不登校

【ママナースが断言】子どもが「学校行きたくない」と言い出したら?絶対NGな親の対応と、心のサイン

「ママ、明日、学校行きたくない…」

ある朝、子どもがポツリとそう言いました。
その言葉を聞いた瞬間、あなたの心臓はドキッとしましたか?
「どうしたの?」「何かあったの?」と心配になる気持ちと、「まさか、うちの子が…」という不安。
そして、「甘えてるだけ?」「無理にでも行かせた方がいい?」と、どう対応すればいいか分からず、頭の中が真っ白になってしまうかもしれません。

私も3姉妹のママとして、そしてナースとして、子どもの「学校行きたくない」という言葉の重みをよく知っています。
今日は、そんな子どものSOSに直面した時、親が「絶対NG」だと思う対応と、子どもの言葉の裏に隠された「心のサイン」の見つけ方、そして安心できる寄り添い方についてお話ししたいと思います。

「学校行きたくない」子どもからのSOS。ママナースが「絶対NG」だと思う親の対応

結論:子どもの「学校行きたくない」という言葉を安易に否定したり、無理強いしたりする対応は、子どもの心を深く傷つけ、問題を悪化させる可能性があります。

子どもが「学校行きたくない」と言い出した時、親はつい焦ってしまいがちです。
「みんな行ってるんだから行きなさい!」
「甘えてないで、ちゃんと学校に行きなさい!」
「そんなこと言わないで、早く準備しなさい!」

このような言葉は、子どもをさらに追い詰めてしまいます。
子どもは、勇気を出してSOSを発しているのに、それを親に受け止めてもらえないと感じると、心を閉ざしてしまうかもしれません。
まずは、子どもの言葉を頭ごなしに否定せず、受け止める姿勢が大切です。

ママナースが教える!「学校行きたくない」の裏に隠された「心のサイン」

結論:子どもの「学校行きたくない」という言葉の裏には、様々な「心のサイン」が隠されています。まずは、そのサインに気づくことから始めましょう。

ナースとして、私は患者さんの言葉だけでなく、表情や態度、身体のサインから、その人の本当の苦痛や悩みを読み取る訓練をしてきました。
子どもの「学校行きたくない」という言葉も、表面的なものだけではなく、その裏に隠された「心のサイン」を読み解くことが重要です。

1. 体調不良のサイン

「お腹が痛い」「頭が痛い」など、漠然とした体調不良を訴えることがあります。
これは、精神的なストレスが身体症状として現れている場合もあれば、本当に体調が悪い場合もあります。
まずは、熱がないか、顔色はどうかなど、身体的な状態を確認しましょう。

2. 精神的なストレス・不安

  • 友達関係: いじめ、仲間外れ、友達とのトラブルなど。
  • 勉強: 授業についていけない、宿題が終わらない、発表が苦手など。
  • 先生: 先生との相性、叱られたことへの恐怖など。
  • 学校の雰囲気: 騒がしいのが苦手、集団行動が苦手など。

子どもは、これらのストレスや不安をうまく言葉にできないことがあります。

3. 発達特性による困難

環境の変化への適応が苦手、感覚過敏で学校の音が辛い、集団行動が苦手など、発達特性が原因で学校生活に困難を感じている場合もあります。

4. 家庭環境の変化

親の不仲、転居、兄弟の誕生など、家庭環境の変化が子どもの心に影響を与え、学校に行きたくないという気持ちに繋がることもあります。

子どものSOSに寄り添う。ママナース流「安心できる対応」のステップ

結論:子どもが安心して話せる「安全基地」を作り、一緒に解決策を探す姿勢が大切です。

1. まずは「聞く」ことに徹する

子どもが「学校行きたくない」と言い出したら、まずは「どうしたの?」「何かあったの?」と優しく問いかけ、子どもの話をじっくりと聞くことに徹しましょう。
途中で口を挟んだり、否定したりせず、共感的に耳を傾けることが大切です。
「そうなんだね」「辛かったね」と、子どもの気持ちを受け止める言葉をかけましょう。

2. 「安心できる場所」を作る

家庭を、子どもにとって何があっても安心して帰ってこられる「安全基地」にしましょう。
「学校に行かなくても、ママはあなたの味方だよ」というメッセージを伝えることで、子どもは心の安定を取り戻しやすくなります。

3. 無理に登校させない

一時的に学校を休ませることも、必要な場合があります。
無理に登校させると、子どもの心にさらなる負担をかけ、問題を長期化させてしまう可能性があります。
まずは、心と体を休ませることを優先しましょう。

4. 専門機関への相談を検討する

一人で抱え込まず、学校のスクールカウンセラー、担任の先生、教育相談所、児童相談所、小児科医など、専門機関に相談することを検討しましょう。
第三者の視点や専門的なアドバイスが、問題解決の糸口になることがあります。

まとめ

子どもが「学校行きたくない」と言い出すことは、親にとって非常に辛いことです。
しかし、それは子どもがあなたに助けを求めているSOSのサインでもあります。

頭ごなしに否定せず、子どもの言葉の裏に隠された「心のサイン」に耳を傾け、安心できる場所を提供し、一緒に解決策を探す姿勢が大切です。
ママの温かい寄り添いが、子どもの心を強くし、再び前を向く力を与えてくれるはずです。

子どもが「学校行きたくない」と言い出したら?無理に行かせる前に確認したい心のSOSサイン3選

「学校、行きたくない…」その一言で、ママの朝は凍り付く

「おはよう」と声をかけても、布団から出てこない我が子。
やっと起きてきたかと思えば、食卓でポツリと、

「…今日、学校行きたくない…」

その一言で、朝の慌ただしい空気が、一瞬にして凍り付く。

「え?どうして?」
「昨日まで普通だったじゃない」
「わがまま言わないの!早く準備しなさい!」

頭の中では、「行かせなきゃ」という焦りと、「でも、もし何かあったら…」という不安が、グルグルと渦を巻く。
その気持ち、3姉妹の母として、私も何度も経験してきました。

でも、そんな時こそ、親である私たちが、一度、深呼吸をしなくてはいけません。
その「行きたくない」は、単なる「怠け」や「わがまま」ではなく、お子さんから発せられた、精一杯の「SOS」かもしれないのですから。

今日は、無理やり子どもの腕を引っ張って玄関を出る前に、お家で冷静に確認してほしい「心のSOSサイン」について、ママナースの視点からお話しします。

「行きたくない」は、言葉にできない「助けて」のサイン

大人の私たちだって、「会社に行きたくないな」と思う日はありますよね。
でも、子どもの「行きたくない」は、それとは少し重みが違うことがあります。

特に、まだ自分の気持ちをうまく言葉にできない小学生にとって、「学校に行きたくない」という言葉は、

  • 友達関係の悩み
  • 勉強についていけない不安
  • 先生が怖い
  • クラスの雰囲気が苦手
  • 理由はわからないけど、とにかく心が疲れている

など、様々な「しんどい気持ち」をすべて含んだ、たった一言で表現できる、精一杯のSOSサインなのです。
このサインを「わがまま」の一言で片付けてしまうのは、あまりにも危険です。

無理に行かせる前に…ナースの私が必ず確認する「心のSOSサイン」3選

では、お子さんが「行きたくない」と言い出したら、どこを見ればいいのでしょうか。
私は、ナースとして、そして母として、必ず**「体」「感情」「行動」**の3つの変化を確認します。

① 体のサイン:睡眠と食事の変化は、心のバロメーター

言葉にできないストレスは、正直な体に現れます。

  • 睡眠の変化:「夜、なかなか寝付けない」「夜中に何度も起きる」「怖い夢を見る」など。
  • 食事の変化:「食欲がなくなった」「大好きだったものが食べられない」「食べると吐いてしまう」など。
  • 原因不明の体調不良:「頭が痛い」「お腹が痛い」と頻繁に訴えるが、病院では「異常なし」と言われる。

これらは、心が悲鳴を上げているサインかもしれません。

② 感情のサイン:笑顔が消え、イライラが増えていないか

お子さんの「感情の天気」はどうでしょうか。

  • 表情の変化:笑顔が明らかに減った。ぼーっとしていることが増えた。
  • 感情の起伏:ささいなことで激しく怒ったり、急に泣き出したりする。
  • 興味の喪失:今まで大好きだったゲームや遊びに、興味を示さなくなった。

普段と比べて、感情の振れ幅が大きくなっている時は、心に余裕がなくなっている証拠です。

③ 行動のサイン:見過ごしがちな、小さな変化

何気ない行動にも、子どものSOSは隠れています。

  • 会話の変化:学校での出来事や、友達の話を全くしなくなった。
  • 持ち物の変化:教科書や文房具を「なくした」と言うことが増える。(隠している可能性も)
  • 癖の出現:爪を噛む、指を吸う、髪の毛を抜くなど、以前はなかった癖が始まる。

これらのサインは、一つひとつは小さなことかもしれません。
でも、複数当てはまる場合は、お子さんが一人で抱えきれないほどのストレスを抱えている可能性があります。

親として、まず、できること

もし、これらのSOSサインに気づいたら。
親として、まず何ができるのでしょうか。

1.「行きたくないんだね」と、気持ちを丸ごと受け止める

「何言ってるの!」と否定したり、「どうして?」と質問攻めにしたりするのは、ぐっとこらえて。
まずは、「そっか、学校に行きたくないんだね」と、お子さんの気持ちを、ただ、そのまま受け止めてあげてください。

「この家は、学校に行けなくても、自分の気持ちをわかってくれる安全な場所だ」
そう感じさせてあげること(心理的安全性)が、何よりも大切です。

2.「いつでも聞くよ」と、待つ姿勢を見せる

親としては、すぐにでも原因を知りたいですよね。
でも、焦って問い詰めるのは逆効果。子どもはますます心を閉ざしてしまいます。

「もし、何か話したくなったら、いつでも聞くからね」
そう伝えて、あとは、お子さんが自ら話したくなるまで、どっしりと待つ姿勢を見せてあげましょう。

3.学校と連携し、情報を共有する

家庭だけで抱え込まず、必ず担任の先生に連絡を取りましょう。
「最近、家でこういう様子なのですが、学校ではどうですか?」と、客観的な情報を共有することが、問題解決の第一歩になります。

「休む」ことは「逃げ」じゃない

私たち親は、つい「学校は、毎日行かなければならない場所」と思い込んでしまいがちです。

でも、時には「休む」という選択肢も、お子さんの心を守るためには、絶対に必要です。
それは「逃げ」ではなく、次に進むためのエネルギーを充電するための、大切な「戦略的休息」。

学校に行くことよりも、お子さんが安心して「ただいま」と言える家庭を守ることの方が、100倍大切です。

焦らないで。
お子さんのペースに、とことん寄り添ってあげてください。
あなたのその姿勢が、お子さんにとって、何よりの心の栄養になるのですから。

【体験談】娘が学校に行けなくなった日。不登校の闇を抜けた、母ナースの全記録

プロローグ:「お腹が痛い…」その言葉が、悪夢の始まりでした

「いってきます!」

毎朝、元気よく玄関を飛び出していく娘の背中を見送る。それが、私の当たり前の日常でした。

あの日までは。

こんにちは。3人の娘を育てる、現役ママナースの皐月です。
これは、かつて私の次女が「学校に行けなく」なり、暗くて長いトンネルの中を、親子で彷徨った日々の記録です。

看護師として、人の心身の不調には敏感なはずだったのに、我が子の「SOS」には、全く気づけませんでした。
もし今、あなたがお子さんの「学校行きたくない」という言葉に、どうしようもなく苦しんでいるのなら、この私の失敗と後悔の物語が、あなたの心を少しでも軽くするきっかけになることを願っています。


第1章:兆候(中学1年生の秋)

異変は、些細な体調不良から始まりました。

「お腹が痛いから、今日の部活、休んでもいい?」
「頭が痛くて、朝起きられない…」

活発で、友達も多く、生徒会にも立候補するような娘でしたから、最初は「季節の変わり目かな」「ちょっと疲れが出たのかな」くらいにしか思っていませんでした。
病院に連れて行っても、結果はいつも「異常なし」。

今思えば、この時、娘の心はとっくに限界を超えていたのです。でも、私は「気のせいでしょ」「頑張って行きなさい」と、娘のSOSを、いとも簡単に突き放してしまいました。

第2章:宣告(冬の朝)

そして、運命の日が訪れます。

いつものように、ぐずる娘を叩き起こし、制服に着替えさせ、玄関で「早くしなさい!」と怒鳴った、その時でした。
娘は、今まで見たことのないような無表情な顔で、私を見つめ、静かに言いました。

「もう、学校には、行けない」

その瞬間、私の頭の中は、真っ白になりました。

【私が犯した、最初の過ち】
この時、私が最初に口にした言葉は、「どうして?」「何があったの?」という、原因を問い詰める言葉でした。しかし、子ども自身も、なぜ行けないのか分かっていません。問い詰められることは、子どもにとって尋問でしかなく、心を固く閉ざすきっかけになります。

第3章:停滞(出口のない日々)

そこからの日々は、まさに地獄でした。

娘は、昼夜逆転し、自室に閉じこもる。私は、仕事から帰ると、荒れた部屋と、虚ろな目をした娘の姿に、絶望する。

「私の育て方が、悪かったの…?」
「いつまで、こんな日が続くの…?」

焦りと不安から、私は娘に、「怠けてるだけじゃないの」「将来どうするの」と、言ってはいけない言葉を、何度もぶつけてしまいました。そのたびに、娘は深く傷つき、夫婦喧嘩も絶えなくなりました。

【ママナースのカルテ①:心身症の可能性】
この時期の娘の症状は、今思えば「起立性調節障害」の典型でした。朝起きられない、頭痛、腹痛…。不登校の背景には、こうした自律神経の乱れが隠れていることも少なくありません。精神論だけで片付けず、小児科や心療内科に相談することも重要です。

第4章:転機(一本の電話)

八方塞がりだった私を救ってくれたのは、学校のスクールカウンセラーの先生からの、一本の電話でした。

私の話を一通り聞いた先生は、静かにこう言いました。

「お母さん。今、一番休まなければいけないのは、娘さんじゃなくて、お母さん、あなた自身ですよ」

涙が、溢れて止まりませんでした。
私は、娘をコントロールしようとすることに必死で、自分自身がボロボロになっていることに、気づいていなかったのです。

その日、私は、戦うのをやめました。
娘を「治す」のをやめました。

ただ、娘にとっての**「心の安全基地」**になること。それだけを、心に決めました。

第5章:回復(何もしない、をする)

私がしたことは、たった一つ。

朝、娘が起きてこなくても、「おはよう。朝ごはんは、食べられそう?」とだけ聞き、あとは、何もしない。

「学校は、行きたくなったら行けばいい。行かなくても、ママは、あなたのことが大好きな気持ちは、1ミリも変わらないからね」

そう伝え続けました。

ゲームに没頭する日、一日中パジャマで過ごす日…。焦る気持ちがなかったと言えば、嘘になります。でも、ひたすら「待つ」と決めました。

数ヶ月が経った頃、娘が、ポツリと言いました。
「このアニメの聖地、行ってみたいな」

それは、止まっていた時間が、再び動き出した、小さな、でも、確かな瞬間でした。

第6章:新しい道(学校だけが、すべてじゃない)

私たちは、一緒に、そのアニメの聖地に行きました。そして、その旅の途中で、娘は、通信制の高校に、イラストのコースがあることを見つけました。

「私、絵を描く勉強がしたい」

娘が、自分の口から、未来の話をしたのは、本当に、久しぶりのことでした。

今、娘は、その通信制高校に通いながら、毎日、大好きな絵を描いています。表情は、驚くほど明るくなりました。

エピローグ:不登校は、親子の絆を見つめ直す機会

今、渦中にいるあなたは、きっと、孤独で、不安で、押しつぶされそうになっていることでしょう。

でも、どうか、一人で抱え込まないでください。そして、何よりも、自分自身を責めないでください。

不登校は、決して「終わり」ではありません。それは、子どもが、自分に合った生き方を見つけるための、大切な「自分探しの旅」の始まりなのです。

そして、親にとっては、これまでの子育てを見つめ直し、親子の絆を、もう一度、深く結び直すための、神様がくれた、貴重な時間なのかもしれません。

あなたが笑顔でいることが、子どもにとって、一番の安心材料になります。どうか、あなた自身の心も、大切にしてあげてくださいね。