夫婦喧嘩

【産後クライシス原因編】なぜ夫にイライラするの?夫婦がすれ違う「産後の脳」と「心の仕組み」

夫がリビングでスマホをいじっている。ただ、それだけ。
なのに、自分の内側から、マグマのような怒りがこみ上げてくる。「信じられない!」

あんなに大好きで結婚したはずなのに、今は息をしているだけで腹が立つ。そんな自分に自己嫌悪して、涙が出る…。もしあなたがそんな状態なら、それは「産後クライシス」の真っ只中にいるサインかもしれません。

こんにちは!3人の娘を育てながら、看護師として働く皐月です。何を隠そう、私も長女の出産後、夫のすべてが許せなくなるという、見事な産後クライシスを経験しました。

でも、今なら断言できます。そのイライラ、あなたの性格が悪くなったからでも、愛情が消えたからでもありません。

この記事では、産後クライシスシリーズの【原因編】として、なぜ産後の夫婦はすれ違ってしまうのか、その正体を「ママの脳と体の変化」「男女の思考回路の違い」から、徹底的に解明していきます。

この記事でわかること

  • 産後のイライラは「愛情の枯渇」ではなく「ホルモンの仕業」である理由
  • ママの脳が「赤ちゃんを守る戦闘モード」に切り替わる仕組み
  • なぜ夫は「言われないと動けない」のか?
  • 実は夫も感じている「疎外感」と「戸惑い」

原因①:ママの体は「交通事故レベル」+脳内は「戦闘モード」

まず大前提として、産後のママの心と体は、普通の状態ではありません。

結論:ママの体は「全治数ヶ月の大怪我」を負い、脳は「我が子を守るためだけの戦闘モード」に強制的に切り替わっています。

  • 身体的ダメージ: 出産は、文字通り命がけの大仕事。会陰切開の傷、骨盤のぐらつき、そして何より深刻な睡眠不足。体は常に悲鳴を上げています。
  • ホルモンの嵐:
    • 愛情ホルモン「オキシトシン」: 赤ちゃんへの強い愛情と庇護欲を生み出し、「この子を守る!」という気持ちを最優先させます。
    • 母乳ホルモン「プロラクチン」: このホルモンには、性欲を抑え、攻撃性を高める作用があるとも言われています。
    • 女性ホルモン「エストロゲン」の急降下: 精神を安定させるホルモンが激減し、感情のコントロールが非常に難しくなります。

この状態のママにとって、呑気にスマホをいじっていたり、自分のペースで生活しているように見える夫は、**「赤ちゃんの生存を脅かす、のんきな外敵」**にしか見えないのです。これはもう、理屈ではなく本能なんです。

原因②:「察してよ!」の妻と「指示してよ!」の夫

産後の夫婦喧嘩で、最もよくあるのがこのパターンではないでしょうか。

【よくある夫婦のすれ違い劇場】
妻:「はぁ…疲れた…」(洗い物の山をチラッ)
夫:「そっか、大変だね」(スマホぽちぽち)
妻:「(なんで気づかないの!?)もういい!」
夫:「(え、なんでキレてるの…?)」

結論:妻は「プロセスや気持ち」を共有したいのに、夫は「問題解決のためのタスク」を求めている。この思考回路の違いが、すれ違いを生みます。

女性は、自分の大変な状況を「察して」、共感し、自発的に動いてほしいと願います。一方、男性の多くは、具体的な「指示」がなければ、何をすべきか分かりません。「手伝おうか?」という善意の言葉すら、妻にとっては「当事者意識がない!」と怒りの火種になってしまうのです。

原因③:実は夫も感じている「疎"愛"感」

妻が「孤独」を感じている一方で、実は夫も、別の形の「疎外感」を感じていることが少なくありません。

  • どう関わればいいか分からない: 今まで自分中心だった妻が、赤ちゃんのことに夢中。自分はまるで「部外者」のように感じてしまう。
  • やることなすこと、ダメ出しされる: 勇気を出しておむつを替えたら「向きが逆!」、お風呂に入れたら「やり方が違う!」と怒られる。これを繰り返すうちに、「何もしない方がマシだ」と、育児への参加意欲を失っていく。

ママが「産後の孤独」なら、パパは**「産後の疎外感」**。愛情が赤ちゃんにだけ注がれているように感じ、「自分はもう必要ない存在なのかな…」と、密かに傷ついているパパも多いのです。

まとめ:原因がわかれば、対策が見える。イライラの正体は「すれ違い」

産後の夫への強烈なイライラ。その正体は、

  • ホルモンによる、ママの「戦闘モード化」
  • 男女の「思考回路」の違い
  • お互いが感じる「孤独」と「疎外感」

という、誰のせいでもない「すれ違い」の積み重ねです。

決して、あなたの愛情がなくなったわけではありません。まずは、「だからイライラしてたんだな」と、ご自身の気持ちを客観的に認めてあげることから始めてみませんか?

原因が分かれば、必ず解決策は見えてきます。次の【会話術編】では、このすれ違いを解消し、夫を「最高の戦友」に変えるための、具体的なコミュニケーション方法をお伝えしますね。

【産後クライシス原因編】なぜ夫にイライラする?産後に夫婦関係が冷え込む、すれ違いの正体

深夜3時。
やっとの思いで授乳を終え、鉛のように重い体でベッドに戻る。隣で聞こえてくる、夫の穏やかな寝息。
その瞬間、私の心の奥底から、マグマのような黒い感情が、ゴポゴポと湧き上がってくる…。

「なんで、私だけがこんなに辛いの?」
「なんで、あなただけが、何事もなかったかのように眠れるの?」
「なんで、私のこの気持ちを、分かってくれないの…?」

こんにちは。3人の娘を育てる、現役ママナースの皐月です。
これは、長女が生まれたばかりの頃の、私のリアルな心の叫びです。あんなに愛していたはずの夫の存在が、たまらなく疎ましく、憎らしくさえ感じてしまう。

もし、あなたが今、あの頃の私と同じように、暗く、孤独なトンネルの中にいるのなら…。
それは、あなたの性格が悪いからでも、夫婦の愛情が冷めたからでもありません。
多くの夫婦が経験する**「産後クライシス」**の、真っ只中にいるだけなのかもしれません。

今日は、具体的な解決策の前に、まず**「なぜ、そんな気持ちになってしまうのか」**という、夫婦のすれ違いの「正体」を、ママとパパ、両方の視点から、じっくりと解き明かしていきたいと思います。

この記事でわかること

  • 産後、ママの心と体に起きている「大災害」の正体
  • パパが「非協力的」に見えてしまう、悲しい理由
  • なぜ「助けて」が「非難」に聞こえる?夫婦のすれ違いが起こるメカニズム
  • あなたのイライラは、あなただけのせいじゃない、という事実

ママの心と体は「災害レベル」。一人で津波に立ち向かっている。

まず、ママ自身に知ってほしいこと。あなたの心と体は今、あなたが想像する以上に、とてつもないダメージを受けています。

① ホルモンの大嵐

出産は、全治数ヶ月の大怪我と同じ。その上、妊娠中にあなたを守ってくれていた女性ホルモンは、産後、崖から突き落とされたように急降下します。これは「ちょっと気分が落ち込む」なんてレベルの話ではありません。脳内で、**抗うことのできない「ホルモンの嵐」**が吹き荒れているのです。イライラも、涙も、あなたのせいではありません。

② 「私」の喪失と、24時間体制のプロジェクトマネージャー就任

昨日までの「私」は、もうどこにもいません。名前で呼ばれることもなくなり、「〇〇ちゃんのママ」になる。それは喜ばしいことであると同時に、「自分」という存在が消えてしまったかのような、言いようのない喪失感を伴います。
さらに、あなたは今日から、この世で最も要求の厳しいクライアント(=赤ちゃん)の、24時間365日対応のプロジェクトマネージャー。「お腹は空いていないか」「おむつは濡れていないか」「息はしているか…?」この**「見えない精神的負担(メンタルロード)」**が、あなたの脳を常にフル稼働させ、疲弊させていきます。

パパは「蚊帳の外」どころか、「大海原で遭難中」

一方、その頃、パパはどう感じているのでしょうか。「のんきでいいわね」と見えるその裏側で、実は彼もまた、あなたとは違う種類のパニックに陥っていることが多いのです。

① 彼は、あなたの心を読めるエスパーじゃない

これが、産後のママにとって一番認めたくない、でも一番大事な事実です。
彼は、あなたの体内で起きているホルモンの嵐も、あなたの脳を支配する「見えない家事」も、全く見えていません。
彼に見えているのは、「なんだか分からないけど、常に不機嫌な妻」と「何をしても泣き止まない赤ちゃん」だけ。どうしていいか分からず、途方に暮れているのです。

② 彼の愛情表現は「仕事」という名の逃避?

多くの男性は、自分が解決できない問題に直面すると、自分が貢献できる、分かりやすい世界(=仕事など)に意識を向けようとします。彼にとっては、それが「家族を支える」という愛情表現のつもり。
でも、心身ともにボロボロのあなたには、それが**「育児からの逃亡」「無関心」**にしか見えない。これが、産後最大の悲劇的なすれ違いです。

③ 赤ちゃんを「壊してしまう」のが怖い

「抱き方が違う」「ゲップのさせ方が下手」
あなたにとっては、赤ちゃんを守るためのアドバイスのつもりが、パパにとっては「お前は父親失格だ」という非難に聞こえていることがあります。その結果、赤ちゃんに触れること自体が怖くなり、ますます育児から遠ざかってしまう…という悪循環も、本当によくある話なんです。

「助けて!」が「役立たず!」に聞こえる時、すれ違いは完成する

もう、お分かりですよね。
ママは、津波の中で溺れながら**「助けて!」と叫んでいる。
でも、パパには、その声が
「お前は本当に役立たずだな!」**という罵声に聞こえてしまう。

だから、パパは「下手に手を出して怒られるくらいなら…」と距離を置き、ママは「やっぱり私一人なんだ…」と絶望する。
愛情がなくなったわけじゃない。ただ、お互いがパニックの中で、全く違う言語を話しているだけなのです。

まとめ:あなたのせいじゃない。まずは、自分を責めるのをやめよう

産後、夫に優しくできない自分を、責めないでください。
あなたが感じているイライラや孤独感は、あなたが母親失格だからでも、性格が悪いからでも、夫婦の愛が冷めたからでもありません。

それは、ホルモンと、睡眠不足と、急激な環境の変化が引き起こしている、あまりにも自然な反応です。

まずは、「私、今、すごく大変な状況なんだな」と、自分自身の状況を客観的に認めてあげること。そして、夫もまた、悪気があるわけではなく、ただ「分からない」だけなんだ、と理解すること。

それが、産後クライシスという暗いトンネルを抜けるための、最初の、そして最も重要な一歩です。

次の記事では、いよいよ実践編。このすれ違いを乗り越え、夫婦が再び「戦友」になるための具体的なコミュニケーション術について、詳しくお話ししますね。

【産後クライシス】夫を「敵」から「戦友」へ変える!魔法の会話術|感謝と要求の上手な伝え方

「なんで私ばっかり、こんなに大変なの!」
「言わなくても、見てたら分かるでしょ!」

産後、今まで感じたことのないようなイライラや孤独感に襲われ、一番身近な存在であるはずの夫に、そんな言葉をぶつけていませんか?そして、返ってきた言葉にさらに傷つき、夫婦の溝が深まっていく…。

こんにちは!3人の娘を育ててきた、現役ママナースの皐月です。

お気持ち、痛いほど分かります。私も長女が生まれたばかりの頃は、まさにそんな感じでした。夫は「敵」。私の大変さを何も分かってくれない、宇宙人のようにさえ思えました(笑)。

でも、多くの夫婦を見てきて、そして私自身の経験からも確信したことがあります。産後の夫は「敵」なのではなく、**「何をすればいいか分からない、途方に暮れた新人」**なんです。

この記事では、そんな「新人」である夫を、最高の「戦友」に育て上げるための、具体的ですぐに使える「魔法の会話術」をお伝えします。

この記事でわかること

  • そもそも、なぜ産後の夫婦は「すれ違う」のか?
  • 【会話術①】攻撃的な「あなた」言葉を、健気な「わたし」言葉に変える魔法
  • 【会話術②】夫が喜んで動く!「感謝」で「要求」を挟むサンドイッチ法
  • 【会話術③】「察して」はNG!やってほしいことは小学生に教えるように伝える

なぜ?「言わなくてもわかってよ」が絶対に通用しない理由

まず、大前提として知っておいてほしいこと。それは、産後の男性と女性は、全く違う生き物になっているということです。

結論:ママは「子を守る母」へ、パパは「何をすればいいか分からない部外者」へ。この意識のズレが、すれ違いの正体です。

ママは、出産を経てホルモンバランスが激変し、24時間意識が赤ちゃんと繋がっています。一方のパパは、身体的な変化がないため、父親になった実感もゆっくり。ママの「大変さ」も、パパから見れば「赤ちゃんのお世話」という、どこか他人事に見えてしまいがちなんです。

だから、「言わなくても分かるはず」という期待は、今日から捨てましょう!大丈夫、伝え方さえ変えれば、ちゃんと伝わります。

夫を「最強の戦友」に育てる!3つの会話術

では、具体的なテクニックを見ていきましょう。

会話術①:「あなた」を主語にするのを、やめる

不満を伝える時、つい「あなたは、なんで〇〇してくれないの!?」と、相手を主語にして責めていませんか?これは、相手に「攻撃された」と感じさせ、心を閉ざさせてしまう最悪の言い方です。

主語を「」に変えるだけで、驚くほど印象が変わります。

【Before】つい言っちゃうNG会話
あなたって、いっつもスマホばっかり見てるよね!少しは手伝ってよ!」

【After】夫の心に届くOK会話
、一日中赤ちゃんと二人きりで、少し疲れちゃったみたい…。5分だけでいいから、抱っこ代わってくれると、がすごく助かるんだけど、お願いできないかな?」

「あなた」を主語にすると「非難」になりますが、「私」を主語にすると「お願い」や「相談」に聞こえます。夫も「そうか、君は今、大変なんだな」と、状況を客観的に受け止めやすくなるんです。

会話術②:「感謝」のサンドイッチで、お願いを聞いてもらう

何かをお願いする時、いきなり「〇〇して!」と言うと、ただの「命令」に聞こえてしまいます。そこで効果絶大なのが、「ありがとう」で始まり、「ありがとう」で終わるサンドイッチ法です。

【Before】ただの命令
「ちょっと、お風呂掃除しておいて!」

【After】夫が喜んで動くサンドイッチ法
いつもお仕事ありがとう!(←感謝①)悪いんだけど、赤ちゃん見てる間にお風呂掃除しておいてくれると、すごく助かるな。(←具体的な要求)本当にありがとう、頼りにしてるね!(←感謝②)」

先に感謝を伝えることで、夫は「自分は認められている」と感じ、気持ちよく動いてくれます。そして、行動の後に改めて感謝を伝えることで、「次も頑張ろう」という気持ちになる。これは、夫を育てる上で最強のテクニックです。

会話術③:「察してほしい」を卒業!やってほしいことは具体的に

「疲れた」「大変」とだけ言われても、男性は「で、俺は何をすればいいの?」とフリーズしてしまいます。彼らに「空気を読め」というのは、無理な相談(笑)。

やってほしいことは、タスクとして、具体的かつ明確に伝えましょう。

【Before】伝わらないSOS
「あー疲れた。もう何もできない…」(ゴミ袋をチラっと見ながら)

【After】夫がすぐ動ける具体的な指示
「ごめん、もうヘトヘトで…。このゴミ袋を、マンションのゴミ捨て場に持っていってくれるだけで、本当に助かるんだけど、お願いできる?」

ポイントは**「誰が」「何を」「どうする」**まで伝えること。「手伝って」ですら、彼らにとっては抽象的すぎるのです。「ゴミ袋を、ゴミ捨て場に、持っていく」。ここまで具体的に指示して、初めてタスクとして認識してくれます。

まとめ:イライラを「伝え方の工夫」に変えてみよう

産後の夫へのイライラ、その根本原因は、あなたの愛情がなくなったからではありません。急激な環境の変化と、男女の意識の差からくる、コミュニケーションのすれ違いがほとんどです。

「なんで分かってくれないの!」と感情を爆発させる前に、一度立ち止まって、「どう言えば、この“新人”に伝わるかな?」と考えてみてください。

伝え方を変えれば、相手の反応は必ず変わります。そして、夫があなたの「最高の戦友」になった時、子育てはもっと楽しく、夫婦の絆はもっと強いものになっているはずですよ。

夫にイラっとしたら、それは「期待」してるから。夫婦喧嘩を激減させた、たった一つの言葉の魔法

夫の言動にイライラし、夫婦喧嘩が絶えない…その原因は、もしかしたら「期待」かもしれません

「なんで、言わなくても、これくらいやってくれないの?」
「なんで、私の気持ちを、わかってくれないの?」
「なんで、いつも、私ばっかり…」

夫の言動に、イライラが募り、つい、感情的にぶつかってしまう。
そして、夫婦喧嘩が絶えず、ギクシャクした関係に、疲弊しているママ、多いのではないでしょうか。

3姉妹の母である私も、かつては、夫へのイライラが募り、夫婦喧嘩ばかりしていました。
「どうして、私の気持ちを、わかってくれないんだろう…」
「どうして、もっと、協力してくれないんだろう…」
そう、夫を責めてばかりいました。

でも、ナースとして、そして、母として、たくさんの夫婦と接してきた中で、私は、あることに気づいたんです。

それは、夫へのイライラの根源は、**「期待」**である、ということ。
そして、その「期待」を、夫への「伝え方」を一つ変えるだけで、夫婦喧嘩が激減する、という、たった一つの「言葉の魔法」がある、と。

今日は、そんな、夫へのイライラに悩むママへ。
夫婦喧嘩を激減させ、夫婦を「最強のチームメイト」に変えるための、魔法の「伝え方」について、お話しさせてください。

夫へのイライラは、なぜ起こる?それは「期待」の裏返し

夫にイライラする時、その感情の裏には、必ず、**「期待」**が隠されています。

  • 「夫には、こうしてほしい」
  • 「夫は、こうあるべきだ」
  • 「夫なら、私の気持ちを察してくれるはず」

そういった「期待」があるからこそ、それが裏切られた時に、私たちは、イライラするのです。
期待は、愛情の証でもあります。
夫に期待するからこそ、イライラする。
そう考えると、少しだけ、夫へのイライラが、愛おしく感じられるかもしれません。

しかし、その「期待」を、言葉にしない限り、夫には伝わりません。
そして、言葉にしない「期待」は、不満の種となり、夫婦関係をギクシャクさせてしまうのです。

「言わなくてもわかるでしょ」は、夫婦関係を壊す魔法の言葉

「言わなくてもわかるでしょ」
「察してほしい」

そう願うママの気持ちは、痛いほどわかります。
でも、残念ながら、男性は、女性ほど、察する能力が高くありません。
夫は、エスパーではありません。
ママの期待を言葉にしない限り、夫には伝わらないのです。

そして、この「言わなくてもわかるでしょ」という気持ちが、夫婦間のすれ違いを生み、夫婦喧嘩の原因となってしまいます。
夫は、「何をすればいいのかわからない」
ママは、「なんでわかってくれないの」
このギャップが、夫婦関係を壊してしまうのです。

夫婦喧嘩を激減させた!魔法の「伝え方」3つのヒント

では、どうすれば、夫へのイライラを減らし、夫婦喧嘩を激減させることができるのでしょうか。

ヒント1:「〜してほしい」を具体的に伝える

曖昧な言葉ではなく、「〇〇してほしい」と具体的に伝えることが大切です。
「手伝って」という言葉は、夫には「何をすればいいのかわからない」と伝わってしまいます。
「ゴミ出しお願い」「お風呂、子どもたちと一緒に入ってくれる?」「寝かしつけ、お願いできる?」
と、具体的に、何をしてほしいのかを伝えましょう。
夫は、具体的に指示されることで、「自分が何をすればいいのか」が明確になり、行動しやすくなります。

ヒント2:「感謝」と「承認」を伝える。どんなに小さなことでも

夫が何かしてくれたら、どんなに小さなことでも、「ありがとう!助かったよ!」と具体的に感謝し、承認することが大切です。
「ゴミ出し、ありがとう!助かったよ!」
「子どもと遊んでくれて、ありがとう!ママ、その間に、夕飯の準備ができたよ!」
夫は、自分の行動が、ママの役に立っている、と実感することで、次も「やろう」という気持ちになります。
「言わなくてもわかるでしょ」ではなく、言葉にして伝えましょう。

ヒント3:「SOS」は具体的に、そして早めに。限界になる前に

ママが限界になる前に、「今、これとこれが辛いから、〇〇してほしい」と具体的にSOSを出すことが重要です。
「今、夕飯の準備で手が離せないから、子どもたちのお風呂、お願いできる?」
「今日は、本当に疲れてるから、寝かしつけ、お願いできる?」
夫は、ママが具体的に困っていることを知ることで、「自分が何をすればいいのか」が明確になり、行動しやすくなります。
「察してほしい」ではなく、「伝えて」みましょう。

夫婦は「チーム」。二人で子育てを楽しむために

夫へのイライラは、愛情の裏返しである「期待」から生まれます。
その期待を言葉にして伝え、感謝と承認を惜しまないこと。
そして、具体的にSOSを出すこと。

この魔法の「伝え方」が、夫婦喧嘩を激減させ、夫婦を「最強のチームメイト」に変えるのだと、私は信じています。

夫婦は「チーム」です。
ママ一人で抱え込まず、夫を巻き込み、二人で子育てを楽しむこと。
それが、ママも子どもも、そして夫も、みんなが幸せになれる道です。

どうか、あなたの孤独を、一人で抱え込まないでください。
そして、夫を信じて、もう一度、「伝える」ことに、チャレンジしてみてください。
きっと、あなたの目の前に、新しい景色が広がるはずです。

子どもの前で、夫婦喧嘩をしてもいい。でも必ず「仲直り」を見せること。夫婦の絆を深める3つのヒント

「また、子どもの前で喧嘩しちゃった…」その自己嫌悪、もうやめませんか?

「なんで、いつも、こうなるの!」
「もう、話したくない!」

リビングに響き渡る、夫婦の怒鳴り声。
その横で、子どもは、不安そうな顔で、小さくなっている。

喧嘩が終わった後、あなたは、一人、深くため息をついていますよね。
「子どもの前で、喧嘩なんてするべきじゃなかった…」
「子どもに、嫌な思いをさせてしまった…」
「私って、なんてダメな母親なんだろう…」

自己嫌悪の波が、押し寄せてきて、涙が止まらない。
そんな経験、ありませんか?
3姉妹の母である私も、数えきれないほど、同じ夜を過ごしてきました。

でも、ナースとして、そして、母として、たくさんの夫婦と接してきた中で、私は、あることに気づいたんです。

それは、子どもの前で夫婦喧嘩をしても、決して悪いことばかりではない、ということ。
むしろ、その後の**「仲直り」を見せること**で、子どもは、人間関係の築き方や、問題解決能力を学ぶことができるのだ、と。

今日は、そんな、子どもの前での夫婦喧嘩に悩むママへ。
夫婦喧嘩を「学びの機会」に変え、夫婦の絆を深めるための、3つのヒントについて、お話しさせてください。

子どもの前で夫婦喧嘩はNG?それは誤解です

「子どもの前で夫婦喧嘩は絶対NG!」
そう思っているママは、多いかもしれません。
確かに、親が感情的に怒鳴り合ったり、暴力的な喧嘩をしたりする姿は、子どもに大きな不安や恐怖を与えます。

しかし、夫婦喧嘩は、人間関係において、避けられないものです。
どんなに仲の良い夫婦でも、意見の食い違いや、感情のぶつかり合いは、必ず起こります。

子どもは、親が喧嘩する姿を見て、不安になることもあるでしょう。
でも、それ以上に、親がどうやって仲直りするのか、どうやって問題を解決するのかを学ぶ、貴重な機会でもあるのです。

なぜ「仲直り」を見せることが大切なのか?子どもが学ぶ3つのこと

夫婦喧嘩の後に「仲直り」を見せることで、子どもは、人間関係において、非常に大切なことを学びます。

学び1:人間関係は修復できる

喧嘩しても、仲直りできることを学ぶことで、子どもは、人間関係は、壊れても、また修復できるものだ、ということを理解します。
これは、将来、子どもが、友達やパートナーと、良好な関係を築いていく上で、非常に大切な学びとなります。

学び2:感情のコントロールと表現

親が、怒りや悲しみを表現し、それを乗り越える方法を見せることで、子どもは、自分の感情をどう表現し、どうコントロールすればいいのかを学びます。
また、感情を表現しても、最終的には、仲直りできることを知ることで、安心して、自分の気持ちを表現できるようになります。

学び3:問題解決能力

喧嘩の原因を話し合い、解決策を見つけるプロセスを親が見せることで、子どもは、問題解決能力を学びます。
「どうすれば、この問題を解決できるだろう?」
「どうすれば、お互いが納得できるだろう?」
と、考える力を育むことができます。

夫婦喧嘩を「学びの機会」に変える!3つのヒント

では、どうすれば、夫婦喧嘩を、子どもにとって「学びの機会」に変えることができるのでしょうか。

ヒント1:感情的になりすぎない。冷静に話し合うことを意識する

子どもの前では、感情的になりすぎず、冷静に話し合うことを意識しましょう。
大声を出したり、相手を罵倒したりするような喧嘩は、子どもに大きな恐怖を与えます。
「今、ママとパパは、意見が違うから、話し合っているんだよ」
と、子どもに説明してあげるのも良いでしょう。

ヒント2:「ごめんね」と「ありがとう」を伝える。仲直りのプロセスを見せる

喧嘩の後には、必ず、「ごめんね」と「ありがとう」を伝え、仲直りする姿を子どもに見せましょう。
「さっきは、言いすぎちゃって、ごめんね」
「話を聞いてくれて、ありがとう」
と、お互いに謝り、感謝を伝えることで、子どもは、人間関係の修復のプロセスを学びます。
そして、親が仲直りする姿を見て、安心感を得ることができます。

ヒント3:子どもに説明する。不安を取り除く

喧嘩の原因や、仲直りのプロセスを、子どもにわかる言葉で説明することも大切です。
「ママとパパは、意見が違ったけど、話し合って、仲直りしたから、もう大丈夫だよ」
「〇〇ちゃんは、不安だったよね。ごめんね」
と、子どもの不安な気持ちに寄り添い、安心させてあげましょう。

夫婦の絆が、子どもの心の安定に繋がる

子どもの前で夫婦喧嘩をしてもいい。
しかし、必ず「仲直り」を見せること。
それが、子どもが人間関係の築き方や、問題解決能力を学ぶための、最も大切な教育です。

夫婦が良好な関係を築いている姿は、子どもにとって、最高の安心材料です。
夫婦の絆を深め、子どもが心の安定を得るための魔法。
今日から、あなたも、この魔法を、実践してみませんか?