はじめに:キッチンは、子どもの好奇心を育む魔法の場所
前回の記事では、子どもの「食」への興味を引き出すために、お手伝いが最高の食育になる、というお話をしました。とはいえ、「具体的に、どんな料理なら、子どもと一緒に作れるの?」と、悩んでしまいますよね。火や包丁を使わせるのはまだ早いし、時間がかかりすぎるのも大変…。
こんにちは、ママナースのさとみです。子どもと一緒の料理で大切なのは、「安全性」と「子どもが担当できる工程があること」、そして**「達成感が得られること」**です。
この記事では、これらのポイントを満たした、火を使わない、または、火を使う工程が少ない、親子で楽しめる簡単クッキングレシピを3つ、ご紹介します。
レシピ1:混ぜるだけ!カラフル・フルーツ白玉
【子どもの担当】 白玉粉を混ぜる、こねる、丸める!粘土遊びの感覚で、楽しく取り組めます。
【材料】
- 白玉粉:100g
- 豆腐(絹ごし):120g程度
- (色付け用)すりつぶしたかぼちゃ、ほうれん草ペーストなど:少量
- お好みのフルーツ(いちご、キウイ、みかん缶など)
- サイダーまたは、シロップ
【作り方】
- ボウルに白玉粉と豆腐を入れ、耳たぶくらいの固さになるまで、手でよくこねる。(固すぎる場合は、豆腐を少し足す)
- 生地をいくつか分け、かぼちゃペーストなどを混ぜて、色付けを楽しむ。
- 生地を、子どもと一緒に、小さく丸める。
- (※ここだけ大人が担当)沸騰したお湯で、白玉を茹でる。浮き上がってきてから、1〜2分待って、冷水に取る。
- 器に、白玉と、カットしたフルーツを盛り付け、サイダーなどを注いで完成!
レシピ2:包丁いらず!シャカシャカ♪コールスローサラダ
【子どもの担当】 野菜をちぎる、調味料を混ぜる、シャカシャカ振る!ダイナミックな工程に、子どもも大興奮です。
【材料】
- キャベツ:3〜4枚
- きゅうり:1/2本
- コーン(缶詰):大さじ3
- ハム:2枚
- (調味料)マヨネーズ:大さじ3、酢:小さじ1、砂糖:小さじ1、塩コショウ:少々
【作り方】
- キャベツとハムは、子どもに手でちぎってもらう。きゅうりは、ピーラーで薄切りにするか、袋に入れて麺棒などで叩いてもらう。
- ポリ袋や、蓋付きの保存容器に、全ての野菜とハムを入れる。
- 別のボウルで、調味料を子どもに混ぜてもらう。
- 野菜の入った袋に、調味料を入れ、袋の口をしっかり閉じる。
- 子どもに袋を渡し、音楽に合わせて、シャカシャカ振ってもらう!味が馴染んだら、完成。
レシピ3:自分だけのピザを作ろう!餃子の皮でミニピザ
【子どもの担当】 ソースを塗る、好きな具材をトッピングする!創造性が発揮できる、一番楽しい工程です。
【材料】
- 餃子の皮:10枚程度
- ピザソース(またはケチャップ)
- ピザ用チーズ
- (トッピング)コーン、ツナ、ミニトマト、ピーマン、ウインナーなど、子どもが好きなもの
【作り方】
- ミニトマトやピーマンなどの野菜を、大人が薄切りにしておく。
- アルミホイルを敷いた天板に、餃子の皮を並べる。
- 子どもに、スプーンでピザソースを塗ってもらう。
- 好きな具材と、チーズを、自由にトッピングしてもらう。
- オーブントースターで、チーズに焼き色がつくまで、5〜7分焼いたら完成!
まとめ:最高のスパイスは「自分で作った!」という達成感
いかがでしたか?子どもと一緒の料理は、確かに、一人で作るよりも時間がかかります。でも、その時間は、子どもの五感を刺激し、自己肯定感を育み、食べ物への感謝の気持ちを芽生えさせる、かけがえのない時間です。
「〇〇ちゃんが作ってくれたから、最高に美味しいね!」
その一言が、子どもの心と体の、何よりの栄養になります。ぜひ、休日などに、親子でキッチンに立ってみてくださいね。