「うーん…」トイレで泣きそうな我が子。見るのがつらい…
「ママ、お腹いたい…」
「今日も、出なかった…」
トイレで真っ赤な顔でいきむ我が子。結局出なくて、しょんぼり出てくる姿を見るのは、親として本当につらいものですよね。
好き嫌いの多かった我が家の次女も、小さい頃はひどい便秘でした。
食物繊維がいいと聞けば、あの手この手で野菜を食べさせようとするけれど、ベーっと出されてしまい、親の私が泣きたくなる毎日…。
「このままじゃ、うんちの時間がトラウマになっちゃう…」
看護師として、便秘が体に良くないことは知っている。でも、どうすれば…。
そんな試行錯誤の末にたどり着いた、薬に頼る前に家庭でできる、効果てきめんのケア方法があるんです。
この記事では、3人の娘の母であり、小児科経験もある現役ママナースの私が、
- そもそも、なぜ子どもは便秘になるの?
- 【食事編】これを食べればOK!快便ごはん&おやつ
- 【運動・マッサージ編】楽しく出してあげる!腸活テクニック
- 【専門家の視点】小児科に行くべき危険なサイン
- よくある質問(Q&A)
を、具体的にお伝えします。
「たかが便秘」と侮らず、スッキリさせてあげましょう!
なぜ?子どもの便秘、3つの大きな原因
子どもの便秘の原因は、一つではありません。主な3つの原因を知ることで、的確な対策ができます。
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食事の問題
- 野菜嫌いなどによる食物繊維の不足。
- 遊びに夢中で水分補給が足りない。
- そもそも食べる量が少ない(小食)。
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生活習慣の問題
- 朝、トイレに行く時間がない。
- 運動不足で、腸の動きが鈍い。
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ガマンによる悪循環
- 硬い便を出す時に痛かった経験から、うんちを我慢するクセがついてしまう。
- 我慢すると、直腸にある「うんちが出そう!」と感じるセンサーが鈍くなり、さらに便秘がひどくなる悪循環に…。
【食事編】これを食べればOK!快便ごはん&おやつ
便秘解消の基本は、やっぱり食事。でも、ただ野菜を食べさせるだけでは不十分です。ポイントは**「水溶性」と「不溶性」の食物繊維をバランスよく**摂ること!
(ここに、「便」を構成するイメージ図を挿入。不溶性食物繊維が骨格となり、水溶性食物繊維が周りをゲル状にコーティングしてツルンと出る、というイラスト)
- 水溶性(便をツルンとさせる)
- 海藻類(わかめ、ひじき)、果物(りんご、バナナ)、オートミール、こんにゃく
- 不溶性(便のかさを増やす)
- きのこ類、豆類、芋類、玄米、ごぼう
ママナースのおすすめ!簡単快便レシピ
朝食に: 「 बनानाきなこオートミール」
耐熱皿にオートミール30g、牛乳150mlを入れ、レンジで1分半加熱。潰したバナナ1/2本ときなこを混ぜるだけ!水溶性も不溶性も一度に摂れます。
おやつに: 「りんごとさつまいもの重ね煮」
薄切りにしたりんごとさつまいもを鍋に交互に重ね、少量の水を加えて蓋をし、弱火で蒸し煮にするだけ。自然な甘みで子どもも大好きです。
その他: ヨーグルトや味噌汁、納豆などの発酵食品も、腸内環境を整えるのに毎日少しずつ取り入れたいですね。
【運動・マッサージ編】楽しく出してあげる!腸活テクニック
食事と合わせて行いたいのが、外からの刺激。楽しく遊びながら、腸を動かしてあげましょう。
1. 遊びながら腸活!
特別な運動は必要ありません。
- 高い高いや飛行機ブーン: 腹筋に力が入り、腸が刺激されます。
- うつ伏せ遊び: 赤ちゃんなら、うつ伏せで遊ぶ時間を作るだけでも効果あり。
- ジャンプやダンス: 全身運動で腸の動きを活発に!
2. 秘伝!「の」の字マッサージ
お風呂上がりなど、体が温まってリラックスしている時に行うのがベスト。
- 赤ちゃんの(子どもの)おへそを中心に、ひらがなの「の」の字を書くように、ゆっくり優しくマッサージします。
- 大人の手のひらで、時計回りに5〜10周ほど、ゆっくり圧をかけるのがポイント。
- 最後に両脚の膝を曲げ、お腹にぐーっと優しく近づけてあげると、腸が刺激されて効果アップ!
(ここに、マッサージの手の動きと、脚を曲げるポーズの簡単なイラストを挿入するイメージ)
【専門家の視点】小児科に行くべき危険なサイン
ほとんどの便秘は家庭でのケアで改善しますが、中には病気が隠れていることも。看護師として、これだけは知っておいてほしい受診の目安です。
- [ ] 5日以上、まったく排便がない
- [ ] 排便時に泣き叫ぶほどの強い痛みや、出血がある
- [ ] お腹がパンパンに張っていて、嘔吐を繰り返す
- [ ] 食欲がなく、体重が減ってきた
- [ ] 市販の薬を使わないと、まったく出ない状態が続いている
- [ ] 便の色がいつもと違う(白い、赤い、黒いなど)
一つでも当てはまる場合は、自己判断せず、かかりつけの小児科に相談してください。
よくある質問(Q&A)
Q1. ヨーグルトは毎日食べさせた方がいい?
A1. 腸内環境を整えるために効果的ですが、ヨーグルトに含まれる菌がその子に合うかどうかは個人差があります。2週間ほど続けてみて、あまり変化がないようなら、他の発酵食品(納豆、味噌など)を試してみるのも良いでしょう。
Q2. オリゴ糖って効果ありますか?
A2. はい、効果が期待できます。オリゴ糖は善玉菌のエサになり、腸内環境を整えるのを助けてくれます。普段の飲み物やヨーグルトに少し混ぜてあげると、手軽に摂取できますよ。
まとめ:ママの「気負わない」が、子どもの「スッキリ」に繋がる
子どもの便秘は、一度なるとなかなか治りにくく、親も子もつらいですよね。
でも、焦りは禁物です。
- 食事・運動・生活リズムを、少しずつ見直す。
- 「出た?」「まだ?」とプレッシャーをかけすぎない。
- 出なくても、笑顔で「また明日でいっか!」と、ママが気楽に構える。
この「気負わない」姿勢が、子どもの排便へのプレッシャーを取り除き、一番の解消法になったりするものです。
私も、次女の便秘に悩んだ時、一番効果があったのは、私の肩の力を抜くことでした。
できることから一つずつ、気長に試してみてくださいね。
