「もう、いい加減にして!」そのイライラ、子どものせいだけじゃないかも?
スーパーの床でひっくり返って泣き叫ぶ我が子。何を言っても「イヤ!」の大合唱。そんなイヤイヤ期の癇癪に、思わず声を荒げてしまい、後で自己嫌悪…なんて経験はありませんか?
子どもの癇癪は、成長の証。頭では分かっていても、毎日続くとママの心も疲弊してしまいますよね。そのイライラの原因は、本当に子どもの癇癪だけでしょうか?もしかしたら、ママ自身の心の中に、怒りの火種が隠れているのかもしれません。
この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、子どもの癇癪に振り回されないための「アンガーマネジメント」のコツと、ママ自身の心を穏やかに保つためのセルフケア術をご紹介します。
なぜ、子どもの癇癪にイライラしてしまうのか?
子どもの癇癪にイライラしてしまう背景には、ママ自身の様々な感情が隠されています。
- 「ちゃんとしなきゃ」というプレッシャー: 「良い母親でいなければ」「周りの目が気になる」といったプレッシャーが、自分自身を追い詰めていませんか?
- 思い通りにならない焦り: 計画通りに進まない育児。思い通りにコントロールできない状況に、無力感や焦りを感じてしまうことがあります。
- 自分の時間が持てないストレス: 育児に追われ、自分の時間や休息が十分に取れていないと、心に余裕がなくなり、イライラしやすくなります。
- 孤独感: 「この大変さ、誰も分かってくれない」と、一人で抱え込んでしまうと、ストレスは増大する一方です。
ママの心を救う!アンガーマネジメント3つのステップ
ステップ1:怒りの「第一次感情」に気づく
怒りは、実は「第二次感情」と言われています。その裏には、「悲しい」「辛い」「疲れた」「分かってほしい」といった「第一次感情」が隠れています。カッとなった時、「私、今何を感じているんだろう?」と、自分の心に問いかけてみてください。本当の気持ちに気づくだけで、怒りの感情は和らぎます。
ステップ2:その場を離れてクールダウン
怒りのピークは、長くて6秒と言われています。子どもが安全な場所にいることを確認したら、一旦その場を離れて深呼吸をしてみましょう。トイレに駆け込む、ベランダの空気を吸うなど、物理的に距離を置くことで、冷静さを取り戻すことができます。
ステップ3:「べき」思考を手放す
「母親なんだから、〇〇すべき」「子どもは〇〇すべき」といった「べき」思考が、自分自身を苦しめていることがあります。世間の常識や理想の母親像に縛られず、「まあ、いっか」と自分を許してあげましょう。完璧な母親なんて、どこにもいません。
ママナース直伝!心が軽くなるセルフケア術
- 5分だけの「自分時間」を作る: 子どもが寝た後、好きなハーブティーを飲む、好きな音楽を聴くなど、たった5分でも良いので、意識的に自分のための時間を作りましょう。
- 「ありがとう」を口癖にする: 夫や子ども、自分自身に対して、「ありがとう」という言葉を意識的に使ってみましょう。感謝の気持ちは、心を温かくし、ポジティブな感情を引き出してくれます。
- 誰かに話を聞いてもらう: 夫や友人、親など、信頼できる人に話を聞いてもらうだけで、気持ちは楽になります。地域の育児相談などを利用するのも良いでしょう。
まとめ|ママの笑顔が、子どもの心を育む
子どもの癇癪は、ママを困らせるためにしているのではありません。自分の気持ちをうまく表現できず、もがいているサインなのです。ママが笑顔でいることが、子どもの一番の安心に繋がります。
イライラしてしまった自分を責める必要はありません。「そんな日もあるよね」と、自分自身を優しく受け入れてあげてください。この記事が、あなたの心を少しでも軽くするお手伝いができれば幸いです。