に参加させて、お子さんの表情をよく観察してみてください。先生のことが好きになれそうか、教室の雰囲気は合うか。お子さんの「好き」という直感を信じてあげましょう。
Point 2: 「何を学ぶか」より「何が身につくか」を説明してくれるか
「〇〇というプログラミング言語を学びます」といったスキル面の説明だけでなく、「この学習を通して、論理的思考力や問題解決能力がどのように育つのか」を、具体的に説明してくれる教室は信頼できます。その教室が、目先の技術習得だけでなく、子どもの未来の力を見据えている証拠です。
Point 3: 発表会や作品を見せる機会があるか
自分が作ったものを、誰かに見てもらい、「すごいね!」と褒めてもらう経験は、子どもの自己肯定感を大きく育みます。定期的に作品の発表会があったり、自分の作ったゲームを友達と共有できるような仕組みがあったりする教室は、子どものモチベーションをうまく引き出してくれます。
まとめ
「プログラミング教育」と聞くと、つい難しく考えてしまいがちですが、その本質は、これからの時代を生き抜くために不可欠な「論理的に考えて、問題を解決する力」を育むことにあります。
焦る必要は全くありません。
まずは、お子さんの「好き」や「なんで?」の気持ちに寄り添い、ゲームや遊びの延長線上で、その世界にそっと触れさせてあげることから始めてみてはいかがでしょうか。
この記事が、あなたの「プログラミング教育、どうしよう?」という不安を解消し、お子さんの可能性を広げるための一歩を踏み出す、心強いきっかけになれば嬉しいです。