「また、怒鳴ってしまった…」自己嫌悪の夜に、あなたは、何を思いますか?
「早くしなさいって言ったでしょ!」
「なんで、何度言ってもわからないの!」
「もう知らない!」
カッとなって、子どもを怒鳴りつけてしまった、その日の夜。
子どもが寝静まった、静かなリビングで、あなたは、一人、深くため息をついています。
「私って、なんてダメな母親なんだろう…」
「あんなに怒鳴らなくてもよかったのに…」
「子どもは、私のこと、嫌いになっちゃったかな…」
自己嫌悪の波が、押し寄せてきて、涙が止まらない。
そんな経験、ありませんか?
3姉妹の母である私も、数えきれないほど、同じ夜を過ごしてきました。
でも、ナースとして、そして、母として、たくさんの子どもたちと接してきた中で、私は、あることに気づいたんです。
それは、子どもは、親が怒鳴ったこと自体よりも、その後の親の態度を、よく見ているということ。
そして、その後の親の態度次第で、親子の絆は、より一層、深まることもある、と。
今日は、そんな、自己嫌悪の夜を乗り越え、親子の絆を深めるための方法について、お話しさせてください。
なぜ、私たちは子どもを怒鳴ってしまうのか?
まず、知っておいてほしいこと。
それは、あなたが子どもを怒鳴ってしまうのは、決して、あなたが「悪い母親」だからではありません。
- 忙しさ、疲労、ストレス:日々の家事、育児、仕事に追われ、心身ともに疲弊していると、どうしても、心に余裕がなくなってしまいます。
- 「ちゃんとしつけなければ」というプレッシャー:子どもの将来を思えばこそ、「ちゃんとしつけなければ」というプレッシャーが、私たちを追い詰めます。
- 親も人間だから:私たち親も、感情を持った一人の人間です。イライラしたり、カッとなったりするのは、当たり前のこと。
そう。
あなたは、毎日、本当に、よく頑張っています。
だからこそ、時には、感情的になってしまうこともある。
まずは、そんな「人間らしい自分」を、許してあげましょう。
子どもは「怒られた後」の親を見ている
子どもは、親が怒鳴ったこと自体よりも、その後の親の態度を、驚くほど敏感に感じ取っています。
- 親が、怒鳴ったことを反省しているか。
- 親が、自分への愛情を、その後も示してくれているか。
もし、親が、怒鳴ってしまったことを自己嫌悪に陥り、子どもと距離を取ってしまうと、子どもは、
「自分は、ママに嫌われたんだ」
「自分は、愛されていないんだ」
と感じてしまう可能性があります。
でも、もし、親が、怒鳴ってしまったことを素直に認め、その後、愛情を示してくれたら、子どもは、
「ママは、怒ったけど、やっぱり、僕(私)のことを愛してくれているんだ」
「ママも、失敗することがあるんだな」
と、親への信頼感を深め、**「失敗しても、やり直せる」**ということを、学ぶことができます。
自己嫌悪の夜を乗り越える!親子の絆を深める3つのステップ
では、子どもを怒鳴ってしまった夜、私たちは、どうすればいいのでしょうか。
ステップ1:自分を許す。「完璧な親」なんていない
まず、一番大切なこと。
それは、「怒鳴ってしまった自分」を、責めすぎないことです。
完璧な親なんて、どこにもいません。
あなたは、毎日、一生懸命、子育てと向き合っています。
だからこそ、時には、感情的になってしまうこともある。
「まあ、いっか。人間だもの」
そう、自分に優しく、声をかけてあげましょう。
ステップ2:子どもに素直に謝る。「ママ、ごめんね」
子どもが寝る前や、翌朝、落ち着いた時に、子どもに素直に謝りましょう。
「ママ、さっきは、怒鳴ってごめんね」
「〇〇のことが大切だから、つい言いすぎちゃった」
「ママも、疲れてて、心に余裕がなかったんだ」
と、具体的に、何が悪かったのか、そして、なぜそうなってしまったのかを、子どもにわかる言葉で伝えましょう。
親が、自分の非を認め、謝る姿を見せることは、子どもにとって、最高の教育になります。
ステップ3:愛情を伝える。ぎゅっと抱きしめる
謝った後は、具体的な行動で、愛情を伝えましょう。
ぎゅっと抱きしめる。
頭を優しく撫でる。
「大好きだよ」「大切な宝物だよ」と、優しい言葉をかける。
このスキンシップや言葉が、子どもの心に、深く刻み込まれ、親への信頼感を、より一層、強くしてくれます。
「怒る」と「叱る」の違い
感情的に怒鳴る「怒る」と、子どもの成長を願って諭す「叱る」は、全く違います。
感情的に怒鳴ってしまった時は、その後のフォローが、何よりも重要です。
完璧な親ではなく、人間らしい親の姿を見せることで、子どもは、
「失敗しても、やり直せる」
「感情的になってしまっても、その後、きちんと向き合えば、大丈夫」
ということを、学ぶことができます。
明日の朝、ぎゅっと抱きしめれば、大丈夫
子どもを怒鳴ってしまった夜は、自己嫌悪に陥りがちです。
でも、大丈夫。
大切なのは、その後の親の態度です。
明日の朝、目覚めた子どもを、ぎゅっと抱きしめて、
「大好きだよ」
と、伝えてあげてください。
その温かい抱擁と、言葉が、きっと、子どもの心を癒し、親子の絆を、より一層、強くしてくれるはずです。
あなたは、一人じゃない。
そして、あなたは、最高のママです。
