スーパーの床に寝転がり、泣き叫ぶ我が子…その時、あなたの心は?
「あれ買って!買ってくれないと、動かない!」
スーパーの、お菓子売り場。
床に寝転がり、手足をバタつかせ、顔を真っ赤にして、泣き叫ぶ我が子。
周りの買い物客の、冷たい視線が、グサグサと、背中に突き刺さる。
「あの子、躾がなってないわね」
「親の顔が見てみたいわ」
そんな声が、聞こえてくるような気がして、穴があったら入りたい。
早く、この場から、消えてしまいたい。
その気持ち、痛いほど、わかります。
3姉妹の母である私も、何度も、何度も、あの「地獄」を経験してきました。
そして、そのたびに、「私って、なんてダメな母親なんだろう…」と、自己嫌悪に陥っていました。
でも、ある時、私は、たった一つの「魔法の言葉」に出会ったんです。
その言葉が、私を、あの地獄のような状況から救い出し、周りの視線に怯えることなく、子どもの成長を、信じて見守れるようにしてくれたのです。
今日は、そんな、私の心を救ってくれた「魔法の言葉」について、お話しさせてください。
なぜ、子どもはスーパーで泣き叫ぶのか?それは「意思」の表れ
まず、知っておいてほしいこと。
それは、子どもは、決して、あなたを困らせようと、わざと、スーパーの床で泣き叫んでいるわけではない、ということです。
その背景には、様々な理由が隠されています。
- 疲労、空腹、眠気:体調が悪いと、感情のコントロールが難しくなります。
- 刺激の多さ:カラフルな商品、賑やかな音楽、たくさんの人…。スーパーは、子どもにとって、刺激が多すぎる場所です。
- 「あれが欲しい!」という強い欲求:目の前に、魅力的なお菓子やおもちゃが並んでいる。でも、それが手に入らない。その「欲求」と「現実」のギャップに、まだ感情をうまくコントロールできない子どもは、泣き叫ぶことで、その気持ちを表現するしか、術がないのです。
そう。子どもは、自分の「欲求」や「意思」を、全力で、表現しているだけなのです。
周りの視線が痛い…その「視線」の正体とは?
私たち親が、最も苦痛に感じるのは、周りの人からの「冷たい視線」ですよね。
でも、ちょっと待ってください。
その「冷たい視線」の正体は、本当に、そうなのでしょうか?
実は、私たちが感じる「冷たい視線」のほとんどは、**「気のせい」か、あるいは「共感」**である、ということを、知っておいてほしいのです。
- 「気のせい」:多くの人は、あなたのことなんて、ほとんど見ていません。自分の買い物に夢中だったり、スマホを見ていたり。
- 「共感」:かつて、自分も同じような経験をしたママやパパは、「大変だね」「頑張って」と、心の中で、あなたを応援してくれています。
もちろん、中には、本当に「躾がなってない」と、冷たい目で見る人もいるでしょう。
でも、それは、ごく一部の、子育ての経験がないか、あるいは、忘れてしまった、無理解な人からのもの。
そんな、ごく一部の人のために、あなたが、心をすり減らす必要なんて、全くないのです。
あの地獄から私を救ってくれた、たった一つの「魔法の言葉」
そんな、スーパーの床で泣き叫ぶ我が子と、周りの冷たい視線に、心が折れそうになっていた私を救ってくれた、たった一つの「魔法の言葉」。
それは、
「この子は今、自分の意思を、全力で表現しているんだ」
という言葉でした。
この言葉を、心の中で、何度も、何度も、唱える。
すると、不思議なことに、私の視点は、180度、変わっていきました。
「ああ、この子は今、自分の『欲しい!』という気持ちを、こんなにも、力強く、表現できるようになったんだな」
「周りの目を気にせず、自分の気持ちを、真っ直ぐに、伝えられるようになったんだな」
そう。
スーパーの床で泣き叫ぶ我が子は、決して「悪い子」の証拠ではありません。
自分の欲求を、全力で表現できる、たくましい「意思」が、育っている証拠だったのです。
「魔法の言葉」を実践するための、3つのコツ
この「魔法の言葉」を、実際に、あなたの心に落とし込むための、3つのコツをご紹介します。
コツ1:子どもの「意思」を、頭ごなしに否定しない
子どもが泣き叫ぶのは、自分の欲求を伝えようとしている証拠です。
「わがまま言わないの!」と、頭ごなしに否定するのではなく、
「〇〇が欲しかったんだね」「〇〇したかったんだね」
と、まずは、その「意思」を、言葉にして、受け止めてあげましょう。
コツ2:「周りの目」を、気にしない“勇気”を持つ
「この子は今、自分の意思を表現しているんだ」
そう、心の中で唱えながら、周りの視線を、シャットアウトする勇気を持ちましょう。
親が、堂々としていれば、子どもも、不思議と、安心します。
そして、何より、あなたの心を、守ってあげてください。
コツ3:どうしても収まらない時は「場所を変える」という選択肢
何をしても、泣き止まない。
そんな時は、一度、お店の外に出て、クールダウンする、という選択肢も、大いにアリです。
無理に、その場で解決しようとしない。
場所を変えることで、子どもも、親も、気持ちを切り替えることができます。
泣き叫ぶ我が子は、決して「悪い子」じゃない
スーパーの床で泣き叫ぶ我が子。
それは、決して「悪い子」の証拠ではありません。
自分の欲求を、全力で表現できる、たくましい「意思」が、育っている証拠です。
周りの視線に怯えることなく、子どもの成長を信じ、どっしりと構えて、見守ってあげてください。
その「意思」は、将来、お子さんが、自分の人生を、自分の力で切り拓いていくための、何よりの原動力になるのですから。
