片付け

お片付けができる子になる!魔法の言葉かけと散らからない仕組みづくり

「片付けなさい!」はもう言わない。子どもが自ら動く、魔法の仕組みとは?

リビングに散らかったおもちゃの山を見て、思わず「早く片付けなさい!」と叫んでしまう…。そんな毎日を送っていませんか?親が言えば言うほど、子どもは片付け嫌いになり、親のイライラは募るばかり。この負のループから、そろそろ抜け出しましょう。

子どもが片付けをしないのは、決して「やる気がない」からではありません。多くの場合、「どこに何を戻せばいいか分からない」、そして**「片付けが楽しくない」**からです。

この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、ガミガミ言わなくても子どもが自ら動き出す「魔法の言葉かけ」と、リバウンドしない「散らからない仕組みづくり」のコツを、具体的にお伝えします。

なぜ子どもは片付けが苦手なのか?

  • 物の量が多すぎる:
    • おもちゃが多すぎて、どこに何があるか把握できていない。
  • 収納場所が分かりにくい:
    • どこに何をしまうべきか、ルールが曖昧で分かりにくい。
  • 片付けのやり方が分からない:
    • 「片付けて」という指示が漠然としすぎていて、具体的に何をすればいいか分からない。
  • 片付け=遊びの終わりだと思っている:
    • 楽しい遊びを中断させられる、ネガティブな行為だと感じている。

子どもが自分でできる!「片付けの仕組み化」4つのステップ

ステップ1:まずは「おもちゃの選別」から

子どもと一緒に、今使っているおもちゃと、もう使っていないおもちゃを分けてみましょう。「ありがとう」と言っておもちゃを手放す経験は、物を大切にする心を育みます。おもちゃの総量が減るだけで、片付けのハードルはぐっと下がります。

ステップ2:収納場所は「写真ラベル」で分かりやすく

収納ボックスや棚には、中に何が入っているか一目で分かるように、おもちゃの写真を撮ってラベルとして貼りましょう。 文字が読めない小さな子どもでも、「この車の絵の箱に、車を戻せばいいんだな」と直感的に理解できます。

ステップ3:収納は「ざっくり」でOK

ブロック、ぬいぐるみ、おままごとセットなど、種類ごとに「ポイポイ放り込むだけ」のざっくり収納で十分です。細かく分類しすぎると、子どもにとって片付けの難易度が上がり、長続きしません。

ステップ4:遊びと片付けをセットにする

「おままごとセットで遊んだら、この箱にお片付けしようね」と、遊びの前に片付けのルールを伝えておきましょう。「おもちゃさん、おうちに帰る時間だよ」など、遊びの延長として楽しめるような声かけも効果的です。

子どものやる気を引き出す!魔法の言葉かけ

  • ×「早く片付けなさい!」→ 〇「どっちが早くお片付けできるか、競争しよう!」
    • ゲーム感覚を取り入れることで、子どもは喜んで参加します。
  • ×「なんで片付けないの!」→ 〇「赤いブロックさん、おうちに帰りたがってるよ」
    • おもちゃを擬人化することで、子どもは愛着を持ち、大切に扱おうとします。
  • ×(無言で親が片付ける)→ 〇「ママと一緒にやってみようか」「ここまでできたら、あとはママがやるね」
    • まずは一緒にやる姿勢を見せ、できた部分を具体的に褒めてあげましょう。「自分でできた」という達成感が、次への意欲に繋がります。

まとめ|片付けは「しつけ」ではなく「習慣」

子どもに片付けの習慣を身につけさせるには、親の根気強い関わりが必要です。しかし、ガミガミ叱りつける必要は全くありません。

子どもが自分でできる「仕組み」を作り、片付けを「楽しいゲーム」に変えてしまうこと。そして、できたことをたくさん褒めて、自己肯定感を育んであげること。

この2つを意識するだけで、あなたの「片付けなさい!」は、きっと魔法のように消えてなくなるはずです。

「片付けなさい!」と言わずに、子どもが自分で整理整頓したくなる部屋作り【ママナースが教える魔法の収納術】

「片付けなさい!」その言葉、もう言いたくないですよね?

リビングに散らばるおもちゃの山、脱ぎっぱなしの服、出しっぱなしの絵本…。

「何度言ったらわかるの!」「どうしていつも散らかすの!」

毎日毎日、「片付けなさい!」と怒鳴ってばかりで、疲れていませんか?

そして、怒鳴ったところで、結局片付かない現実に、ため息をついていませんか?

何を隠そう、現役看護師として働きながら3人の娘を育ててきた私も、かつては「片付けなさい!」が口癖の、イライラママでした。

「どうすれば、子どもが自分から片付けるようになるんだろう?」
「片付けを習慣にするには、どうしたらいいんだろう?」

そんな悩みを抱えながら、様々な収納術や声かけを試してきました。

この記事では、ママナースである私が、子どもの「片付けなさい!」をなくすための「魔法の収納術」と、子どもが自分から片付けたくなる「声かけのコツ」を、私の実体験を交えながら分かりやすく解説します。

もう、片付けで親子バトルをする必要はありません。この記事を読めば、明日からあなたの家が、子どもも大人も笑顔になれる「片付く家」に変わるはずです!


なぜ子どもは片付けが苦手なの?親が知っておくべき3つの理由

子どもが片付けられないのには、ちゃんとした理由があります。それを理解することで、怒る気持ちも少しは和らぐはずです。

1. 発達段階の問題

  • 乳幼児期: まだ「元の場所に戻す」という概念が理解できません。目の前のものに興味が移りやすく、次々とおもちゃを広げてしまいます。
  • 幼児期: 「片付ける」という行為が、まだ複雑な作業です。「全部片付けて」と言われても、どこから手をつけていいか分かりません。
  • 学童期: 遊びに夢中になると、片付けを後回しにしてしまうのは、大人も同じ。集中力が持続しないこともあります。

2. 片付けの「ゴール」が見えない

「片付けなさい」と言われても、子どもにとっては「どこに何を片付ければいいのか」が明確でない場合があります。収納場所が分かりにくかったり、多すぎたりすると、子どもは混乱してしまいます。

3. 片付けが「楽しい」と思えない

片付けが「怒られること」「面倒なこと」というイメージになっていませんか?片付けがネガティブなイメージだと、子どもは当然やりたがりません。


【ママナース直伝】子どもが自分で片付けたくなる魔法の収納術

ここからは、具体的な部屋作りのポイントをご紹介します。子どもが「自分でできる!」と感じる仕組みを作りましょう。

1. 「定位置」を決める:おもちゃの「お家」を作ってあげる

「どこに片付ければいいの?」という子どもの疑問を解消するために、おもちゃ一つ一つに「お家」を決めてあげましょう。収納場所は、子どもが自分で出し入れしやすい高さに設定します。

  • ポイント:
    • ラベリング: 絵や写真でラベリングすると、文字が読めない子でも分かりやすいです。
    • オープン収納: 中身が見える収納ケースや、蓋のないボックスを使うと、どこに何があるか一目で分かります。
    • ざっくり収納: 細かく分類しすぎず、大まかに「ブロック」「車」などと分けるだけでOK。完璧を目指さないことが大切です。

2. 「量」を減らす:おもちゃの「ダイエット」をしよう

おもちゃが多すぎると、片付けるのが大変になります。定期的に「おもちゃのダイエット」をして、本当に必要なもの、お気に入りのものだけを残しましょう。

  • ポイント:
    • 「いるもの」「いらないもの」に分ける: 子どもと一緒に、使っていないおもちゃや壊れたおもちゃを整理します。
    • 「一時保管ボックス」を作る: 迷うものは一時的に別の箱に入れ、しばらく様子を見てから処分するか決めます。

3. 「動線」を意識する:遊びの延長で片付けができる仕組み

子どもが遊ぶ場所の近くに収納場所を設けることで、遊びの延長で片付けができるようになります。例えば、リビングで遊ぶおもちゃはリビングに収納場所を作るなど。

  • ポイント:
    • キャスター付きの収納: 移動が楽なので、子どもでも簡単に片付けられます。
    • プレイマットと一体型の収納: 広げたマットの上で遊び、そのまま袋状にして収納できるタイプも便利です。

「片付けなさい!」と言わずに、子どもを動かす魔法の声かけ

部屋の仕組みを整えたら、次は声かけの工夫です。命令ではなく、子どもが自ら動きたくなるような言葉を選びましょう。

1. 「一緒にやろう」と誘う

「片付けなさい」ではなく、「一緒に片付けようか」と誘うことで、子どもは「手伝ってもらえる」と感じ、片付けへのハードルが下がります。最初は親がリードし、徐々に子どもに任せる部分を増やしていきましょう。

2. 「どっちから片付ける?」と選択肢を与える

「全部片付けなさい」ではなく、「ブロックと車、どっちから片付ける?」と選択肢を与えることで、子どもは「自分で選んだ」という気持ちになり、主体的に片付けに取り組めます。

3. 「できたこと」を具体的に褒める

「片付けたね」だけでなく、「ブロックを全部お家に戻せたね!」「お洋服をハンガーにかけられたね、すごい!」と、具体的に褒めることで、子どもの達成感を高め、次への意欲に繋がります。

4. 「ありがとう」と感謝を伝える

「片付けてくれてありがとう、助かったよ」と感謝の気持ちを伝えることで、子どもは「自分の行動が役に立った」と感じ、自己肯定感が育まれます。


まとめ:片付けは、子どもの「生きる力」を育む大切な学び

片付けは、単に部屋をきれいにするだけでなく、子どもの「自分で考えて行動する力」「責任感」「達成感」など、様々な「生きる力」を育む大切な学びの機会です。

最初はうまくいかなくても、焦らず、子どもの成長に合わせて、少しずつステップアップしていきましょう。完璧を目指さず、できたことを認め、褒めてあげること。それが、子どもが片付けを好きになる一番の近道です。

この記事が、あなたの家庭の片付けストレスを少しでも減らし、親子で笑顔になれるきっかけになれば幸いです。