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【離乳食後期・完了期】カミカミ期完全ガイド|手づかみ食べレシピと「遊び食べ」の乗り越え方

ペースト状の離乳食を上手にゴックンできるようになった我が子。でも、次のステップに進んだ途端、新たな壁が立ちはだかる…。

「自分で食べたがって、お皿ごとひっくり返す!」
「手づかみ食べさせたいけど、窒息が怖くて…」
「食べ物をぐちゃぐちゃにするだけで、全然食べてくれない!」

こんにちは!床に飛び散ったご飯粒を拾いながら、「これも仕事、これも仕事…」と自分に言い聞かせた日々が懐かしい、3児の母で現役看護師の皐月です。

生後9ヶ月ごろから始まる**離乳食後期(カミカミ期)**は、赤ちゃんが「食べる楽しさ」と「自立心」を爆発的に育む、とっても大切な時期。でも、ママにとっては、根気と工夫が一番試される、試練の時期でもありますよね。

この記事では、そんなカミカミ期〜完了期(パクパク期)を、親子で笑顔で乗り切るための具体的な方法を、まるっと解説します!

この記事でわかること

  • カミカミ期・パクパク期は、いつから?どんな時期?
  • 【ママナース直伝】窒息させない!安全な「固さ・大きさ」の目安
  • 汚れてもイライラしない!「手づかみ食べ」の簡単レシピと工夫
  • もう戦わない!「遊び食べ」に心が楽になる、とっておきの考え方

カミカミ期(9~11ヶ月頃)&パクパク期(1歳~1歳半頃)って、どんな時期?

結論から言うと、この時期の目標は「丸飲みからの卒業」と「自分で食べる意欲の育成」です。

舌でつぶしていた食事から、歯茎や歯で「カミカミ」「パクパク」と噛む練習へと移行します。そして、食べ物を目で見て、手で掴み、口に運ぶ「手づかみ食べ」が本格化。これは、脳と体の発達に欠かせない、重要なステップなんです。

時期 目標 食事回数 固さの目安
後期(カミカミ期) 歯茎で噛む練習 1日3回 指で潰せるバナナくらい
完了期(パクパク期) 歯で噛みつぶす練習 1日3回+補食 肉団子くらい

【窒息させない!】安全な「手づかみ食べ」のための調理のコツ

「喉に詰まらせたらどうしよう…」手づかみ食べをためらう一番の理由は、この不安ですよね。看護師としても、ここは絶対に押さえてほしいポイントです。

安全な固さの目安は、「指でつまんで、少し力を入れると潰せる」くらい。 熟したバナナや、よく茹でたカボチャをイメージしてください。

安全な大きさ・形の目安

  • スティック状: 赤ちゃんが握りやすいように、長さ5cm、太さ1cmくらいが目安。
  • 丸・四角形: 1cm角くらいが目安。球状のものは、喉に詰まりやすいので、少し潰してあげるとより安全です。
  • NGなもの: ミニトマト、ブドウ、ナッツ類、弾力のあるこんにゃくゼリーなどは、窒息の危険性が非常に高いので、この時期は絶対にそのまま与えないでください。

「汚れる」は覚悟の上!でも、ちょっと楽する「手づかみ食べ」レシピ

「手づかみ食べは、脳を育てる最高の知育!」と分かっていても、毎食後の大掃除を思うと、気が重くなりますよね。そこで、少しでも後片付けが楽で、栄養も摂れる、ずぼらレシピをご紹介します。

おすすめ①:おやき
マッシュしたじゃがいも・かぼちゃに、刻んだ野菜やしらすを混ぜて、片栗粉でつなぎ、フライパンで焼くだけ。冷凍保存も可能なので、週末に作り置きしておくと、平日のママの心の余裕が生まれます。

おすすめ②:スティック野菜
にんじん、大根、きゅうりなどをスティック状に切り、歯茎で潰せる固さまで茹でるだけ。シンプルですが、素材そのものの味を覚える、大切な経験になります。

おすすめ③:パンケーキ
米粉やホットケーキミックス(砂糖の少ない幼児用のもの)に、すりおろした野菜やきな粉を混ぜて焼けば、栄養価もアップ。手で持ちやすく、ボロボロこぼれにくいのも嬉しいポイント。

もう戦わない!「遊び食べ」が始まったら、ママが唱えるべき魔法の言葉

食べ物をぐちゃぐちゃ、ポイポイ…。イライラが頂点に達する「遊び食べ」。そんな時は、心の中でこの言葉を唱えてください。

「これは、食事ではない。壮大なる、感触遊びの時間なのだ…!」

そう、赤ちゃんは、食べ物の温度、固さ、手触りを、全身で学んでいる最中なんです。知的好奇心の表れだと捉えると、少しだけ、優しい気持ちで見守れませんか?

【イライラしないための具体的な対策】

  • 食事時間は20分と決める: 時間が来たら、「おしまいね」と毅然と片付けましょう。「遊んでいると、ご飯はなくなる」ということを、根気強く教えます。
  • 床には新聞紙やレジャーシートを敷く: 「汚されてもいい」という環境をあらかじめ作っておけば、ママの心のダメージを最小限にできます。
  • 「一口でも食べたら、満点!」とハードルを下げる: 完食を目指さない。一口でも口に入ったら、「もぐもぐできたね!すごい!」と、思いっきり褒めてあげましょう。

まとめ:食卓の「ぐちゃぐちゃ」は、赤ちゃんの「成長のあしあと」

離乳食の後期から完了期は、ママの忍耐力が試される、大変な時期です。

でも、食べ物でぐちゃぐちゃになったテーブルも、床に転がるご飯粒も、すべては、赤ちゃんが「自分で食べる」という、人間としての大きな一歩を踏み出している、輝かしい成長の証。

完璧なママなんて、どこにもいません。疲れた日は、ベビーフードに頼っていいんです。大事なのは、ママが笑顔で「おいしいね」と語りかけること。

その温かい記憶の積み重ねが、お子さんの一生続く「食べる力」の、何よりの土台になりますから。

【子どもの好き嫌い】もう戦わない!ママナースが教える「食べた!」を引き出す魔法の食育術

「せっかく栄養バランスを考えて作ったのに、またこれだけ…」
緑の野菜を見ると、首をぷいっと横に振る。お魚を見ると、口を真一文字に結ぶ。

毎日、毎日繰り返される食卓での攻防戦。子どもの健康を思うほど、食べない我が子への心配と、作った苦労を分かってもらえない悲しさで、ママの心は疲れ果ててしまいますよね。

こんにちは!長女の超偏食期には、本気で栄養失調を心配した経験を持つ、3児の母で現役看護師の皐月です。

お気持ち、痛いほど分かります。でも、もしあなたが「食べさせること」に必死になるあまり、食事のたびに眉間にシワを寄せているとしたら、少しだけ立ち止まってみてください。

この記事では、「好き嫌いを克服させる」という戦いをやめて、「子どもが自ら食べ物に興味を持つ」ための、魔法のような食育のコツを、私の実体験と看護師としての知識を交えながら、たっぷりお伝えします。

この記事でわかること

  • 「わがまま」じゃない!子どもが食べない、ちゃんとした3つの理由
  • 「食べなさい!」は禁句。食卓が笑顔になる「魔法の食育」3選
  • 【ママナース直伝】苦手な野菜もパクパク!「見た目マジック」レシピ
  • 「一口でも食べたら100点満点!」と、ママが楽になる考え方

なぜ、うちの子は食べないの?その行動には理由があります

まず、知っておいてほしいこと。それは、子どもの好き嫌いは、単なる「わがまま」ではない、ということです。

結論:子どもの「食べない」は、成長過程における、ごく自然な防衛本能や、自己主張の表れであることがほとんどです。

理由①:本能的な警戒心(知らないものは、怖い!)

初めて見る食べ物に対して、「これ、大丈夫かな?」と警戒するのは、自分の身を守るための本能です。特に、苦味や酸味は、本能的に「腐敗」や「毒」を連想させるため、子どもがピーマンやトマトを苦手なのは、ある意味、当たり前なんです。

理由②:「イヤ!」が言いたいお年頃(自分で決めたい!)

特に2~3歳のイヤイヤ期は、「親の言う通りになんて、なるものか!」という自己主張が芽生える時期。「食べなさい!」と言われれば言われるほど、意地でも「イヤ!」と言いたくなってしまうのです。食事は、彼らにとって格好の「自己主張の場」になっているんですね。

理由③:「食事=楽しくない」という、嫌な記憶

「ちゃんと座って!」「こぼさないで!」「早く食べなさい!」…。食事のたびにママに怒られたり、無理やり口に詰め込まれたりした経験が、「食事の時間=楽しくない、怒られる時間」というネガティブな記憶として、インプットされているのかもしれません。

「食べなさい!」は禁句!食卓が笑顔になる魔法の食育術

では、どうすればいいのか?ポイントは、食卓に乗る「前」に、いかに食べ物と仲良くなってもらうかです。

魔法①:一緒に「育てる」

プランターでミニトマトやベビーリーフを育ててみませんか?「このお水、あげてくれる?」とお願いするだけで、子どもは自分が「お世話した」という当事者意識を持ちます。自分で収穫した野菜は、不思議なもので、ポロっと口に入れてみたりするものです。

魔法②:一緒に「作る」

「このレタス、ちぎってくれる?」「お米、一緒に研いでみようか!」など、危なくない範囲で、どんどんお手伝いをお願いしましょう。「これは私が作ったハンバーグなんだ!」という誇らしげな気持ちが、「食べてみようかな」という勇気に繋がります。

魔法③:一緒に「知る」

食べ物がテーマの絵本を読んだり、スーパーで「にんじんはどこかな?」「今日のお魚は、これだって!」と一緒に探したりするのも、立派な食育です。「食べ物って、面白いな」という好奇心のタネを、たくさん蒔いてあげましょう。

【ママナース直伝】苦手な野菜もパクパク!「見た目マジック」レシピ

それでも、どうしても苦手なものはあるもの。そんな時は、ちょっとした魔法で、美味しく食べてもらいましょう。

魔法のレシピ①:「探偵でも見つけられない!忍法・微塵切り」

ピーマン、にんじん、きのこなど、苦手な野菜は、フードプロセッサーなどで細かーくして、ハンバーグやミートソース、カレーに混ぜ込んでしまいましょう。「隠す」というより、「美味しさに溶け込ませる」イメージです。

魔法のレシピ②:「大好きな味でコーティング作戦」

子どもが大好きなケチャップ味、チーズ味、カレー味の力を借りましょう。細かく刻んだ野菜を、オムレツやチーズ焼き、キーマカレーに入れると、大好きな味にコーティングされて、気にせず食べてくれることが多いです。

魔法のレシピ③:「可愛い!で食べたくなる、お顔ごはん」

ご飯やおかずを、キャラクターの形にしたり、お顔を描いたりするだけで、「わぁ!」と子どもの目の輝きが変わります。100円ショップの「のりパンチ」や「クッキー型」は、忙しいママの強い味方ですよ。

まとめ:今日の「一口」より、一生「食べるのが好き」な子に

子どもの好き嫌いを前にすると、親はつい焦ってしまいます。

でも、一番大切なのは、今日この一食を完食させることではありません。「食べるって楽しいな」「ママと食べるご飯は美味しいな」という、温かい記憶を、子どもの心に積み重ねてあげることです。

一口でも食べられたら、100点満点!食べなくても、食卓に座れただけで、ハナマル!

そのくらいの、おおらかな気持ちで構えている方が、案外、子どもの「食べた!」は、ひょっこりやってきたりするものです。ママの笑顔が、何よりのごちそうですよ。

【便秘解消】子どもが喜ぶ!食物繊維たっぷり、お腹すっきりレシピ|ママナース直伝

「うんち、出た?」が、毎日の挨拶になっていませんか?

子どもの便秘は、腹痛や食欲不振の原因になるだけでなく、トイレへの苦手意識から、悪化すると「便秘症」という病気に繋がることもあります。薬に頼る前に、まずは毎日の食事で、お腹の中からスッキリさせてあげたいですよね。

こんにちは!高校生から小学1年生まで、3人の娘を育てる現役ママナースの皐月です。便秘解消の鍵は、「食物繊維」「水分」、そして**「善玉菌」**です。しかし、子どもは野菜が苦手だったり、なかなか水を飲んでくれなかったり…。私も、娘たちの便秘に悩んだ時期がありました。

この記事では、子どもが喜んで食べてくれる、便秘解消効果の高い食材と、それらを使った簡単・美味しいレシピをご紹介します。

この記事でわかること

  • 便秘解消の三銃士!「食物繊維」「水分」「善玉菌」
  • 子どもが大好き!お腹すっきりレシピ3選
  • まとめ:食事の工夫で、トイレの時間が笑顔に

<h2>1. 便秘解消の三銃士!「食物繊維」「水分」「善玉菌」</h2>

まず、便秘解消に効果的な3つの要素をおさらいしましょう。

【結論】子どもの便秘解消には、「食物繊維」「水分」「善玉菌」の3つの要素が不可欠です。食物繊維は便のかさを増やし腸の動きを活発に、水分は便を柔らかくし、善玉菌は腸内環境を整えます。これらをバランス良く、美味しく摂ることが、お腹の中からスッキリさせる鍵となります。

<h3>食物繊維</h3>
便のかさを増やし、腸の動きを活発にします。「水溶性」と「不溶性」の2種類があり、バランス良く摂ることが大切です。

<h3>水分</h3>
便を柔らかくし、出しやすくします。こまめな水分補給が不可欠です。

<h3>善玉菌</h3>
腸内環境を整え、お腹の調子を良くします。ヨーグルトや発酵食品に含まれています。

<h2>2. 子どもが大好き!お腹すっきりレシピ3選</h2>

これらの要素を、美味しく、楽しく摂れるレシピをご紹介します。

【結論】子どもが喜ぶ便秘解消レシピは、「さつまいもとリンゴの重ね煮」「きのことひじきの炊き込みご飯」「バナナきな粉ヨーグルト」の3つです。これらは食物繊維、水分、善玉菌をバランス良く含み、自然な甘みや炊飯器任せの簡単調理で、子どもが美味しく便秘対策できる工夫がされています。

<h3>レシピ1:さつまいもとリンゴの重ね煮</h3>
【ポイント】 さつまいも(不溶性・水溶性食物繊維)と、リンゴ(水溶性食物繊維ペクチン)のダブルパワー!自然な甘みで、おやつにも最適です。

【材料】

  • さつまいも:中1本
  • りんご:1/2個
  • 水:大さじ2
  • (お好みで)レモン汁:少々

【作り方】

  1. さつまいもとりんごは、皮をむいて5mm厚のいちょう切りにする。
  2. 鍋に、さつまいも、りんごの順に重ねて入れ、水を加える。
  3. 蓋をして弱火にかけ、15〜20分、さつまいもが柔らかくなるまで煮る。
  4. 火を止めて、全体を優しく混ぜ合わせる。

<h3>レシピ2:きのことひじきの炊き込みご飯</h3>
【ポイント】 きのこ類(不溶性食物繊維)と、ひじき(水溶性・不溶性食物繊維)がたっぷり!炊飯器におまかせで、忙しい日にもぴったりです。

【材料】

  • お米:2合
  • しめじ、舞茸などお好みのきのこ:合わせて100g
  • 乾燥ひじき:大さじ1
  • にんじん:1/3本
  • 鶏ひき肉:50g
  • だし汁、醤油、みりん:適量

【作り方】

  1. ひじきは水で戻しておく。きのこは石づきを取り、ほぐす。にんじんは千切りにする。
  2. 炊飯器に、洗ったお米と、通常の水加減より少し少なめのだし汁、調味料を入れる。
  3. ひじき、にんじん、きのこ、鶏ひき肉を乗せて、普通に炊飯する。

<h3>レシピ3:バナナきな粉ヨーグルト</h3>
【ポイント】 バナナ(水溶性食物繊維)、きな粉(不溶性食物繊維)、ヨーグルト(善玉菌)を一度に摂れる、最強の便秘解消デザート!

【材料】

  • プレーンヨーグルト:100g
  • バナナ:1/2本
  • きな粉:大さじ1
  • (お好みで)オリゴ糖やはちみつ(※1歳未満はNG):少々

【作り方】

  1. バナナはフォークなどでつぶす。
  2. 全ての材料を、よく混ぜ合わせるだけ!

<h2>まとめ:食事の工夫で、トイレの時間が笑顔に</h2>

子どもの便秘は、体質や生活習慣も関係するため、すぐに解消するのは難しいかもしれません。でも、毎日の食事に少し工夫を加えることで、お腹の調子は確実に変わっていきます。

大切なのは、子どもが「美味しい!」と感じながら、自然と便秘に良い食材を摂れることです。

今回ご紹介したレシピを参考に、親子で楽しみながら、お腹の中からスッキリを目指しましょう!トイレの時間が、親子の笑顔の時間に変わることを願っています。

【モグモグ期】離乳食中期(7〜8ヶ月)の進め方と、食材の固さ・大きさの目安

ゴックン期の次は「モグモグ期」!ステップアップのポイントは?

なめらかなポタージュ状の離乳食を、上手にゴックンできるようになったら、次のステップ「離乳食中期(モグモグ期)」の始まりです。この時期は、舌と上顎で食べ物をつぶす「モグモグ」の練習をする、とても大切な段階です。

こんにちは!高校生から小学1年生まで、3人の娘を育てる現役ママナースの皐月です。ゴックン期からモグモグ期へ。食材の固さや大きさをどう変えたらいいのか、食べられる食材は何なのか、悩むポイントも増えてきますよね。私も、初めての離乳食の時は、本当に手探りでした。

この記事では、離乳食中期(モグモグ期)への移行のサイン から、具体的な進め方 、そして調理のポイント までを、私の経験も交えながら分かりやすく解説します。

この記事でわかること

  • モグモグ期への移行サイン
  • モグモグ期の進め方:スケジュールと食材
  • モグモグ期の調理ポイントと簡単レシピ
  • まとめ:食べる楽しさを、さらに広げよう

1. モグモグ期への移行サイン

生後7〜8ヶ月頃が目安ですが、以下の様子が見られたら、ステップアップのタイミングです。

【結論】離乳食中期(モグモグ期)への移行サインは、生後7〜8ヶ月頃を目安に、赤ちゃんがゴックンと飲み込むのが上手になった、離乳食を欲しがり口をよく動かすようになった、一人で安定してお座りできる時間が長くなった、といった様子が見られることです。これらのサインは、赤ちゃんが次のステップに進む準備ができた証拠です。

  • ゴックンと飲み込むのが上手になった
  • 離乳食を欲しがり、口をよく動かすようになった
  • 一人で安定してお座りできる時間が長くなった

<h2>2. モグモグ期の進め方:スケジュールと食材</h2>

<h3>スケジュールと量の目安</h3>
【結論】モグモグ期は1日2回食に進め、生活リズムを整えるため毎日決まった時間に食べさせましょう。離乳食の量は、炭水化物50〜80g、ビタミン・ミネラル20〜30g、タンパク質10〜15gを目安に、赤ちゃんの食欲に合わせて調整します。栄養のメインはまだ母乳やミルクです。

  • 回数: 1日2回食に進めます。生活リズムを整えるため、毎日なるべく決まった時間に食べさせましょう。(例:午前10時と午後6時など)
  • 量: 栄養のメインはまだ母乳やミルクですが、離乳食の割合も増えてきます。以下の量を参考に、赤ちゃんの食欲に合わせて調整してください。
    • 炭水化物(おかゆなど): 50〜80g
    • ビタミン・ミネラル(野菜・果物): 20〜30g
    • タンパク質(魚・肉・豆腐など): 10〜15g

<h3>食材の固さ・大きさの目安</h3>
【結論】モグモグ期の食材の固さは「舌でつぶせる絹ごし豆腐くらい」、大きさは「2〜3mm角のみじん切り」から始め、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に大きくしていきましょう。指で軽く押すと、スッとつぶれるくらいの固さが目安です。

**「舌でつぶせる絹ごし豆腐くらい」**が、固さの目安です。指で軽く押すと、スッとつぶれるくらい。大きさは、2〜3mm角のみじん切りから始め、徐々に大きくしていきましょう。

<h3>新しく試せる食材の例</h3>
【結論】モグモグ期に新しく試せる食材は、鮭、マグロ・カツオの赤身、鶏ささみ、鶏胸肉(脂肪の少ないものから)、プレーンヨーグルト、カッテージチーズ、固ゆでにした卵黄、パンがゆ、そうめんなどです。卵黄は1さじから慎重に始め、はちみつは1歳未満には絶対に与えないでください。

  • 魚: 鮭、マグロ・カツオの赤身、ささみ
  • 肉: 鶏ささみ、鶏胸肉(脂肪の少ないものから)
  • 乳製品: プレーンヨーグルト、カッテージチーズ
  • その他: 卵黄(固ゆでにしたもの)、パンがゆ、そうめん

【注意】

  • 卵: 卵黄1さじから始め、アレルギー反応が出ないか慎重に確認します。卵白は、アレルギーが出やすいため、後期以降に試すのが一般的です。
  • はちみつ: 乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、1歳未満には絶対に与えないでください。

<h2>3. モグモグ期の調理ポイントと簡単レシピ</h2>

この時期は、食材の「だし」の味を覚えさせる良い機会です。昆布やかつお節でとった、優しい味付けを基本にしましょう。

【結論】モグモグ期の調理では、昆布やかつお節でとった優しい「だし」の味を基本とし、食材本来の味を覚えさせることがポイントです。鶏ささみのほぐし身や、ほうれん草と豆腐の白和えなど、赤ちゃんが食べやすい簡単レシピを活用し、パサつく場合は茹で汁やだし汁で伸ばしてあげましょう。

<h3>簡単!鶏ささみのほぐし身</h3>

  1. 鶏ささみは筋を取り、茹でるか、ラップをしてレンジで加熱する。
  2. 熱いうちに、フォークなどで細かくほぐす。
  3. おかゆに混ぜたり、野菜と和えたりして使います。パサつく場合は、茹で汁やだし汁で伸ばしてあげましょう。

<h3>鉄分補給に!ほうれん草と豆腐の白和え</h3>

  1. ほうれん草は、葉先の柔らかい部分を茹でて、細かく刻む。
  2. 豆腐は、軽く茹でて水切りし、なめらかにすりつぶす。
  3. ほうれん草と豆腐を混ぜ、だし汁を少し加えてのばす。

<h2>まとめ:食べる楽しさを、さらに広げよう</h2>

モグモグ期は、食べられる食材の種類や食感が一気に広がり、赤ちゃんにとって「食の楽しみ」が大きく花開く時期です。

「これはどんな味かな?」「これはどんな食感かな?」赤ちゃんが、舌や歯茎を使って、一生懸命に食べ物の感触を確かめているのを、温かく見守ってあげましょう。

様々な食材との出会いを通して、赤ちゃんの「おいしい!」という笑顔が、もっともっと増えていくといいですね。

【ママナースが解説】子どもの貧血(鉄分不足)に注意!症状と食事でできる対策レシピ

「うちの子、なんだか顔色が悪い…」「疲れやすいみたい…」

子どもの貧血、もしかしたら鉄分不足が原因かもしれません。
「まさかうちの子が?」と思うかもしれませんが、実は子ども、特に乳幼児期や思春期は貧血になりやすい時期なのです。

私も3人の娘たちの子育てをする中で、子どもの貧血について心配になったことが何度かあります。特に、長女が小学校高学年の頃、なんだか元気がないなと感じて病院に行ったら、軽度の貧血と診断されたことがありました。その時は「もっと早く気づいてあげられたら…」と、とても反省しましたね。

こんにちは!高校生から小学1年生まで、3人の娘を育てる現役ママナースの皐月です。

この記事では、そんなあなたの不安を解消するために、ママナースの視点から、子どもの貧血(鉄分不足)の主な症状なぜ子どもが鉄分不足になりやすいのか、そして、毎日の食事でできる具体的な対策レシピを分かりやすく解説します。

子どもの健やかな成長のために、鉄分補給を意識していきましょう。

この記事でわかること

  • 子どもの貧血(鉄分不足)の主な症状と見分け方
  • なぜ子どもは鉄分不足になりやすいの?その原因をママナースが解説
  • 鉄分を効率よく摂る!毎日の食事でできる対策レシピ
  • こんな時は病院へ!受診の目安とママナースからのメッセージ

子どもの貧血、意外と多い?鉄分不足が引き起こす症状

貧血とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが不足し、全身に酸素を運ぶ能力が低下した状態を指します。子どもに最も多いのは、鉄分不足による「鉄欠乏性貧血」です。

【結論】子どもの貧血(鉄欠乏性貧血)の主な症状は、顔色の悪さ、疲れやすさ、息切れ、食欲不振、集中力低下、イライラ、爪の異常、異食症などです。これらのサインを見逃さず、気になる場合は小児科を受診しましょう。

主な症状

  • 顔色が悪い、青白い : 特に唇や目の下の粘膜が白っぽく見えます。
  • 疲れやすい、だるそう : 以前より疲れやすくなったり、すぐに横になりたがったりします。
  • 息切れ、動悸 : 少し体を動かしただけで息が上がったり、心臓がドキドキしたりします。
  • 食欲不振 : 食欲がなくなったり、偏食になったりすることがあります。
  • 集中力の低下 : 授業中や遊びに集中できない、ぼーっとすることが増える。
  • イライラしやすい : 貧血によって、情緒不安定になることがあります。
  • 爪の異常 : スプーン状に反り返る「スプーン爪」が見られることがあります。
  • 異食症 : 氷や土、紙など、食べ物ではないものを食べたがる「異食症」が見られることもあります。

これらの症状は、他の病気でも見られることがあるため、気になる場合は必ず小児科を受診しましょう。私も娘の顔色がいつもより青白いと感じた時、すぐに病院に連れて行きました。親の「いつもと違う」という感覚は大切です。

なぜ子どもは鉄分不足になりやすいの?主な原因

【結論】子どもが鉄分不足になりやすい主な原因は、急速な成長による鉄分需要の増加、母乳・ミルクからの移行鉄の減少、偏食・少食、牛乳の過剰摂取、そして稀に消化管からの出血です。

  • 成長が著しい : 特に乳幼児期や思春期は、体が急速に成長するため、多くの鉄分を必要とします。
  • 母乳・ミルクからの移行鉄の減少 : 生後6ヶ月頃から、お母さんからもらった鉄分が減少し始めます。離乳食で補給する必要があります。
  • 偏食・少食 : 鉄分を多く含む食品(肉、魚、緑黄色野菜など)をあまり食べない場合、鉄分が不足しやすくなります。
  • 牛乳の過剰摂取 : 牛乳を飲みすぎると、鉄分の吸収を阻害したり、他の食品からの鉄分摂取量が減ったりすることがあります。
  • 消化管からの出血 : まれに、消化管からの微量な出血が原因で貧血になることもあります。

「うちの子、牛乳大好きで毎日たくさん飲んでるから大丈夫!」と思いがちですが、実は牛乳の飲みすぎが鉄分不足につながることもあるんです。バランスの取れた食事が本当に大切だと実感します。

鉄分を効率よく摂る!食事でできる対策レシピ

毎日の食事で鉄分を意識的に摂ることが、貧血予防の基本です。

【結論】鉄分を効率よく摂るには、吸収率の高い動物性食品(レバー、赤身肉、魚介類)と、ビタミンCや動物性たんぱく質を組み合わせることが重要です。鉄鍋の使用や、子どもが食べやすい調理法・味付けの工夫も効果的です。

鉄分豊富な食材リスト

  • 動物性食品(ヘム鉄) : 肉類(レバー、赤身肉)、魚介類(カツオ、マグロ、あさり、しじみ)、卵など。吸収率が高いのが特徴です。
  • 植物性食品(非ヘム鉄) : 緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜)、豆類(大豆、納豆)、海藻類(ひじき、のり)、穀類(玄米、全粒粉)など。吸収率は動物性食品より低いですが、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率がアップします。

吸収率アップの組み合わせ

  • ビタミンCと一緒に : 鉄分(特に非ヘム鉄)は、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が格段にアップします。鉄分豊富な食材と、ビタミンC豊富な野菜や果物(パプリカ、ブロッコリー、いちご、みかんなど)を組み合わせましょう。
  • 動物性たんぱく質と一緒に : 動物性たんぱく質も鉄分の吸収を助けます。肉や魚と一緒に摂るのがおすすめです。

調理のポイント

  • 鉄鍋を使う : 鉄製の調理器具を使うと、料理中に鉄分が溶け出し、効率よく鉄分を摂取できます。
  • 細かく刻む : 子どもが食べやすいように、食材を細かく刻んだり、ペースト状にしたりする工夫をしましょう。
  • 味付けを工夫 : 鉄分豊富な食材は、独特の風味があるものもあります。子どもの好きな味付け(カレー味、ケチャップ味など)で調理したり、だしを効かせたりして、食べやすくしましょう。

簡単レシピ例 :

  • レバー入りハンバーグ : 鶏レバーを細かく刻んで、ひき肉と混ぜてハンバーグに。玉ねぎや人参などの野菜も一緒に混ぜ込むと食べやすいです。
  • 小松菜とツナのおひたし : 茹でた小松菜とツナを和え、醤油とごま油で味付け。ビタミンC豊富な小松菜と鉄分豊富なツナの組み合わせです。
  • あさりの味噌汁 : あさりから鉄分が溶け出し、手軽に鉄分補給ができます。豆腐やわかめなど、他の具材も入れて栄養満点に。
    娘が貧血と診断された時は、レバー入りハンバーグをよく作っていました。子どもが食べやすいように、ケチャップで可愛くデコレーションしたり、チーズを乗せたりと工夫していましたね。

こんな時は病院へ!受診の目安と治療法

【結論】顔色が明らかに悪い、ぐったりしている、貧血の症状が続く・悪化する、小児科健診で貧血を指摘された場合は、迷わずかかりつけの小児科を受診しましょう。自己判断での鉄剤投与は危険です。

  • 上記のような症状が続く、または悪化する
  • 顔色が明らかに悪い、ぐったりしている
  • 小児科健診で貧血を指摘された

気になる症状がある場合は、必ずかかりつけの小児科を受診しましょう。血液検査で貧血の有無や程度を診断し、必要に応じて鉄剤の処方や、食事指導が行われます。自己判断で鉄剤を与えるのは危険ですので、必ず医師の指示に従ってください。
「もしかして?」と感じたら、まずは専門家を頼ることが大切です。私も、娘の貧血が分かった時は、医師や栄養士さんのアドバイスを参考に、食事を見直しました。

ママナースからのメッセージ:毎日の食事で健やかな成長をサポート

子どもの貧血(鉄分不足)は、日々の食事で予防・改善できることが多いです。

「うちの子、偏食だから…」と諦めずに、できることから少しずつ、鉄分豊富な食材を取り入れてみてください。

完璧な食事を目指す必要はありません。大切なのは、**「バランスの取れた食事」「楽しく食べる時間」**です。

あなたの愛情がこもった食事が、子どもの健やかな成長をサポートします。
私も、娘の貧血をきっかけに、家族みんなの食事について深く考えるようになりました。毎日の食卓が、子どもたちの元気の源になりますように。

【離乳食後期】カミカミ期(9〜11ヶ月)完全ガイド|手づかみ食べレシピも!

食卓に広がる、ごはん粒と野菜のかけら。ニコニコしながら、ぐちゃぐちゃの手で顔をなでる我が子…。

こんにちは!3人の娘たちと、3回この”芸術的な”食卓を経験してきた、現役看護師の皐月です。

離乳食もいよいよ後期、生後9〜11ヶ月頃から始まる「カミカミ期」。この時期の最大の特徴は、何と言っても**「手づかみ食べ」**ですよね。子どもの成長は嬉しいけれど、毎食後の大掃除を思うと、ちょっぴり(いえ、かなり)心が疲れてしまう…。その気持ち、痛いほど分かります。

でも、この「手づかみ食べ」は、子どもが「自分で食べたい!」という意欲を育て、目と手と口の動きを連動させる(協調運動)ための、大切な成長のステップなんです。

この記事では、そんなカミカミ期の基本的な進め方から、手づかみ食べを応援する簡単レシピ、そしてママたちのよくあるお悩みまで、私の経験と看護師の知識を総動員して、まるっと解説します!

この記事でわかること

  • カミカミ期への移行、見極めの3つのサイン
  • 3回食のスケジュールと、食材の固さ・大きさの目安
  • 栄養満点!手づかみ食べ応援レシピ3選
  • 「遊び食べ」「丸呑み」どうする?ママナースのお悩み相談室

これってカミカミ期のサイン?3つの移行チェックリスト

生後9ヶ月頃が目安ですが、焦りは禁物。お子さんに以下の様子が見られたら、ステップアップのタイミングです。

  • □ 舌で押しつぶすだけでなく、歯茎でモグモグ・カミカミする動きが見られる
  • □ 食べ物に手を伸ばし、自分で口に運びたがる
  • □ お座りが安定し、食事中も良い姿勢を保てる

一つでも当てはまったら、「そろそろかな?」と考えてOKです。

カミカミ期(9〜11ヶ月)の進め方とスケジュール

食事の回数と栄養バランス

  • 回数:いよいよ1日3回食がスタート!だんだんと、大人の食事時間に合わせていき、家族で食卓を囲む楽しさを教えていきましょう。
  • 栄養:栄養の半分以上を、母乳やミルクではなく、離乳食から摂るようになります。**主食(炭水化物)・主菜(タンパク質)・副菜(ビタミン・ミネラル)**の3つのグループが揃うように意識すると、バランスが整いやすいですよ。
  • 母乳・ミルク:離乳食の後に、子どもが欲しがるだけ与えます。この時期から、牛乳やフォローアップミルクに少しずつ挑戦していくのも良いですね。

食材の固さ・大きさの目安

  • 固さの目安:**「歯茎でつぶせるバナナくらい」**とよく言われます。指でつまんで、少し力を入れると「くにゅっ」と潰れるくらいがベスト。
  • 大きさの目安5〜8mm角くらいに刻んだものと、子どもが手で持ちやすい長さ5cm程度のスティック状のものを、メニューによって使い分けていきましょう。

手づかみ食べを応援!ママナースの簡単レシピ3選

さあ、ここからは実践編!新聞紙やレジャーシートを敷いて、汚れる覚悟を決めたら(笑)、子どもの「自分で食べたい!」を応援してあげましょう。

レシピ①:野菜スティック

にんじん、大根、さつまいもなどを、子どもが持ちやすいスティック状に切り、指で「くにゅっ」と潰せるくらいの柔らかさになるまで茹でます。味付けは不要!素材そのものの優しい甘みを、子どもに感じさせてあげましょう。

レシピ②:豆腐とひじきのおやき

栄養満点で、冷凍ストックも可能な万能選手!我が家でも大活躍でした。

【材料】

  • 絹ごし豆腐:150g(軽く水切りする)
  • 乾燥ひじき:小さじ1(水で戻して刻む)
  • 細かく刻んだ野菜(人参、ほうれん草など):大さじ2
  • 片栗粉:大さじ3

【作り方】

  1. ボウルに全ての材料を入れ、豆腐を潰しながらよく混ぜる。
  2. 小判型に成形し、少量の油をひいたフライパンで、両面をこんがり焼けば完成!

レシピ③:青のりとしらすの軟飯おにぎり

少し柔らかめに炊いたご飯(軟飯)に、塩抜きしたしらすや青のりを混ぜ、小さな俵型に握ります。ベタベタして握りにくい時は、少しだけ手に水をつけると扱いやすくなりますよ。

ママナースのお悩み相談室

Q1. 遊び食べがひどくて、食事が進みません…

A. その気持ち、よく分かります!まずは、一度に食卓に並べる量を、1〜2品に絞ってみましょう。そして、「30分経ったら、ごちそうさましようね」と時間を区切り、メリハリをつけることが大切です。食べ物で遊ぶのは、その形状や感触を確かめている成長の証でもありますが、食事の時間は「遊ぶ時間ではない」と、根気強く伝えていくことも必要です。

Q2. カミカミせずに、丸呑みしているみたいで心配です…

A. 赤ちゃんは、まず「手づかみ食べ」に慣れてから、少しずつ「カミカミ」を覚えていきます。焦らなくて大丈夫。まずは、前歯で「かじり取る」練習ができるように、少し大きめの野菜スティックや、食パンの耳などをあげてみましょう。ママやパパが、口を大きく開けて「もぐもぐ、美味しいね」と、お手本を見せてあげるのも効果的ですよ。

まとめ:「自分で食べられた!」が、生きる力になる

カミカミ期は、食卓が戦場と化し、親にとっては忍耐力が試される時期かもしれません。

でも、子どもが自分の手で食べ物を口に運び、「自分で食べられた!」と目を輝かせる瞬間は、何物にも代えがたい喜びがあります。

その一つひとつの成功体験が、子どもの「食」への意欲を育て、ひいては「自分でやってみよう!」という、生きる力そのものを育んでいきます。

汚れた床は、後で拭けばいい。どうか、イライラする気持ちを少しだけ横に置いて、「上手だね!」「美味しいね!」と、お子さんの挑戦を笑顔で応援してあげてくださいね。

【アレルギー対応】もうおやつに悩まない!卵・乳・小麦不使用の簡単おやつレシピ3選

「これ、〇〇ちゃんも食べられる?」

公園で、お友達が美味しそうにお菓子を食べているのを、じっと見つめる我が子。スーパーのお菓子コーナーで、成分表示を必死で確認し、「ごめんね、これは食べられないんだ」と何度伝えたことか…。

こんにちは!3人の娘を育てながら、看護師として働く皐月です。

子どものアレルギーと向き合う毎日は、食事やおやつの選択に、本当に気を使いますよね。安全なものを、でも、美味しいものを食べさせてあげたい。その親心と、現実の選択肢の少なさとの間で、ため息をつきたくなる日もあるのではないでしょうか。

でも、大丈夫。市販のおやつがダメなら、作ってしまえばいいんです!

この記事では、卵・乳製品・小麦を使わなくても、驚くほど簡単に作れて、しかも子どもが喜ぶ「安心おやつ」のレシピを3つ、ご紹介します。ただのレシピ紹介ではありません。子どもと一緒に作ることで、最高の「食育」と「親子のコミュニケーション」の時間に変える、ママナースならではのコツもお伝えしますね。

この記事でわかること

  • アレルギーっ子も安心!卵・乳・小麦不使用の絶品おやつレシピ3選
  • 子どもが喜んでお手伝いしたくなる「魔法の関わり方」
  • ママナースが教える、調理中に気をつけたい安全ポイント
  • 「食べられない」が「作れる!」に変わる、親子の心の変化

なぜ「手作りおやつ」が最強なの?

忙しい毎日の中で、手作りなんて…と思うかもしれません。でも、手作りおやつには、それを上回るメリットがたくさんあるんです。

  • 絶対的な安心感:使う材料は、ママ・パパが選んだものだけ。アレルゲンを確実に排除できます。
  • 最高の食育:食材に触れ、形が変わっていく過程を見ることで、食べ物への興味がぐんぐん育ちます。
  • 自信が芽生える:「自分で作れた!」という達成感が、子どもの自己肯定感を育みます。
  • かけがえのない思い出:一緒にキッチンに立つ時間は、親子の絆を深める、何よりのコミュニケーションになります。

レシピ① 混ぜて焼くだけ!米粉のふわもちバナナマフィン

オーブンから漂う甘い香りがたまらない、我が家の定番おやつ。驚くほど簡単なのに、お店のみたい!と子どもたちに大人気です。

【材料(マフィン型6個分)】

  • 米粉…100g
  • ベーキングパウダー(アルミフリー推奨)…小さじ1
  • 完熟バナナ…1本(約100g)
  • 豆乳(無調整)…80ml
  • 米油(または他の植物油)…大さじ2
  • きび砂糖…大さじ2〜3(バナナの甘さで調整してください)

【作り方】

  1. オーブンを180℃に予熱します。
  2. ボウルにバナナを入れ、フォークでなめらかになるまで潰します。
  3. 豆乳、米油、きび砂糖を加えて、泡立て器でよく混ぜ合わせます。
  4. 別のボウルで米粉とベーキングパウダーをさっと混ぜ、3のボウルにふるい入れます。
  5. ゴムベラで、粉っぽさがなくなるまでさっくりと混ぜます。(混ぜすぎないのが、ふわっと仕上げるコツ!)
  6. マフィン型に生地を流し入れ、180℃のオーブンで20〜25分焼きます。竹串を刺して、生の生地がついてこなければ完成!

《キッズとチャレンジ!》

  • 2〜3歳:バナナを潰す、粉類を(ママと一緒に)混ぜる
  • 4歳〜:材料を計る、生地を型に流し入れる

レシピ② 粘土遊びみたい!豆腐でつくるモチモチ白玉団子

お豆腐を使うことで、時間が経っても固くなりにくいのが特徴。粘土遊び感覚で、子どもが夢中になること間違いなし!

【材料(2〜3人分)】

  • 白玉粉…100g
  • 絹ごし豆腐…120g〜130g(水切り不要です!)
  • (トッピング)きな粉、黒蜜、あんこ、フルーツなどお好みで

【作り方】

  1. ボウルに白玉粉と絹ごし豆腐を入れ、手でよくこねます。最初はポロポロしますが、だんだんとまとまってきます。耳たぶくらいの固さが目安。
  2. 生地がまとまったら、小さくちぎって、親子でコロコロ丸めます。いろんな形を作っても楽しい!
  3. 沸騰したお湯に団子を入れ、浮き上がってきてから、さらに1〜2分茹でます。
  4. 茹で上がった団子を冷水にとり、冷やします。
  5. 水気を切って器に盛り、きな粉や黒蜜など、好きなトッピングをかければ完成!

《キッズとチャレンジ!》

  • 2歳〜:生地をこねる、丸める作業は、指先の知育にもぴったり!

レシピ③ 材料2つだけ!キラキラ宝石みたいなフルーツ葛湯プリン

「これ、本当にジュースと粉だけでできてるの?」と驚かれる、見た目も可愛い簡単スイーツ。本葛粉は体を温める効果も期待できる、昔ながらの日本のスーパーフードです。

【材料(2個分)】

  • お好みの100%フルーツジュース(りんご、ぶどう、みかん等)…200ml
  • 本葛粉…大さじ2

【作り方】

  1. 小鍋に本葛粉を入れ、フルーツジュースを少しずつ加えながら、ダマがなくなるまで泡立て器でよく溶かします。
  2. 鍋を中火にかけ、木べらなどで鍋底からしっかり混ぜ続けます。
  3. だんだんとろみがついて、フツフツと気泡が出てきたら、火を弱めてさらに1〜2分、透明感が出るまでしっかり練ります。
  4. 火から下ろし、水で濡らした器に流し入れます。
  5. 粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やし固めて完成!

《キッズとチャレンジ!》

  • 3歳〜:ジュースと葛粉を混ぜるお手伝いを。火を使う工程は、必ず大人がそばで見守りながら行いましょう。「だんだん固まってきたね!」と変化を実況してあげると、理科の実験のように楽しめますよ。

まとめ:キッチンは、親子の笑顔が生まれる場所

アレルギーがあるからと、おやつの時間を諦める必要は全くありません。

むしろ、それをきっかけに親子でキッチンに立つ時間は、「食べられない」という制限を、「自分で作れる!」という喜びに変えてくれる、最高のチャンスです。

「美味しくなーれ!」

そんな魔法の言葉と一緒に、ぜひ、親子の楽しいおやつ時間をお過ごしくださいね。あなたのキッチンが、今日も笑顔で溢れますように。

【食べない子専門】ママナースが教える偏食・好き嫌い克服法|無理強いしない工夫5選

一口も食べずに、お皿をバーン!…もう、心が折れそうです

せっかく栄養バランスを考えて、時間をかけて作ったのに…。

プイッと横を向かれ、ベーッと吐き出され、しまいにはお皿ごと床に落とされる。

食後のキッチンで、床に散らばったご飯を片付けながら、一人で深いため息をついている…。そんな毎日を送っていませんか?

「このままじゃ、栄養が偏って、ちゃんと成長できないんじゃないか…」
「私の料理が下手だから、この子は食べてくれないの…?」

その気持ち、痛いほどわかります。
何を隠そう、我が家の次女は、なかなかの好き嫌い女王でした。特に緑の野菜は天敵!あの手この手で食べさせようとしましたが、惨敗の毎日。私のほうが泣きたくなっていました。

でも、ある時気づいたんです。

結論:子どもの偏食は、親の料理の腕や愛情の問題ではありません。それは、子どもの脳と体が、本能に従って成長している、極めて自然な証拠なのです。

この記事では、3人の娘を育てたママナースの私が、

  • 【科学的に解説】あなたのせいじゃない!子どもが偏食になる本当の理由
  • 【体験談】好き嫌い女王の次女がピーマンを食べた!魔法の工夫5選
  • 【ママナースの安心処方箋】これだけ食べてればOK!な最低ライン
  • よくある質問(Q&A)

を、徹底的に解説します。
この記事を読めば、「食べさせる」という戦いから解放され、親子の食事の時間が、もっと笑顔の多いものになりますよ。

あなたのせいじゃない!子どもが偏食になる科学的な理由

まず、自分を責めるのをやめるために、これだけは知っておいてください。子どもの偏食は「わがまま」ではなく、ちゃんとした理由があるんです。

  1. 味覚が超敏感
    子どもの舌にある味を感じるセンサー「味蕾(みらい)」の数は、なんと大人の約3倍!特に、野菜の「苦味」や「酸味」は、本能的に「毒」や「腐敗物」と認識してしまうため、避けるのは当たり前の防衛反応なのです。

  2. 見慣れないものへの恐怖(新奇性恐怖)
    人間には、見たことのない食べ物を警戒する本能が備わっています。初めて見る食材をすぐに口に入れないのは、むしろ賢い証拠とも言えます。

  3. 嫌な記憶との結びつき
    一度食べて「おえっ」となった食感や、無理やり食べさせられたという嫌な経験が、特定の食べ物への拒否反応に繋がっている場合もあります。

【体験談】好き嫌い女王の次女が食べた!魔法の工夫5選

理屈は分かっても、やっぱり食べてほしいのが親心。我が家で効果があった、無理強いしないための5つの工夫をご紹介します。

工夫1:最強の調味料「お腹すいた!」を引き出す

結局のところ、これに勝るものはありません。

  • ダラダラ食べをやめる: おやつの時間を決め、食事の時間にはちゃんとお腹が空いている状態を作りましょう。
  • 思いっきり体を動かす: 天気の良い日は公園へGO!体を動かせば、子どもの食欲スイッチは自然とONになります。

工夫2:「シェフ、お願いします!」と任命する

子どもは、自分が関わったものに興味を持つ天才です。

  • レタスをちぎる
  • ミニトマトのヘタを取る
  • 野菜の型抜きをする

「〇〇シェフが作ってくれたサラダ、最高においしい!」と褒めちぎれば、苦手な野菜にも手を伸ばしてくれるかもしれません。我が家では、これでキュウリ嫌いを克服しました!

工夫3:見た目を100%変える「変身の術」

原型が分からなくなれば、子どもの警戒心は解けます。

  • 細かく刻んで大好物に混ぜる: ハンバーグ、カレー、お好み焼きは、苦手野菜を隠す三大神メニューです。
  • すりおろして「魔法の粉」に: 我が家の次女がピーマンを食べた方法がこれ。ピーマンをすりおろして、カレー粉などと混ぜて唐揚げの下味に。本人は気づかず「おいしい!」と完食でした(笑)。

工夫4:「みんなと一緒」マジックを利用する

家では絶対に食べないのに、保育園の給食では完食、なんてことありませんか?
お友達や、大好きなキャラクターの力を借りましょう。

  • お友達と食べる: お友達が美味しそうに食べているのを見ると、「自分も!」とつられて食べることがよくあります。
  • キャラクターの力を借りる: 「ピーマンマンは、バイキンをやっつけてくれるんだって!」など、物語の力を使うのも効果的です。

工夫5:「一口チャレンジ」でハードルを下げる

「全部食べなさい」は、子どもにとって高すぎる壁です。
「一口だけ味見してみない?」と、ゲーム感覚で誘ってみましょう。もし挑戦できたら、たとえベーっと出してしまっても、**「チャレンジできた勇気」**を、思いっきり褒めてあげてください。その勇気が、次の「一口」に繋がります。

【ママナースの安心処方箋】これだけ食べてれば、ひとまずOK!

「色々試したけど、やっぱり食べない…」そんな時、親として一番心配なのは栄養面ですよね。看護師として、これだけは知っておいてほしい「安心ライン」です。

  • 炭水化物(ごはん、パン、麺類)は食べているか?
  • タンパク質(肉、魚、卵、豆腐、乳製品)のうち、何か一つでも食べているか?
  • ビタミン・ミネラル類(野菜、果物)のうち、何か一つでも食べているか?
  • そして何より、母子手帳の成長曲線のカーブに沿って、体重が増えているか?

もし、これらがクリアできているなら、栄養失調になることは、まずありません。

多少の偏食は、成長過程の一時的なもの。今は食べなくても、数ヶ月後、数年後には、ケロッと食べていることがほとんどです。

ただし、極端に特定の食品しか食べない、水分もあまり摂らない、体重が減ってきた、などの場合は、かかりつけの小児科に相談してくださいね。

まとめ:ママの「まあ、いっか」が、子どもの食を広げる

子どもの偏食と向き合う日々は、本当に根気がいります。

でも、一番大切なのは、食事の時間が、親子にとって「戦いの時間」にならないこと。

「一口でも食べられたら、100点満点!」
「今日はダメでも、まあ、いっか!」

親が気楽に構えるその姿勢が、子どもの「食べてみようかな」という気持ちを、一番引き出してくれます。

あなたの頑張りは、必ずお子さんに伝わっています。自分を責めずに、今日の自分をたくさん褒めてあげてくださいね。