【夏風邪の見分け方】手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱の違いは?ママナースがホームケアと受診目安を解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

熱、発疹、喉の痛み…「うちの子、ただの風邪じゃないかも?」

夏になると、子どもが突然の高熱!

「でも、咳も鼻水も出ていない…」
「口の中に、なんかブツブツができてる!?」
「足にも謎の発疹が…!」

熱だけならまだしも、見慣れない症状が体に現れると、「え、これ何!?」「何か変な病気だったらどうしよう…」と、スマホで検索する手が止まらなくなりますよね。

その不安、よく分かります。

こんにちは!3人の娘を育て、毎年夏になると、様々なウイルスと戦ってきた現役ママナースの皐月です。

夏に流行る風邪は、冬の風邪とは少し顔ぶれが違います。そして、3人育てると分かるのですが、それぞれのウイルスで、看病の「ツボ」が全然違うんです。

結論:夏のウイルス感染症は、症状の特徴を正しく知ることで、慌てず、的確なホームケアができます。

この記事では、

  • 【完全比較】夏風邪3兄弟!見分け方早見表
  • 症状がラクになる!ママナース式ホームケア術
  • 【要注意】すぐに病院へ行くべき危険なサイン
  • よくある質問(Q&A)

を、私のリアルな体験談を交えて、世界一わかりやすく解説します。
この記事を読めば、もうスマホで検索魔にならなくても、自信を持って我が子の看病ができますよ!

【完全比較】手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱、違いは何?

夏に子どもがかかりやすい、代表的なウイルス性感染症。それぞれの特徴を、早見表で比較してみましょう。

手足口病 ヘルパンギーナ プール熱(咽頭結膜熱)
低いことが多い(無い場合も) 突然の高熱(39℃以上) 高熱が続く(38〜40℃が4〜5日)
発疹・水疱 口の中、手のひら、足の裏 喉の奥に集中 出ないことが多い
喉の痛み 口の中の水疱で痛む 激しく痛むことが多い 痛む
目の症状 なし なし 目の充血、目やにが特徴
登園・登校 熱がなく、食事がとれ、元気ならOK 熱がなく、食事がとれ、元気ならOK 主要症状が消えてから2日後まで出席停止

症状がラクになる!ママナース式ホームケア術

夏風邪に特効薬はありません。一番の治療は、子どもの免疫力がウイルスに勝つのを、全力でサポートしてあげることです。

「口が痛くて、何も飲めない!」時の水分&食事

手足口病やヘルパンギーナで一番つらいのが、口の中の痛み。脱水症状にならないように、水分補給が最優先です。

  • OKな飲み物: 麦茶、経口補水液、冷たい牛乳、薄めたりんごジュース
  • OKな食べ物: プリン、ゼリー、アイス、冷製スープ、茶碗蒸し、豆腐
  • NGなもの: オレンジジュースなどの酸っぱいもの、熱いもの、おせんべいなどの硬いもの

【我が家の神アイテム】
次女がヘルパンギーナで何も受け付けなかった時、唯一口にできたのが**「アイスの実」**でした。小さくて口に入れやすく、冷たくて気持ちいい。水分と糖分も補給できるので、本当に助けられました!

「高熱でつらそう…」時の正しい熱のケア

熱が高い時は、体を冷やしてあげたくなりますが、タイミングが重要です。

  • 手足が冷たく、ガタガタ震えている時(上がり際): まだ熱が上がるサイン。本人が寒がっているなら、一枚多くかけて温めてあげましょう。ここで冷やすのは逆効果!
  • 全身が熱く、顔が赤い時(上がりきった後): いよいよクーリングの出番。薄着にさせ、熱を逃がしてあげましょう。

【注意!】
以前の記事でも書きましたが、おでこに冷えピタを貼っても、解熱効果はありません。
冷やすなら、首のつけね、わきの下、足のつけねなど、太い血管が通っている場所を、タオルで包んだ保冷剤などで冷やすのが効果的です。

【要チェック】すぐに病院へ行くべき危険なサイン

ほとんどは自然に治りますが、合併症を防ぐためにも、以下のサインを見逃さないでください。

  • [ ] 水分が半日以上、全く摂れていない
  • [ ] おしっこが半日以上出ていない
  • [ ] ぐったりして、呼びかけへの反応が鈍い
  • [ ] 嘔吐を繰り返す
  • [ ] 呼吸が速い、苦しそう
  • [ ] 2日以上経っても、40℃以上の高熱が続く

一つでも当てはまったら、夜間や休日でも、ためらわずに救急外来を受診してください。

よくある質問(Q&A)

Q1. 大人はうつりますか?

A1. はい、うつります。特に、子どものおむつ替えなどで便に触れた後、手洗いが不十分だと感染しやすいです。大人がかかると、子どもより症状が重くなることもあるので、手洗いの徹底と、タオルの共有は避けるようにしましょう。

Q2. 予防法はありますか?

A2. 残念ながら、これらのウイルスに対するワクチンはありません。基本ですが、石鹸での手洗い、うがいが最も有効な予防法です。また、夏場の疲れで免疫力が落ちないよう、十分な睡眠と栄養を心がけましょう。

まとめ:正しい知識で、慌てず、的確に看病しよう

夏風邪は、種類が多く、症状も様々で、本当にややこしいですよね。

でも、ポイントさえ押さえれば、必要以上に怖がることはありません。

  • 熱、発疹、喉、目。症状をよく観察して、敵の正体を見極める。
  • 口が痛い時は、無理に食べさせず、水分補給を最優先。
  • 熱のケアは、タイミングが命。上がり際は温め、上がりきったら冷やす。

そして、何よりママ・パパがパニックにならないこと。
あなたの冷静な判断と、優しい看病が、子どもにとって一番の薬になります。

この記事の「見分け方早見表」をブックマークして、この夏のお守りにしてくださいね!

コメントを残す

*