「あれ?なんだか体が熱い…」
「急に寒気がするって、これって風邪?」
冬の季節になると、子どもが体調を崩すたびに「これってインフルエンザ?それともただの風邪?」と、ママは不安になりますよね。
特に、インフルエンザは重症化することもあるため、早期発見・早期治療が非常に重要です。
私も3姉妹のママとして、そしてナースとして、子どもの体調変化には常に注意を払ってきました。
今日は、そんなママたちの不安を少しでも和らげるために、インフルエンザと風邪の「決定的な違い」と、「迷わず病院へ行くべきサイン」について、ママナースの視点から詳しく解説します。
「これってインフル?ただの風邪?」ママナースが教える見分け方と受診の目安
結論:インフルエンザは急激な発症と全身症状が特徴。特に「高熱」と「関節痛」が急に来たら要注意です。
風邪とインフルエンザは、どちらもウイルスが原因で起こる呼吸器感染症ですが、その症状や経過には大きな違いがあります。
この違いを知っておくことで、適切なタイミングで受診し、早期治療に繋げることができます。
ママナースが解説!インフルエンザと風邪の「決定的な違い」
結論:風邪はゆっくり発症し局所症状が中心。インフルエンザは急激に発症し全身症状が強く出ます。
風邪の症状:ゆっくりと発症、鼻水・のど痛が中心
- 発症: 比較的ゆっくりと発症します。
- 主な症状: 鼻水、鼻づまり、のどの痛み、くしゃみ、咳などが中心で、全身症状は比較的軽いです。
- 発熱: 微熱程度か、熱が出ないこともあります。
インフルエンザの症状:急激な発症、高熱・関節痛が特徴
- 発症: 突然、高熱が出ることが特徴です。
- 主な症状: 38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感など、全身症状が強く出ます。鼻水やのどの痛みは、風邪よりも遅れて現れることが多いです。
- 経過: 高熱が3〜4日続くこともあります。
合併症のリスクの違い
- 風邪: 重症化することは稀で、自然に治ることがほとんどです。
- インフルエンザ: 肺炎や気管支炎、脳炎・脳症などの重篤な合併症を引き起こすことがあり、特に乳幼児や高齢者は注意が必要です。
「高熱」と「関節痛」が急に来たら迷わず病院へ!ママナースが教える受診のタイミング
結論:インフルエンザは発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用することで、症状の軽減や重症化予防に繋がります。
発症から48時間以内が勝負!
インフルエンザの治療薬である抗インフルエンザ薬は、発症から48時間以内に服用を開始することで、最も効果を発揮すると言われています。
そのため、インフルエンザが疑われる場合は、早めに医療機関を受診することが非常に重要です。
こんな症状が出たらすぐに受診を!
- 38℃以上の高熱が急に出た
- 全身の関節や筋肉が痛む
- 頭痛がひどい
- ぐったりして元気がない、呼びかけに反応が鈍い
- 呼吸が苦しそう
- 水分が全く摂れない
これらの症状が見られる場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。
特に、乳幼児や基礎疾患のあるお子さんは、重症化のリスクが高いため、早めの受診を心がけてください。
家庭でできるケアと感染予防のポイント
結論:インフルエンザと診断されたら、安静と水分補給を心がけ、家庭内での感染拡大を防ぎましょう。
1. 水分補給と安静
高熱で脱水になりやすいため、こまめに水分を摂らせましょう。
安静にして、体力の回復を促すことが大切です。
2. 適切な室温・湿度管理
室温は20〜22℃、湿度は50〜60%を目安に、快適な環境を保ちましょう。
乾燥はのどや鼻の粘膜を傷つけ、ウイルスの侵入を助けてしまいます。
3. 手洗い・うがい・マスクの徹底
家庭内での感染拡大を防ぐために、家族全員で手洗い・うがいを徹底しましょう。
患者さんはマスクを着用し、咳エチケットを守ることが大切です。
タオルや食器の共有は避けましょう。
まとめ
子どもの急な体調不良は、ママにとって本当に心配なものです。
特にインフルエンザは、風邪と症状が似ているため、見分けがつきにくいこともあります。
ママナースの知恵が、あなたの家庭のインフルエンザ対策のヒントになれば嬉しいです。
「高熱」と「関節痛」が急に来たら、迷わず病院へ。
そして、発症から48時間以内の受診を心がけましょう。
適切なケアと感染予防で、家族みんなで健康な冬を過ごしてくださいね。
