「うちの子、いつも肌がカサカサ…」「あせもや湿疹がなかなか治らない…」
子どもの肌トラブルに、毎日頭を悩ませていませんか?
デリケートな赤ちゃんの肌は、ちょっとしたことで荒れてしまいがちですよね。
私も3人の子育てをする中で、子どもの肌トラブルには何度も悩まされてきました。
特に乾燥やあせも、湿疹など、季節の変わり目には特に気を使います。
この記事では、ママナースの視点から、子どもの肌がなぜデリケートなのかを解説し、
肌トラブルを防ぐための正しいスキンケア方法と保湿のコツを分かりやすくお伝えします。
毎日のケアで、子どもの健やかな肌を育んでいきましょう。
子どもの肌はデリケート!なぜ肌トラブルが起こりやすいの?
子どもの肌は、大人と比べて非常にデリケートです。
- 皮膚が薄い: 大人の約半分ほどの薄さしかなく、外部からの刺激を受けやすいです。
- バリア機能が未熟: 皮膚のバリア機能が十分に発達していないため、乾燥しやすく、アレルゲンや刺激物が侵入しやすい状態です。
- 汗腺の密度が高い: 汗腺の数は大人と同じくらいありますが、体が小さいため、汗腺の密度が高く、汗をかきやすいです。汗を放置するとあせもの原因になります。
- 皮脂の分泌が不安定: 新生児期は皮脂の分泌が盛んですが、生後3ヶ月頃から急激に減少し、乾燥しやすくなります。思春期までは皮脂の分泌が少ない状態が続きます。
これらの特徴から、子どもは乾燥、あせも、湿疹、アトピー性皮膚炎など、様々な肌トラブルを起こしやすいのです。
肌トラブルを防ぐ!正しいスキンケアの基本
毎日のスキンケアは、子どもの肌トラブルを防ぐための最も重要なステップです。
優しく洗う:ゴシゴシ洗いはNG
- 洗浄剤の選び方: 赤ちゃん用の低刺激性で、弱酸性の洗浄剤を選びましょう。泡で出てくるタイプは、摩擦が少なくおすすめです。
- 洗い方: 手のひらで洗浄剤をよく泡立て、泡で優しくなでるように洗いましょう。ゴシゴシこすると肌に負担がかかります。
- すすぎ: 洗浄成分が肌に残らないよう、シャワーでしっかりと洗い流しましょう。特に首のしわや関節のくびれ部分は念入りに。
- 拭き方: 清潔なタオルで、ポンポンと優しく押さえるように水分を拭き取りましょう。摩擦は肌にダメージを与えます。
しっかり保湿:乾燥は大敵
- 保湿剤の選び方: 赤ちゃん用の低刺激性で、肌に合った保湿剤(ローション、ミルク、クリーム、ワセリンなど)を選びましょう。
- 塗るタイミング: お風呂上がり5分以内がゴールデンタイムです。肌がまだ潤っているうちに塗ることで、水分を閉じ込めることができます。
- 塗り方: たっぷりの量を手のひらに取り、体全体に優しく伸ばしましょう。特に乾燥しやすい頬、口の周り、手足、関節のくびれ部分は念入りに。
- 回数: 1日2回以上、朝と入浴後など、こまめに塗るのが理想です。乾燥がひどい場合は、さらに回数を増やしましょう。
紫外線対策も忘れずに
- 日焼け止め: 生後6ヶ月以降から使用できます。赤ちゃん用の低刺激性で、SPF値の低いものから試しましょう。帰宅後は必ず洗い流してください。
- 帽子や衣類: 日差しが強い時間帯は、帽子や長袖の衣類で肌を保護しましょう。
- 日陰を利用: ベビーカーのサンシェードを活用したり、日陰を選んで散歩したりするなど、直射日光を避ける工夫をしましょう。
月齢・季節別スキンケアのポイント
- 新生児期・乳児期: 皮脂の分泌が不安定で乾燥しやすい時期です。特に保湿を徹底しましょう。乳児湿疹やあせもにも注意が必要です。
- 幼児期・学童期: 活発に動き、汗をかきやすい時期です。汗をかいたらこまめに拭き取り、シャワーで流すなどして清潔を保ちましょう。乾燥対策も引き続き重要です。
- 夏: 汗をかきやすく、あせもやとびひなどの感染症に注意が必要です。シャワーで汗を流し、清潔を保ち、通気性の良い衣類を選びましょう。
- 冬: 空気が乾燥し、肌も乾燥しやすい時期です。加湿器を使用したり、保湿剤をこまめに塗ったりして、乾燥対策を徹底しましょう。
こんな症状が出たら病院へ!受診の目安
- 湿疹が広範囲に広がっている、ジュクジュクしている、かゆみがひどい
- 皮膚が赤く腫れている、熱を持っている
- かきむしって傷になり、膿が出ている
- 市販薬を使っても改善しない、悪化している
- アトピー性皮膚炎が疑われる
心配なことがあれば、かかりつけの小児科や皮膚科を受診してください。自己判断せずに、専門医の診断と適切な治療を受けることが大切です。
ママナースからのメッセージ:毎日のケアで健やかな肌を育もう
子どもの肌は、成長とともに変化していきます。
毎日の丁寧なスキンケアは、肌トラブルを防ぎ、
健やかな肌を育むための大切な習慣です。
完璧を目指す必要はありません。
できる範囲で、毎日優しくケアしてあげてください。
そして、もし肌トラブルが起こっても、一人で抱え込まず、
いつでも専門家を頼ってくださいね。
あなたの愛情が、子どもの肌と心を健やかに育みます。