持病

【ママナース直伝】災害時でも子どもの命を守る!持病っ子のための薬・医療品完全ガイド

「もし今、大きな地震が来たら…この子の薬、どうしよう?」

持病を持つお子さんを育てるママ・パパなら、一度はこんな不安に胸が締め付けられる思いをしたことがあるのではないでしょうか。喘息の吸入器、アレルギーのエピペン、糖尿病のインスリン…。普段は当たり前のように使っている薬や医療機器も、災害時には命を繋ぐ一本の綱になります。

こんにちは!高校生から小学1年生まで、3人の娘を育てる現役ママナースの皐月です。私自身、医療現場で、そして母親として、災害時の医療の脆弱さ、特に子どものケアがいかに大変になるかを痛感してきました。「普段通り」が通用しない極限の状況で、どうすれば我が子の健康と命を守れるのか。その不安、痛いほどよく分かります。

でも、大丈夫。正しい知識と少しの備えがあれば、その不安は「安心」に変えることができます。

この記事では、単なる防災グッズのリストアップではありません。現役ママナースだからこそ伝えられる、災害時における持病っ子のための「薬・医療品」の具体的な備蓄・管理方法から、いざという時のための実践的なアクションまで、私の経験も交えながら徹底的に解説します。

この記事を読み終える頃には、「これなら、私にもできる!」と、確かな自信が湧いてくるはずです。一緒に、大切な我が子の未来を守る準備、始めませんか?

この記事でわかること

  • なぜ、持病っ子の防災は「特別」なの?災害時に本当に困ること
  • 【ママナース実践】命を守る!3つの「お守り」準備リスト
  • 災害発生!その時、ママ・パパが取るべき行動とは?
  • まとめ:完璧じゃなくていい。今日できる一歩が、未来を守る

1. なぜ、持病っ子の防災は「特別」なの?災害時に本当に困ること

災害時、誰もが大変な思いをします。でも、持病を持つ子どもがいる家庭では、他の家庭とは比べ物にならないほど深刻な問題に直面するリスクがあるんです。まずは、その「なぜ?」を一緒に考えてみましょう。

【結論】持病を持つ子どもの防災が「特別」なのは、災害時に薬が手に入りにくくなる医療機関の麻痺、停電による医療機器の使用不可、そして周囲に理解されにくい「見えない辛さ」という、他の家庭にはない深刻な問題に直面するリスクがあるためです。これらの困難は、子どもの命と健康に直結するため、特別な備えが不可欠となります。

<h3>薬が手に入らない!医療機関の麻痺</h3>
一番の恐怖は、薬がなくなることですよね。

  • 薬局・病院がストップ :地震で建物が壊れたり、停電したり。薬剤師さんや先生自身が被災して、病院や薬局が開けられないケースは本当に多いんです。
  • 道が通れない :交通網が寸断されれば、かかりつけ医の元へたどり着けません。薬を運ぶ物流も完全に止まってしまいます。
  • 特定の薬の不足 :災害後は、特定の薬を求める人が薬局に殺到します。特に、専門的な治療薬は普段から在庫が少ないため、あっという間になくなってしまうんです。

<h3>医療機器が使えない!停電という大きな壁</h3>
次に深刻なのが、電源の問題。

  • 停電でただの箱に :喘息の吸入器(ネブライザー)や痰の吸引器など、コンセントが必要な医療機器は、停電した瞬間にその役目を果たせなくなります。
  • バッテリーの限界 :充電式の機器も、充電が切れたら同じこと。「あと1回しか使えない…」なんて、考えるだけでも恐ろしいですよね。
  • 衛生環境の悪化 :断水で清潔な水が手に入らないと、注射やケアに必要な衛生状態を保つのがとても難しくなります。

<h3>周囲に理解されにくい「見えない辛さ」</h3>
避難所などでの共同生活も、持病っ子にとっては大きなハードルです。

  • 「わがまま」との誤解 :アレルギーや内部疾患など、外見からは分かりにくい持病は、「わがまま」「神経質」と誤解されがちです。本当は辛いのに、我慢してしまう子も少なくありません。
  • 必要な配慮が得られない :周りの人に病気のことを理解してもらえず、食事や環境の配慮を得られないことは、子どもの心と体に大きな負担をかけてしまいます。

こうした困難は、決して大げさな話ではありません。だからこそ、「うちの子は特別なんだ」という意識を持って、万全の備えをしておくことが、何よりも大切なんです。

<h2>2. 【ママナース実践】命を守る!3つの「お守り」準備リスト</h2>

では、具体的に何を、どのように備えれば良いのでしょうか?ここからは、私が実際に家庭で実践している「薬・医療機器・情報」の3つの備えを、具体的にお話ししますね。

【結論】持病を持つ子どもの命を守るためには、「薬」「医療機器」「情報」の3つを「お守り」として準備することが不可欠です。薬は最低7日分(できれば14日分)をローリングストック法で備蓄し、医療機器の電源問題はポータブル電源や手動の代替品で解決。そして、スマホが使えない状況を想定し、お薬手帳のコピーや「災害時のお願い」カード、連絡先リストなど、大切な情報をアナログ(紙)で備えることが重要です。

<h3>お守り1:【薬】最低でも7日分、できれば14日分</h3>
災害発生から支援体制が整うまで、最低でも3日~7日はかかると言われています。だから、薬の備えは最優先事項です。

  • 定期薬(毎日飲む薬) :最低でも7日分。心配な方は14日分以上あると、心の余裕に繋がります。
  • 頓服薬(症状が出た時に使う薬) :発作時の吸入薬、アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン薬、解熱剤など、「いざ!」という時の薬も、少し多めにストックしておきましょう。

【皐月のひとこと】 かかりつけの先生に「災害用に少し多めに薬を処方していただけませんか?」と正直に相談してみてください。「もしものために」という親の気持ちを、きっと理解してくれるはずです。我が家では、処方された薬の一部を防災リュックに入れ、残りを日常で使う「ローリングストック法」を実践しています。これなら、使用期限切れも防げて安心ですよ。

<h3>お守り2:【医療機器】電源問題はポータブル電源で解決!</h3>
電源が必要な医療機器をお使いなら、停電対策は必須です。

  • ポータブル電源 :今は、スマホの充電にも使える小型で軽量なものがたくさんあります。ネブライザーを数回使う程度なら、小型のものでも十分対応可能です。
  • 手動の代替品 :例えば、電動の鼻水吸引器を使っているなら、手動の吸引器も一つ用意しておく。電池式の吸入器があれば、それも立派な「お守り」になります。
  • 車のシガーソケット :車を持っているなら、シガーソケットから電源を取れるインバーターも忘れずに。

<h3>お守り3:【情報】スマホが使えない前提で動く</h3>
災害時は、スマホの充電切れや通信障害は当たり前に起こります。大切な情報は、アナログ(紙)で備えるのが鉄則です。

  • お薬手帳のコピー :最新のページを複数枚コピー!防災リュック、車の中、実家など、複数の場所に分散して保管するのがポイントです。
  • 「災害時のお願い」カード :診断名、飲んでいる薬、アレルギー、緊急連絡先、かかりつけ医などを1枚にまとめたカードを手作りしておきましょう。避難所で周りの人に協力をお願いする時に、これがあると本当にスムーズです。
  • 連絡先リスト :かかりつけ医、相談できる支援機関、同じ病気を持つママ友など、頼れる人の連絡先を紙に書き出しておきましょう。

<h2>3. 災害発生!その時、ママ・パパが取るべき行動とは?</h2>

実際に災害が起きてしまったら…。パニックにならず、落ち着いて行動するために、今のうちから流れをイメージしておきましょう。

【結論】災害発生時は、まずあなたと子どもの安全確保と情報収集が最優先です。自宅が安全でライフラインが確保できている場合は「在宅避難」を検討し、無理に避難所へ行く必要はありません。もし避難所生活になった場合は、運営スタッフや周囲の人に「持病があること」や「必要な配慮」を具体的に伝え、「ヘルプマーク」を活用するなど、勇気を持ってサポートを求めることが重要です。

<h3>STEP1:安全確保と情報収集</h3>
まずは、あなたと子どもの安全確保が最優先。揺れが収まったら、テレビやラジオ、自治体の防災無線で正確な情報をキャッチしましょう。デマに惑わされないで!

<h3>STEP2:避難?それとも在宅?</h3>
自宅が安全で、ライフライン(特に水と電気)が確保できているなら、無理に避難所へ行く必要はありません。医療ケアが必要なお子さんにとっては、住み慣れた家が一番安心できる場所です。これを「在宅避難」と言います。

<h3>STEP3:避難所で「お願い」する勇気</h3>
もし避難所で生活することになったら、どうか一人で抱え込まないでください。

  • 運営スタッフに相談 :まずは避難所の運営スタッフに、「持病があって、医療機器の電源が必要です」など、具体的に必要な配慮を伝えましょう。
  • 「ヘルプマーク」を見せる :見た目では分かりにくい病気の場合、「ヘルプマーク」は「助けてください」のサインになります。
  • 周りの人にも一言 :「うちの子、アレルギーがあって…」「夜中に機械の音がうるさかったらごめんなさい」と周りの人に伝えておくだけで、無用なトラブルを避け、思いがけない協力を得られることもあります。

<h2>まとめ:完璧じゃなくていい。今日できる一歩が、未来を守る</h2>

持病を持つお子さんのための災害への備えは、本当にやることが多くて、考えるだけで疲れてしまうかもしれません。

でも、一番大切なのは、「完璧な備え」を目指すことよりも、「今日、何か一つでも行動してみる」ことです。

まずはお薬手帳をコピーしてみる。防災リュックの中の薬の使用期限をチェックしてみる。そんな小さな一歩の積み重ねが、いざという時に、あなたと、そして何より大切なお子さんの命と未来を守ることに繋がります。

この記事が、あなたの「はじめの一歩」を、そっと後押しできたら、ママナースとして、これほど嬉しいことはありません。

【ママナースが解説】災害時、子どもの「持病」悪化を防ぐ!親ができること・医療機関との連携

「もしもの時、この子の持病は大丈夫?」災害時の不安を「安心」に変えるママナース流「命を守る」連携術

「もし、大きな災害が起きて、病院に行けなくなったら…」
「この子の持病が悪化したらどうしよう…」
「避難所で、持病のことを周囲にどう伝えればいいの?」

持病を持つお子さんを育てるパパママにとって、災害時の不安は、他のご家庭よりもはるかに大きいものですよね。私も看護師として、様々な持病を持つ子どもたちと接する中で、その不安や葛藤を痛いほど感じています。普段の生活でも細心の注意を払っているのに、それが災害時となると、不安はさらに大きくなるものです。

でも、大丈夫です。災害時は持病を持つ子どもの症状が悪化しやすい状況ですが、正しい知識と少しの準備、そして医療機関との連携方法を知っていれば、その不安を「安心」に変えることができます。

こんにちは!高校生から小学1年生まで、3人の娘を育てる現役ママナースの皐月です。

このノートでは、現役ママナースである私が、自身の経験と看護師としての専門知識を活かし、症状悪化を防ぐための親ができること、医療機関との連携方法、緊急時の対応などを具体的に解説します。あなたの不安を「安心」に変えるヒントが、きっと見つかるはずです。今日からできることから始めて、大切な家族を守る準備を一緒に進めましょう!

この記事でわかること

  • 災害時、持病を持つ子どもが直面する「見えないリスク」とは?
  • 命を守る「事前準備」:ママナースが教える持病別チェックリスト
  • 避難所での「伝え方」:周囲の理解と協力を得るために
  • 症状悪化時の「判断基準」と「医療機関との連携」:命を守る行動
  • 親自身の心のケアも忘れずに:ママナース流「心のデトックス」

1. 災害時、持病を持つ子どもが直面する「見えないリスク」

災害時は、普段の生活では考えられないような状況が起こります。持病を持つ子どもにとって、これは大きなリスクとなり得ます。

【結論】災害時は、医療機関へのアクセス困難、薬や医療品の不足、環境の変化(避難所生活、食事、ストレス)、情報不足といった要因により、持病を持つ子どもの症状が悪化する「見えないリスク」が非常に高まります。これらのリスクを軽減するためには、事前の準備が不可欠です。

  • 医療機関へのアクセス困難: 病院が被災したり、交通網が寸断されたりして、すぐに受診できない可能性があります。
  • 薬や医療品の不足: 薬局が閉鎖されたり、物流が滞ったりして、必要な薬や医療品が手に入らなくなるかもしれません。
  • 環境の変化: 避難所での集団生活や、普段と違う食事、ストレスなどが、症状悪化の引き金になることがあります。
  • 情報不足: 医療情報が混乱し、適切なアドバイスが得られないこともあります。

<ママナースの視点>
私も、看護師として、災害時の医療現場の混乱を想像すると、このリスクの大きさを痛感します。だからこそ、親が事前に準備しておくことが、子どもの命を守る上で非常に重要なんです。普段から「もしも」を想定して準備しておくことが、いざという時の命を守ることに繋がります。

2. 命を守る「事前準備」:ママナースが教える持病別チェックリスト

お子さんの持病に合わせて、事前に準備しておくべきことはたくさんあります。私も、普段から防災リュックの中身を定期的に見直しています。

【結論】持病を持つ子どもの命を守る事前準備として、薬は最低1週間分(できれば2週間分)を備蓄し、種類・量・服用方法を記載したリストとお薬手帳のコピーを非常持ち出し袋に入れましょう。医療品は持病別に(喘息なら吸入器、糖尿病ならインスリン、てんかんなら抗てんかん薬、アレルギーならエピペンなど)備蓄し、医療機器を使用している場合はポータブル電源や予備バッテリーの確保、手動使用方法の確認が必須です。

  • 薬の備蓄:
    • 最低1週間分、できれば2週間分の薬を備蓄しましょう。普段から多めに処方してもらう、かかりつけ医に相談するなど、工夫が必要です。
    • 薬の種類と量、服用方法を記載したリストを作成し、お薬手帳のコピーと一緒に非常持ち出し袋に入れておきましょう。私も、子どもたちの薬のリストは常に最新の状態にしています。
  • 医療品の備蓄:
    • 喘息: 吸入器、吸入薬、スペーサー、ピークフローメーターなど。
    • 糖尿病: インスリン、注射器、血糖測定器、ブドウ糖など。
    • てんかん: 抗てんかん薬、座薬、発作時の対応マニュアルなど。
    • アレルギー: エピペン、抗ヒスタミン薬、アレルギー対応食など。
  • 医療機器の電源確保:
    • 人工呼吸器や吸引器など、医療機器を使用している場合は、ポータブル電源や予備バッテリーの確保が必須です。手動での使用方法も確認しておきましょう。

<ママナースからのアドバイス>
普段から、お子さんの持病について家族全員で共有し、緊急時の対応をシミュレーションしておきましょう。いざという時に、家族みんなで協力できる体制を整えておくことが大切です。私も、娘たちには自分の持病について説明し、いざという時にどうすればいいか、一緒に考えています。

3. 避難所での「伝え方」:周囲の理解と協力を得るために

避難所では、多くの方が生活しています。持病を持つお子さんのために、周囲の理解と協力を得るための「伝え方」を工夫しましょう。

【結論】避難所では、お子さんの名前、持病名、アレルゲン、緊急時の対応、かかりつけ医の連絡先などを記載した「アレルギー・持病情報カード」を作成し、非常持ち出し袋に入れ、首から下げられるようにしておきましょう。避難所の担当者や周囲の住民に簡潔に伝え、理解と協力を求めます。可能であれば、段ボールやパーテーションで家族のプライベート空間を確保し、症状悪化のリスクを減らす工夫も有効です。

  • アレルギー・持病情報カードの作成:
    • お子さんの名前、持病名、アレルゲン、緊急時の対応、かかりつけ医の連絡先などを記載したカードを作成し、非常持ち出し袋に入れておきましょう。首から下げられるようにしておくと、いざという時に役立ちます。
    • 避難所の担当者や、周囲の住民に、お子さんの持病について簡潔に伝え、理解と協力を求めましょう。私も、看護師として、情報共有の重要性を日々感じています。
  • プライベート空間の確保:
    • 可能であれば、段ボールやパーテーションなどで、家族のスペースを区切りましょう。これにより、プライバシーを確保し、症状悪化のリスクを減らすことができます。

4. 症状悪化時の「判断基準」と「医療機関との連携」:命を守る行動

災害時は、医療機関へのアクセスが困難になる可能性があります。症状悪化時の判断基準を知り、適切な行動を取ることが命を守る上で重要です。

【結論】災害時、持病を持つ子どもの症状悪化時には、意識レベルの変化、呼吸困難、けいれん、止血しない出血、高熱が続く・水分が摂れない、普段と違う異常な状態が見られたら、すぐに周囲に助けを求め、医療スタッフや避難所担当者に報告しましょう。かかりつけ医からの「緊急時の対応マニュアル」を再確認し、災害用伝言ダイヤルやSNS、自治体情報などを活用して、開設されている医療機関の情報を収集し連携を図ります。

  • 症状悪化時の判断基準:
    • 意識レベルの変化(呼びかけに反応しない、ぐったりしている)
    • 呼吸困難(呼吸が速い、苦しそう、ゼーゼーする)
    • けいれん
    • 出血が止まらない
    • 高熱が続く、水分が摂れない
    • 普段と違う、明らかに異常な状態
      これらの症状が見られた場合は、すぐに周囲に助けを求め、医療スタッフや避難所の担当者に報告しましょう。かかりつけ医から事前に指示されている「緊急時の対応マニュアル」を再確認しておきましょう。
  • 医療機関への連絡方法:
    • 災害時には、電話が繋がりにくいことがあります。SNSや災害用伝言ダイヤル、安否確認サービスなどを活用して、情報を収集しましょう。
    • 自治体の防災無線や、インターネット、SNSなどで、開設されている医療機関の情報を収集しましょう。

5. 親自身の心のケアも忘れずに:ママナース流「心のデトックス」

持病を持つお子さんを育てる親御さんは、普段から大きなプレッシャーを抱えています。それが災害時となると、さらに精神的な負担が大きくなります。親が心穏やかであることは、子どもにとっても最大の安心材料です。

【結論】持病を持つ子どもの親は、災害時に大きな精神的負担を抱えがちです。親が心穏やかであることは子どもにとって最大の安心材料となるため、自分の不安を認め、信頼できる人に相談したり、リフレッシュする時間を持つなど、親自身の心のケアを忘れずに行いましょう。完璧を目指さず、「まあ、いっか!」と肩の力を抜くことも大切です。

自分の不安を認め、信頼できる人に相談したり、リフレッシュする時間を持つなど、親自身の心のケアも非常に重要です。私も、看護師の仕事と子育ての両立で疲れた時は、信頼できる友人に話を聞いてもらったり、好きな音楽を聴いたりして、心のバランスを保つようにしています。完璧な親を目指すのではなく、時には「まあ、いっか!」と肩の力を抜くことも大切です。

まとめ:持病を持つ子どもの命を守る「備え」は、親からの最高の贈り物

災害時は持病を持つ子どもの症状が悪化しやすい状況ですが、正しい知識と少しの準備、そして医療機関との連携方法を知っていれば、その不安を「安心」に変えることができます。薬や医療品の備蓄、避難所での伝え方、症状悪化時の対応など、今日からできることから始めてみませんか?

このノートが、あなたの不安を解消し、家族みんなが健康で安全に過ごせるためのヒントになれば嬉しいです。一人で抱え込まず、いつでも「こそだて部」を頼ってくださいね。私たちは、あなたの味方です。

もしもママが入院したら?子どもの日常を守る「おうち引継ぎノート」の作り方

ある日の夜勤中、救急車で運ばれてきた、一人のママ。意識は朦朧とし、付き添ってきたパパは、ただただ動揺するばかり。「お子さんのアレルギーは?」「かかりつけの病院はどこですか?」私たちの問いかけに、彼は首を横に振ることしかできませんでした。

こんにちは!3人の娘を育てながら、看護師として働く皐月です。

「もしも、私が入院したら…」
「私が倒れたら、この子たちのことは誰が?」

持病がある方はもちろん、元気なママだって、交通事故や急な病気など、「もしも」は誰にでも起こり得ます。その時、一番心配なのは、何よりも子どものことですよね。

残されたパパや祖父母が、子どもの日常をスムーズに回せるだろうか。そして何より、ママと離れて不安な子どもの心を、どう守ってあげられるだろうか。

この不安の正体は、「何が分からないか、分からないこと」。そこで私は、看護師の知識を総動員し、もしもの時に必要な情報をすべて書き出した**「おうち引継ぎノート」**を作ることにしました。漠然とした不安を「見える化」することで、驚くほど心が軽くなり、「これさえあれば、大丈夫」というお守りになったのです。

この記事では、すべてのママに作っておいてほしい、この「おうち引継ぎノート」の作り方を、具体的にお伝えします。

この記事でわかること

  • なぜ「引継ぎノート」が、ママと家族の心を救うのか
  • 命に関わる最重要情報「赤のファイル」の中身
  • 日常を守るための「黄色のファイル」の中身
  • 子どもの心をケアする「ピンクのファイル」の中身

命と日常を守る「おうち引継ぎノート」を作ろう

すぐに取りかかれるよう、3色のクリアファイルを用意して、3つのカテゴリーに分けて作るのがおすすめです。

【赤のファイル】命と健康を守る最重要情報

これは、何よりも先に、誰が見ても分かる場所に保管すべき「命のファイル」です。

  • ✅ 緊急連絡先リスト
    • かかりつけ小児科(病院名、電話番号、診察時間)
    • 夜間・休日救急相談窓口(#8000など)
    • 保育園・幼稚園・学校の連絡先
    • 信頼できるママ友や近所の方の連絡先
  • ✅ 子どもの医療情報
    • 健康保険証、医療証、母子手帳の保管場所
    • アレルギーの有無(食べ物、薬)と、症状が出た時の具体的な対処法
    • 持病や定期的に飲んでいる薬の情報(薬の名前、飲む量、タイミング、保管場所)
    • 平熱、体質(熱が出やすい、鼻血が出やすい等)
  • ✅ あなた自身の医療情報
    • あなたのかかりつけ医、持病、内服中の薬の情報
    • 緊急時に連絡してほしい人の名前と連絡先

【黄色のファイル】子どもの日常を守る情報

世話をしてくれる人が「あれどこ?」「いつもどうしてる?」と困らないための、日常のルールブックです。

  • ✅ 1日のタイムスケジュール
    • 起床時間、食事の時間、お昼寝の時間、就寝時間など、普段の生活リズムが分かると、子どもは安心して過ごせます。
  • ✅ 食事について
    • 好きな食べ物、嫌いな食べ物
    • 食事の時のこだわり(「ふりかけは自分でかけたい」など)
  • ✅ 遊び・寝かしつけのこだわり
    • 好きなテレビ番組、キャラクター、絵本
    • 寝る時の癖(「このタオルがないと眠れない」など)、寝かしつけのコツ
  • ✅ 送り迎え・習い事情報
    • 保育園の送迎ルート、習い事の曜日や時間、持ち物など

《皐月のワンポイント・アドバイス》
「パパでも分かるように」が鉄則です!「アレどこ?」で通じないパパのために、「保湿剤は、洗面所の棚の上から2段目、青いキャップの容器」というように、具体的に書きましょう。

【ピンクのファイル】子どもの心をケアする情報

ママがいない夜は、子どもにとって想像以上に不安なもの。そんな子どもの心を少しでも和らげるための、愛情のこもった準備です。

  • ✅ ママからの手紙やビデオメッセージ
    「大好きだよ」「すぐに帰ってくるからね」という短いメッセージがあるだけで、子どもは絶大な安心感を得られます。スマホにビデオを撮っておくだけでもOK。
  • ✅ パパ(預ける人)への「大好きリスト」
    • 子どもが言われて嬉しい言葉(「かっこいいね」「すごいね」など)
    • くすぐると喜ぶ場所、好きな遊び
    • 泣き止むきっかけになる歌や言葉
  • ✅ 子どもへの伝え方メモ
    「ママは、お腹の虫さんをやっつけに、病院というところに行くんだよ。お医者さんと一緒に戦って、強くなって帰ってくるからね」など、子どもが不安にならないような伝え方を、事前に考えてメモしておきましょう。

まとめ:不安を「備え」に変える、ほんの少しの行動力

このリストを見て、「準備することがたくさん…」と感じたかもしれません。でも、完璧を目指さなくて大丈夫。まずは、一番大切な「赤のファイル」から、一つずつ手をつけてみてください。

この「おうち引継ぎノート」を作るという行為そのものが、あなた自身の心を整理し、漠然とした不安を具体的な「備え」へと変えてくれます。

それは、万が一の時に、残された家族と、そして何より愛する我が子を守るための、母親にしかできない、最高の愛情表現だと私は思います。

この記事が、あなたの不安を少しでも軽くし、「よし、やってみよう!」と一歩踏み出すきっかけになれたら、心から嬉しく思います。

【ママナースが解説】「ごめんね、ママね…」持病があっても大丈夫!ぜんそく・アレルギー・腰痛と付き合う私流、笑顔の育児術

「ママ、抱っこ!」その一言に、笑顔で応えたいだけなのに…

「ママ、公園行こうよ!」 「ママ、読んで!」 「ママ、抱っこ!」

キラキラした瞳で向けられる、子どもからの無邪気なリクエスト。その一つひとつが、本当は宝物のように愛おしいはずなのに、ズキッと痛む腰や、胸の奥の息苦しさを感じて、瞬時に「どうしよう…」と不安がよぎる。

そんな経験、ありませんか?

こんにちは、3姉妹の母で現役看護師の皐月です。私自身、昔からの付き合いである「ぜんそく」と「アレルギー」、そして産後から悪化した「腰痛」という、3つの厄介な同居人と共に子育てをしています。

天気が悪い日は、決まってぜんそくの気配を感じて深呼吸が怖くなる。ホコリっぽい場所に行けば、くしゃみと鼻水が止まらない。そして、子どもを抱き上げようとするたびに、腰に激痛が走るかもしれない恐怖と戦う毎日。

「ごめんね、今ちょっと…」「後でね」

本当は、1秒でも長く我が子を抱きしめて、全力で遊びに付き合ってあげたい。それなのに、自分の体のせいで、子どものリクエストに応えられない罪悪感。そして、そんな自分に対する不甲斐なさ…。

この記事は、そんな風に、見えない痛みや苦しみを抱えながら、それでも懸命に育児をしている、かつての私のようなあなたのために書きました。持病と付き合いながら、自分を責めずに、子どもと笑顔で過ごすための、ちょっとした工夫と心の持ち方について、ママナースとしての知識と、一人の当事者としてのリアルな経験を元にお話しします。あなたは一人じゃない、一緒に乗り越えていきましょう。

この記事でわかること

  • 持病を抱えるママが、自分を大切にするためのセルフケア術
  • 「頑張らない」家事の具体的なヒント
  • 子どもに持病のことをどう伝えるか、優しい伝え方
  • 頼れる人やサービスを上手に活用する方法
  • 持病をハンデにせず、笑顔で育児を楽しむ心の持ち方

「私が我慢すれば…」はNG!ママのセルフケアが家族の笑顔を守る

育児中は、どうしても自分のことを後回しにしがちですよね。でも、持病のある私たちにとって、それは一番危険な選択です。ママが倒れてしまっては、元も子もありません。まずは「自分を大切にすること」が、何よりも重要な仕事だと、自分に言い聞かせてあげてください。

【結論】持病を抱えるママにとって、自分のセルフケアは家族の笑顔を守るために最も重要です。「頑張らない」家事を取り入れ、信頼できるかかりつけ医を持ち、短時間でも心身を休める工夫をしましょう。

1. 「頑張らない」家事のススメ

完璧な家事を目指すのは、今日からやめましょう!大切なのは、ママの体力を温存すること。私が実践している「頑張らない」家事の工夫をいくつかご紹介します。

  • 掃除はロボットにお任せ: アレルギー持ちにとって、ホコリは大敵。でも、毎日掃除機をかけるのは重労働ですよね。私は、お掃除ロボットを導入してから、床掃除の負担が劇的に減りました。アレルギー症状も、以前よりずっと楽に。これは本当に買ってよかった家電の一つです。
  • 買い物は週一&ネットスーパー: 体力がある日に、1週間分の食材をまとめ買い。重いお米や飲み物は、ネットスーパーや宅配サービスをフル活用します。買い物に行く回数が減るだけで、腰への負担も、ぜんそく発作のリスクも減らせます。特に雨の日や体調が優れない日は、迷わず利用しています。
  • 料理は「しない日」を作る: 週末に作り置きをしたり、カット野菜や調理キットを使ったり。どうしても辛い日は、「今日はママの休養日!」と割り切って、お惣菜やレトルトに頼ったっていいんです。罪悪感を持つ必要なんて、全くありません。家族みんなで「今日はママお休みの日!」と楽しむくらいでちょうどいいんですよ。

2. 自分のための「かかりつけ医」と「お守り薬」

子どもの病院には頻繁に行くけれど、自分の通院は後回し…なんてことになっていませんか?

信頼できる「かかりつけ医」を見つけ、定期的に受診することは、心の安定にも繋がります。そして、処方された薬は「お守り」だと思って、常に切らさないようにしましょう。特にぜんそくの発作止めなどは、いつでも使えるように、家の決まった場所や持ち歩くバッグに必ず入れています。いざという時に「薬がない!」と焦る状況は避けたいですよね。

3. 5分でできる!心と体の休息術

「ゆっくり休む時間なんてない!」というママにこそ試してほしい、短時間でできるリフレッシュ方法です。私も、娘たちが小さい頃は、この5分がどれだけ貴重だったか…!

  • 腰痛対策: 寝る前に、ベッドの上で膝を抱えてゴロンと5分。これだけで、1日頑張った腰の緊張が和らぎます。無理のない範囲で、ストレッチを取り入れるのもおすすめです。
  • ぜんそく・アレルギー対策: 深呼吸を意識する。吸う時よりも、ゆっくり長く息を吐くことを意識すると、自律神経が整い、呼吸が楽になります。好きなアロマを焚くのもおすすめです。私はラベンダーの香りでリラックスしています。
  • 共通: 子どもがお昼寝したら、一緒に5分だけ目をつむる。スマホを見るのではなく、ただ静かに目を閉じるだけで、脳は驚くほど休息できます。たった5分でも、心と体がリセットされるのを感じられますよ。

子どもに「病気のこと」、どう伝える?

子どもが大きくなってくると、「ママ、どうしていつもお薬飲んでるの?」「どうして抱っこしてくれないの?」と聞かれる場面も出てきます。そんな時、どう伝えればいいのでしょうか。

【結論】子どもに持病のことを伝える際は、正直に、分かりやすい言葉を選び、できないことを伝えた上で、代替案を提示することが大切です。これにより、子どもは安心し、ママの体を思いやる気持ちを育むことができます。

大切なのは、正直に、でも分かりやすく 伝えること。そして、病気のせいで「できない」と突き放すのではなく、「できないこと」を伝えた上で、「こうならできるよ」という代わりの案 を提案してあげることです。

  • 「ママね、ちょっとだけ咳が出やすい体質なんだ。だから、このお薬を飲むと、咳さんがバイバイして元気にお話しできるんだよ」
  • 「重い物を持つと、ママの腰さんが『痛いよー』って泣いちゃうんだ。だから、抱っこじゃなくて、ぎゅーってさせてくれるかな?(座って抱きしめる、手を繋いで歩くなど)」

そうすることで、子どもは「自分は拒否されたわけじゃないんだ」と安心し、ママの体を思いやる優しい気持ちも育っていきます。私の娘たちも、私がぜんそくの発作で苦しんでいると、背中をさすってくれたり、薬を持ってきてくれたりするようになりました。子どもの優しさに、何度も救われています。


あなたは一人じゃない。頼れる人やサービスをリストアップしよう

持病との付き合いは、時に孤独を感じることもあるかもしれません。でも、あなたは決して一人ではありません。周りの力を上手に借りることは、悪いことでも、恥ずかしいことでもないのです。

【結論】持病を抱えるママは、パートナーや家族、ママ友、そして公的・民間サービスなど、頼れる人やサービスを積極的に活用しましょう。いざという時のために、事前にリストアップしておくことが心の保険になります。

  • パートナーや家族: 「辛い時は、具体的にこうしてほしい」をリストにして共有しておきましょう。「言わなくても分かってくれるはず」は禁物です。具体的に伝えることで、パートナーもどうサポートすれば良いか分かりやすくなります。
  • ママ友: 同じように持病を抱えるママ友が見つかれば、最高の理解者になります。無理に話す必要はありませんが、信頼できる人に話してみるだけで、心が軽くなることもあります。私も、同じ持病を持つママ友と話すことで、共感し合え、心が救われた経験があります。
  • 公的・民間のサービス: ファミリーサポート、病児保育、家事代行サービスなど、いざという時に頼れるサービスを事前に調べて、連絡先をリストアップしておくだけでも、心の保険になります。自治体の窓口やインターネットで情報を集めてみましょう。

育児は、一人で抱え込むものではありません。周りの力を上手に借りることは、悪いことでも、恥ずかしいことでもないのです。むしろ、賢いママの選択だと私は思います。


持病はハンデじゃない。子どもと自分のペースで歩んでいこう

持病を抱えながらの育児は、確かに簡単なことではありません。他のママのように、パワフルに動けない自分を責めてしまう日もあるでしょう。

【結論】持病は育児のハンデではなく、自分と子どものペースで笑顔で過ごすための「個性」と捉えましょう。完璧を目指さず、できる範囲で楽しみ、自分を褒めることが大切です。

でも、忘れないでください。あなたの笑顔が、子どもにとって一番の栄養です。100点満点のママじゃなくていい。体力がない日は、絵本を読んだり、DVDを観たり、おうちでできる遊びをすればいいんです。

大切なのは、完璧を目指すことではなく、持病という自分の個性と上手に付き合いながら、自分と子どものペースで、笑顔でいられる時間を見つけていくこと。私も、体調が優れない日は無理せず、娘たちと一緒にゴロゴロしながら絵本を読んだり、お気に入りの映画を観たりして過ごしています。そんな時間も、子どもたちにとっては大切な思い出になっているはずです。

この記事が、少しでもあなたの心を軽くし、「私、結構うまくやってるかも」と、自分を褒めてあげるきっかけになれたら、これ以上嬉しいことはありません。私たちママナースは、持病と向き合いながら頑張るあなたを、心から応援しています!

【体験談】「いい親」でいることに疲れたら…持病持ちママナースの心の処方箋

「もし、私が健康だったら…」自分を責め続けてしまう、あなたへ

「ごめんね、ママ、また発作が出ちゃって…」

高校生の長女に背中をさすられながら、ぜんそくの息苦しさの中で私が繰り返してきた言葉です。

小学生の三女の運動会。本当は一緒に走りたかったのに、発作を恐れて見ているだけだった日。

「周りのママみたいに、キラキラした『いい親』になれない…」

病気や障害を抱えながらの子育ては、時に、出口のない暗いトンネルを一人で歩いているように感じますよね。
体力的な辛さ以上に心を蝕むのが、この**「罪悪感」と「自己嫌悪」**ではないでしょうか。

でも、長年ナースとして、そして一人の当事者として、多くの親子と向き合う中で確信したことがあります。

結論:ママの笑顔こそが、子どもの最高の栄養です。そして、ママが笑顔でいるためには、何よりもまず、自分自身を大切に、その心を守ってあげる必要があります。

この記事は、「いい親」であろうと頑張りすぎて、心がすり減っている、かつての私のようなあなたのために書きました。

  • なぜ、私たちは自分を責めてしまうのか?
  • 【心の処方箋】今日からできる、具体的なセルフケア術3選
  • 【体験談】私が「ごめんね」を「ありがとう」に変えられた日
  • よくある質問(Q&A)

罪悪感という重たい荷物を少しだけ下ろして、自分を優しく労わるためのヒントを見つけてください。

なぜ、私たちは自分を責めてしまうのか?

まず知ってほしいのは、「自分を責めてしまう」のは、あなたの心が弱いからでも、愛情が足りないからでもない、ということです。

  • 「理想の母親像」という呪い
    世の中には「子どものために常に元気で、笑顔で、自己犠牲をいとわない」という、非現実的な理想像が溢れています。私たちは無意識に、その高すぎる理想と、病気によって制限のある現実の自分を比べて落ち込んでしまうのです。

  • 見えない「痛み」と「孤独」
    持病の辛さは、周りからは見えにくく、理解されにくいもの。「誰もこの辛さを分かってくれない」という孤独感が、私たちをさらに追い詰めます。

  • 「ごめんね」という危険な口癖
    子どもに我慢をさせてしまうたびに、つい口にしてしまう「ごめんね」。この言葉は、繰り返すうちに、自分自身に「私はダメな親だ」と暗示をかけてしまう、危険な呪文にもなり得るのです。

【心の処方箋】今日からできるセルフケア チェックリスト

「自分を大切に」と言われても、具体的にどうすればいいか分からないですよね。
私が実際にやってみて、本当に効果があったことだけを厳選しました。できそうなものから、一つでも試してみてください。

  • [ ] 1日5分、自分のためだけの時間を作る

    • ポイントは「子どものため」ではなく「100%自分のため」。好きな香りのハンドクリームを塗る、一人でトイレにこもり好きな音楽を1曲聴く、温かいお茶をゆっくり味わう…なんでもOKです。
  • [ ] 「ごめんね」を「ありがとう」に変換する

    • これは魔法の言葉です。「遊んであげられなくてごめんね」→「静かに待っていてくれてありがとう」。「手伝ってもらってごめんね」→「手伝ってくれてありがとう、助かるよ」。ぜひ意識してみてください。
  • [ ] 自分の「できたこと」を3つ数える

    • 寝る前に、今日できたことを思い出してみましょう。「子どもを叱らなかった」「朝ごはんを作れた」「生きてた」。レベルは低くて大丈夫。自分を認めてあげる練習です。
  • [ ] SNSから離れてみる

    • キラキラした他のママの投稿を見て、落ち込む必要はありません。見えないところでは、みんなあなたと同じように悩んでいます。疲れたら、アプリをそっと閉じましょう。
  • [ ] 信頼できる誰かに話す

    • 夫、友人、親、同僚…。誰かに「しんどい」と話すだけで、心は軽くなります。私も、同じ持病を持つママ友とのおしゃべりに、何度も救われてきました。

【体験談】私が「ごめんね」を「ありがとう」に変えられた日

長女が中学生の頃、大事な部活の試合の日に、私は大きなぜんそく発作を起こしてしまいました。

「応援に行く」という約束を破ってしまった私に、長女は「大丈夫?」と声をかけてくれました。

私は、またいつものように「行けなくて、ごめんね…」と謝りました。

すると、娘は言ったんです。

「ううん。それより、早く良くなって。心配してくれて、ありがとうだよ。」

ハッとしました。私が謝るたびに、この子たちは「自分はママを苦しめる存在なんだ」と感じていたのかもしれない。私が本当に伝えるべきは、謝罪ではなく、感謝だったんだ、と。

それ以来、私は意識して「ありがとう」を伝えるようにしました。

「心配してくれて、ありがとう」
「背中をさすってくれて、ありがとう」

言葉を変えただけで、私自身の罪悪感が消え、娘たちとの関係も、もっと温かいものに変わっていったのです。

よくある質問(Q&A)

Q1. 夫や親に、この辛さを理解してもらえません。どうすればいいですか?

A1. 難しい問題ですよね。まず、「分かってもらえないのが当たり前」くらいに思うと、少し楽になります。その上で、「こういう時に、こうしてくれると助かる」と、感情的にならずに、具体的に「してほしいこと」を伝えてみましょう。「ただ話を聞いてくれるだけでいい」と伝えるだけでも、関係性が変わることがあります。

Q2. 子どもに、自分の病気のことをどう説明すればいいですか?

A2. 年齢に合わせて、正直に、分かりやすく伝えることが大切です。「ママは、時々『コホンコホン』っていう咳の怪獣が出てきちゃうんだ。でも、お薬を使えばやっつけられるから大丈夫だよ」のように、子どもが不安にならない言葉を選んであげてください。「ママの病気は、あなたのせいじゃない」ということも、きちんと伝えてあげましょう。

あなたは、あなたのままで、100点満点の親

病気や障害は、あなたの価値を何一つ損なうものではありません。

完璧な親なんて、どこにもいません。
むしろ、痛みを知っているからこそ、人の痛みが分かり、子どもに本当の優しさを教えられる、唯一無二の存在です。

どうか、「いい親」の呪いから自分を解放し、今日の自分を、たくさん褒めてあげてください。

あなたが笑顔でいること。それが、お子さんにとって、世界で一番の幸せなのですから。