【ママナースが解説】「もう辞めたい」と言われたら?習い事を続ける力と、辞める勇気の育て方

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「せっかく始めたのに…」その一言、飲み込んで。子どもの「辞めたい」に寄り添う親の質問術

子どもが、あれほど「やりたい!」と言って始めた習い事。それなのに、数ヶ月も経たないうちに、「もう行きたくない」「辞めたい」と言い出した…。親としては、「もったいない」「これくらいのことで諦めるなんて」と、がっかりしたり、つい叱ってしまったりしたくなりますよね。

こんにちは、ママナースの皐月です。3人の娘を育てている私も、子どもの「辞めたい」という言葉には、何度も心を揺さぶられてきました。特に、長女が小学校で始めたピアノを「もう辞めたい」と言い出した時は、本当にどう対応すればいいか悩みました。

子どもの「辞めたい」という言葉は、親の対応が試される、非常にデリケートな問題です。頭ごなしに否定したり、無理やり続けさせたりすることは、子どもの自己肯定感を傷つけ、その習い事自体を、完全に嫌いにさせてしまう可能性があります。

この記事では、

  • 子どもが「辞めたい」と言う、その言葉の裏に隠された本当の理由
  • 子どもの成長に繋がる、親のベストな対応
  • 「続ける力」と「辞める勇気」を育むためのヒント

について、私の実体験も交えながら、一緒に考えていきたいと思います。どうか、この記事が、あなたの心を軽くし、お子さんとのより良い関係を築くきっかけになりますように。

この記事でわかること

  • 子どもが習い事を辞めたがる心理的背景
  • 「辞めたい」と言われた時の親の具体的な対応方法
  • ケース別の対応ヒント
  • 「辞める」ことのポジティブな側面
  • 子どもの自己肯定感を守り、成長を促す親の関わり方

なぜ「辞めたい」の?まずは、理由をじっくり聞こう

子どもが「辞めたい」と言い出した時、親としては焦ってしまいがちですが、まずはその言葉をそのまま受け取るのではなく、その背景に何があるのかを冷静に探ることが第一歩です。子どもの話を、否定せずに、ただ「聞く」ことに徹しましょう。私も、娘がピアノを辞めたいと言い出した時、まずは「そっか、辞めたいんだね。どうしてそう思ったの?」と、じっくり話を聞くことから始めました。

【結論】子どもが習い事を「辞めたい」と言う背景には、人間関係の悩み、技術的な壁、他にやりたいことの出現、単純な疲れや飽き、親の期待へのプレッシャーなど、様々な理由が隠されています。まずは否定せずに耳を傾け、本当の理由を探ることが重要です。

考えられる理由は、様々です。

  • 人間関係の悩み: 「先生が怖い」「お友達と喧嘩した」「仲間外れにされている」など、習い事の環境における人間関係が原因の場合があります。
  • 技術的な壁: 「練習しても、うまくならない」「周りの子についていけない」「試合で負けて、悔しい」など、上達の壁にぶつかり、自信を失っているのかもしれません。
  • 他にやりたいことができた: 「〇〇くんがやっている、サッカーの方が面白そう」「新しいゲームがしたい」など、子どもの興味・関心が他に広がった証拠かもしれません。
  • 単純な疲れ・飽き: 「練習が大変」「なんとなく、もう楽しくない」など、体力的な負担や、単に飽きてしまったということもあります。
  • 親の期待がプレッシャー: 「お母さんをがっかりさせたくないけど、もう頑張れない」と、親の期待に応えようとするあまり、プレッシャーを感じている場合もあります。これは、親としては一番気づきにくい理由かもしれません。

理由によって、親が取るべき対応は、全く変わってきます。まずは、子どもの言葉の奥にある本音を探ってあげましょう。


ケース別・親の対応ヒント:続ける力と辞める勇気を育む

子どもの「辞めたい」の理由が分かったら、次はその理由に合わせた対応を考えていきましょう。大切なのは、子どもが「自分で決める」という経験を積むことです。

【結論】子どもの「辞めたい」という言葉に対し、親は理由に応じて「問題解決のパートナーになる」か「次のステップへの移行をサポートする」かのいずれかの対応を取ることが重要です。どちらの場合も、子どもの自己決定を尊重し、最後までやり遂げる経験を促すことが、自己肯定感を育みます。

Case 1: 人間関係や、技術的な壁が原因の場合

これは、子どもが**「困難に直面している」サインです。ここで安易に「じゃあ、辞めようか」と言ってしまうのは、子どもに「嫌なことから逃げても良い」というメッセージを与えかねません。 「そうか、そんなことがあって、つらかったんだね」と、まずはその気持ちに深く共感**した上で、「どうすれば、その問題を解決できるか、一緒に考えてみようか?」と、問題解決のパートナーになりましょう。 先生に相談したり、練習方法を一緒に工夫したり。親が一緒に汗をかく姿勢を見せることで、子どもは「もう一度、頑張ってみよう」という勇気を持つことができます。私の娘がピアノを辞めたいと言い出した時も、まずは先生に相談し、練習方法を工夫してもらったことで、もう一度前向きに取り組めるようになりました。

Case 2: 他にやりたいことができた、単純に飽きた場合

これは、子どもの興味・関心が、次のステージに移ったという、成長の証かもしれません。 この場合は、無理に引き留めるのではなく、「辞める」という選択肢も、前向きに検討して良いでしょう。ただし、その際も、「じゃあ、明日から行かなくていいよ」と、すぐに決めるのではなく、**「キリの良いところまで、頑張ってみよう」**と、目標を設定することが大切です。 「次の発表会までは頑張る」「今の級に合格したら一区切りにしよう」自分で決めた目標に向かって、最後までやり遂げた、という経験は、たとえその習い事を辞めたとしても、子どもの大きな自信になります。これは、将来、仕事や人間関係で困難に直面した時に、粘り強く取り組む力にも繋がるはずです。


「辞める」ことは、決して「逃げ」ではない。戦略的撤退の勇気

親として、子どもには「継続する力」を身につけてほしいと願うのは、当然です。しかし、それと同じくらい、**「自分に合わないものから、戦略的に撤退する勇気」**も、これからの時代を生きていく上で、非常に重要なスキルです。

【結論】「辞める」ことは、必ずしも「逃げ」ではありません。自分の気持ちに正直に、より良い選択をするための「戦略的撤退」の勇気は、子どもの自己肯定感を守り、本当に好きなことを見つけるための重要なスキルとなります。

嫌なことを我慢して続けるのではなく、自分の気持ちに正直に、次のステップに進む。その決断を、親が尊重し、応援してあげること。それが、子どもの自己肯定感を守り、本当に好きなことを見つけるための、土台となるのです。私も、娘がどうしても合わないと感じた習い事を辞める決断をした時、最初は心配でしたが、結果的に娘は新しい興味を見つけ、より生き生きと過ごせるようになりました。あの時、娘の気持ちを尊重して本当に良かったと思っています。


まとめ:親の役割は、子どもの「決断」をサポートすること

今回は、子どもが習い事を「辞めたい」と言い出した時の親の対応についてお伝えしました。

  • 「辞めたい」の言葉の裏にある子どもの本音を、否定せずにじっくり聞きましょう。
  • 人間関係や技術的な壁が原因なら、問題解決のパートナーとして寄り添いましょう。
  • 興味の移行や飽きが原因なら、キリの良い目標を設定し、最後までやり遂げる経験を促しましょう。
  • 「辞める」ことは、戦略的撤退の勇気であり、子どもの自己肯定感を育む大切な経験です。

子どもの「辞めたい」という言葉は、親子で、その子の「今」と「未来」について、真剣に話し合う、絶好の機会です。続けるにしても、辞めるにしても、そのプロセスを通して、子どもが何を学び、どう成長できるか。その視点を持って、お子さんの「決断」を、温かくサポートしてあげてください。

私たちママナースは、子どもの成長を一番に願うあなたの育児を、心から応援しています!

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