12時間の長い夜勤を終え、ヘトヘトで帰宅。
目に飛び込んできたのは、朝、夫と子どもが食べたであろう食器の山と、ソファでくつろぎながらスマホをいじる夫の姿…。
「私だって、命を削って働いてきたのに!」
喉まで出かかったその言葉を、ぐっと飲み込む。
そして、静かな、でも猛烈な怒りが、心の奥底から湧き上がってくる…。
こんにちは!3人の娘を育てる、現役ママナースの皐月です。
これは、何を隠そう、数年前の我が家のリアルな光景。もしあなたが今、この時の私と同じように、「なんで私ばっかり…」という不公平感と怒りで心が張り裂けそうになっているなら、この記事はきっとあなたの役に立てるはずです。
今日は、夫婦の家事分担を「終わらない戦争」から「最高のチームプレイ」に変える、我が家で効果絶大だった具体的な秘策をお話ししますね。
この記事でわかること
- なぜ「完璧な50:50」を目指すと、逆に夫婦仲が悪化するのか
- 家事分担を劇的に改善する「3つのステップ」
- 「名もなき家事」をなくし、お互いのイライラを解消する方法
- ママナースが愛用する「神ガジェット」と「心の平和維持サービス」
大前提:目標は「完璧な分担」ではなく「家庭の平和」
まず、一番大事なことから。
家事分担で「完璧な50:50」を目指すのは、今すぐやめましょう!
「今日は私がゴミを捨てたから、明日はあなたね」「食器洗いの時間は15分、お風呂掃除は20分だから、私のほうが5分多くやってる!」
…こんな風にポイントを計算し始めると、夫婦はチームではなく、お互いを監視し合う敵同士になってしまいます。
本当のゴールは、夫婦というチームで、家庭全体の家事・育児の総量をいかに減らし、家族の笑顔の時間を増やすか。これに尽きます。
家事バトルを終わらせる!ママナース流「3つの秘策」
我が家では、何度もぶつかり合った結果、この3つのステップで劇的に状況が改善しました。
秘策①:Clarify(すべての家事を「見える化」する)
「見えないものは、管理できない」。これは仕事も家庭も同じです。
まずは、付箋や紙に、家庭内に存在するタスクを思いつく限りすべて書き出してみてください。
「朝ごはんの準備」「洗濯物をたたむ」といった分かりやすいものから、「子どもの爪を切る」「トイレットペーパーを補充する」「学校のプリントに目を通し、サインする」といった**『名もなき家事』**まで。
これを夫婦で一緒にやると、おそらく夫は「え、こんなことまでやってたの!?」と驚くはずです。我が家でも、夫は「洗濯」とは「洗濯機を回すこと」だと思っていた節がありました(笑)。
これは相手を責めるのが目的ではありません。「我が家には、これだけの仕事があるんだね」と、チームで現状を共有するための、最も重要なステップです。
秘策②:Categorize(家事を「仕分け」する)
書き出した家事を、3つのカテゴリーに仕分けします。
- 「担当大臣」制
得意・不得意や、好き・嫌いで、完全に担当者を決めます。「ゴミ出し・分別大臣」「お風呂掃除大臣」「洗濯物たたみ大臣」など、ユニークな名前をつけると、ちょっと楽しくなりますよ。明確な担当者がいるだけで、「これ、どっちがやるの?」問題が消滅します。 - 「気づいた方がやる」ルール
床のちょっとした汚れを拭く、おもちゃを片付けるなど、担当を決めるほどでもないタスクは、「先に気づいた方がやる」というルールに。これには、お互いへの「思いやり」と「気づく力」が試されますが、チーム意識が高まります。 - 「文明の利器に頼る」リスト
夫婦のどちらもやりたくない、苦手な家事は、いっそ「やらない」と決めて、お金で解決しましょう!これは「手抜き」ではなく、**家庭の平和を守るための「投資」**です。
秘策③:Communicate(「お願い」と「感謝」で対話する)
伝え方一つで、相手の受け取り方は天国と地獄ほど変わります。
- 「なんでやってくれないの!(非難)」
→**「〇〇してくれると、私がすごく助かるな(お願い)」** - 「(やってくれて)当たり前」
→**「ありがとう!おかげでゆっくりお茶が飲めるよ(感謝)」**
特に、男性は「察する」のが苦手な生き物(笑)。「言わなくても分かってよ!」は、残念ながら通じません。「〇〇してほしい」と具体的にリクエストし、やってもらったら、少し大げさなくらい「ありがとう!」と伝える。この繰り返しが、夫を「最高のチームメイト」に育てていきます。
ママナースが愛用!心の平和を守る「神ガジェット&サービス」
秘策②-3の「文明の利器」リスト。我が家で「これなしの生活は考えられない!」と殿堂入りしているスタメンをご紹介します。
- お掃除ロボット: もはやペット、いや、家族の一員です。床に物を置かなくなるという副次効果も!
- 食洗機: 食後の夫婦の会話時間が、確実に30分増えました。
- 電気圧力鍋(ホットクックなど): 材料を入れてボタンを押せば、子どもをお風呂に入れている間に、カレーや煮物が完成している奇跡。
- ネットスーパー・食材宅配: 週に1度の買い物時間を、丸ごと家族の時間に変えられます。重いお米や飲み物を運ばなくていいのも最高!
まとめ:最高のチームで、「家族」をもっと楽しもう
家事分担は、愛情のバロメーターとも言われます。でも、それは「どれだけ家事をやったか」という量で測るものではありません。
「相手の負担を、少しでも軽くしてあげたい」
その思いやりの気持ちを、ほんの少しの工夫と、具体的な言葉や行動で示し合えるかどうか。ただ、それだけなのだと思います。
完璧な家事も、完璧な分担も目指さなくて大丈夫。
昨日より今日、夫婦の笑顔が少しでも増えるなら、それで100点満点です。
あなたとあなたのパートナーが、最高のチームになれることを、心から応援しています!
