「早くしなさい!」その言葉、今日、何回言いましたか?
朝の支度。
ご飯を食べる時。
お風呂に入る前。
子どもの行動の遅さに、イライラが募り、つい、口から出てしまう、あの言葉。
「早くしなさい!」
言えば言うほど、子どもは、なぜか、さらに、のんびりする。
そして、親のイライラは、頂点に達し、最後は、怒鳴り声で、強制的に、行動させる。
そんな、毎日の「早くしなさい!」バトルに、心底、疲弊しているママ、多いのではないでしょうか。
私も3姉妹を育てる中で、この言葉を、何度、叫んできたかわかりません。
でも、ある時、私は、この「早くしなさい!」という言葉を、パタッと、やめてみたんです。
そして、その代わりに、**「ある魔法の声かけ」**に変えてみたところ、驚くほど、子どもたちが、自分から、サッと、動き出すようになったのです。
今日は、そんな、親子の関係を良好にし、子どものやる気を引き出す、魔法の声かけについて、お話しさせてください。
なぜ「早くしなさい!」は、子どものやる気を奪うのか
良かれと思って、私たちは、子どもを急かします。
でも、この「早くしなさい!」という言葉は、子どもにとって、一体どんなメッセージとして聞こえているのでしょうか。
それは、
「ママは、僕(私)のペースを、尊重してくれない」
「ママは、僕(私)が、自分で考えて行動できると、信じてくれていない」
という、不信と、コントロールのメッセージです。
親の焦りが、そのまま、子どもへのプレッシャーとなり、
「やらされ感」を増幅させ、
「どうせ、言われた通りにやればいいんでしょ」という、自主性の欠如に繋がってしまうのです。
子どもの「やる気スイッチ」を入れる、魔法の声かけ3選
では、「早くしなさい!」の代わりに、どんな言葉をかければ、子どもは、自分から、サッと、動き出すようになるのでしょうか。
魔法の声かけ①:「〇〇が終わったら、〜しようね!」
子どもは、楽しいことのためなら、驚くほどの集中力と、スピードを発揮します。
その心理を、逆手に取るのです。
- NG:「早く着替えなさい!」
- OK:「着替えが終わったら、大好きな絵本、読んであげるね!」
- NG:「早くご飯食べなさい!」
- OK:「ご飯を全部食べたら、公園に遊びに行こうね!」
このように、行動の先に、楽しい予定を提示することで、子どもは、その楽しい予定のために、自ら、行動を早めるようになります。
魔法の声かけ②:「どっちから始める?」
子どもは、「自分で決める」ということに、大きな喜びを感じます。
選択肢を与えることで、行動の主導権を、子どもに渡してあげるのです。
- NG:「早く歯磨きしなさい!」
- OK:「歯磨き、いちご味とぶどう味、どっちから始める?」
- NG:「早くお風呂に入りなさい!」
- OK:「お風呂、アヒルさんとゾウさん、どっちを連れて行く?」
どちらを選んでも、親の最終的なゴール(歯磨きをする、お風呂に入る)にたどり着ける選択肢を用意することがポイントです。
魔法の声かけ③:「ママも一緒に頑張るね!」
子どもは、親が、自分と同じ目線で、一緒に頑張ってくれることに、大きな安心感と、連帯感を覚えます。
- NG:「早く片付けなさい!」
- OK:「よし、ママも、この洗濯物、畳むの頑張るから、〇〇も、おもちゃのお片付け、一緒に頑張ろうね!」
このように、親も、自分のタスクを提示し、**「一緒に頑張る仲間」**という姿勢を見せることで、子どもは、「自分だけが、やらされている」という不満を感じにくくなります。
魔法の声かけを、さらに効果的にする3つのコツ
これらの魔法の声かけを、さらに効果的にするためのコツも、こっそりお教えします。
コツ1:具体的に伝える。「早く」は、抽象的すぎる!
「早く」という言葉は、子どもにとって、あまりにも抽象的で、何をどうすればいいのか、わかりません。
「あと5分で、着替えを終わらせようね」
「時計の長い針が、〇〇になったら、ご飯を終わりにしようね」
と、具体的な時間や、行動を伝えることで、子どもは、見通しを持って、行動できるようになります。
コツ2:結果ではなく「自主性」を褒める
「早くできたね!」と、結果だけを褒めるのではなく、
「自分で考えて、行動できたね!すごい!」
「自分で決めた時間に、ちゃんと始められて、えらいね!」
と、子どもの自主性や、自己管理能力を褒めることで、子どもの自信は、さらに深まっていきます。
コツ3:親も実践する。親の姿が、一番の教育
親自身も、「早くしなさい!」と言わないように意識し、子どもに良い手本を見せること。
親が、いつも時間に追われて、イライラしている姿を見せていると、子どもも、同じように、焦りや、イライラを、学習してしまいます。
親の焦りを手放す勇気
「早くしなさい!」
その言葉を、今日、手放してみませんか?
親の焦りが、子どものやる気を奪っているかもしれない、という事実に、一度、目を向けてみてください。
子どもの自主性を尊重し、魔法の声かけに変えること。
その小さな変化が、親子の関係を、良好にし、子どもの「自分で考えて行動する力」を、ぐんぐん育んでいく、何よりの栄養になるはずです。
