「ママ、あの習い事、もうやめたい…」
子どもからそう言われた時、あなたはどう感じますか?
「せっかく始めたのに…」「月謝がもったいない」「根性がないんじゃないか」
そんな風に、がっかりしたり、不安になったり、つい子どもを責めてしまったり。
親としては、複雑な気持ちになりますよね。
私も3姉妹のママとして、子どもたちが「習い事をやめたい」と言い出すたびに、どう対応すべきか悩んできました。
でも、ナースとして、そして親として、私は気づいたんです。
子どもが「やめたい」と言い出した時こそ、子どもの「自己肯定感」を育む絶好のチャンスだということに。
「習い事、やめたい」子どもからのSOS。それは「自己肯定感」を育むチャンスです!
結論:子どもが「やめたい」と言い出した時、親の対応次第で、子どもの自己肯定感を大きく育むことができます。
子どもが習い事をやめたいと言う理由は様々です。
「楽しくない」「友達と合わない」「先生が怖い」「もっとやりたいことがある」
時には、単に「面倒くさい」という気持ちもあるかもしれません。
親としては、一度始めたことは最後まで続けてほしい、という気持ちもよくわかります。
でも、無理に続けさせることで、子どもは「自分はダメだ」「親の期待に応えられない」と感じ、自己肯定感を下げてしまう可能性があります。
大切なのは、子どもの気持ちに寄り添い、この経験を「成長の糧」に変えることです。
ママナースが実践!子どもの「自己肯定感」を育む「辞めさせ方」の黄金ルール
結論:子どもの気持ちを尊重し、自分で考え、決める経験をさせることで、自己肯定感は育まれます。
ナースとして、私は患者さんが自分の治療方針を自分で選択し、納得して取り組むことをサポートしてきました。
子どもの習い事も同じ。親が一方的に決めるのではなく、子ども自身が納得して「辞める」という選択をすることが、自己肯定感を育む上で非常に重要です。
1. まずは「聞く」ことに徹する
子どもが「やめたい」と言い出したら、まずは「どうしてそう思うの?」「何が嫌なの?」と、子どもの話をじっくりと聞くことに徹しましょう。
途中で口を挟んだり、否定したりせず、共感的に耳を傾けることが大切です。
「そうなんだね」「辛かったね」と、子どもの気持ちを受け止める言葉をかけましょう。
2. 「なぜ辞めたいのか」を一緒に考える
子どもが漠然と「嫌だ」と言っているだけなら、一緒に「なぜ辞めたいのか」を具体的に深掘りしてみましょう。
「〇〇が難しいから?」「友達と喧嘩したから?」
具体的な理由が分かれば、解決策が見つかることもありますし、子ども自身も自分の気持ちを整理することができます。
3. 「自分で決める」経験をさせる
親が「辞めてもいいよ」と安易に決めるのではなく、子ども自身に「どうしたいか」を考えさせ、最終的な決断を委ねましょう。
「続けるなら、どうすれば楽しくなるかな?」「辞めるなら、次に何をしたい?」
自分で決める経験は、子どもの主体性を育み、自己肯定感を高めます。
4. 「辞めること」を「逃げ」にしない
「辞める」という選択が、単なる「逃げ」で終わらないようにサポートしましょう。
例えば、「辞める前に、あと〇回だけ頑張ってみようか」「辞めたら、次に何を始める?」など、次のステップや学びを意識させることで、前向きな「辞める」経験に変えることができます。
5. 「頑張ったこと」を全力で褒める
習い事を辞めることになっても、それまでの「頑張ったこと」を全力で褒めてあげましょう。
「〇〇を最後までやり遂げたのはすごいね!」「〇〇ができるようになったのは、頑張った証拠だよ!」
結果だけでなく、過程を評価することで、子どもは「自分は頑張れる子だ」と感じ、自己肯定感を高めます。
「辞める」経験が、子どもの未来を拓く
結論:適切にサポートされた「辞める」経験は、子どもの自己理解を深め、未来の選択肢を広げる貴重な学びとなります。
習い事を「辞める」という経験は、一見ネガティブに捉えられがちですが、実は子どもにとって非常に大切な学びの機会です。
自分の気持ちと向き合い、自分で決断し、次のステップに進む。
この一連のプロセスは、子どもの自己理解を深め、将来、様々な選択に直面した時に、自分らしい答えを見つけるための「生きる力」を育みます。
「習い事、やめたい」
子どもからのこの言葉を、ぜひ「チャンス!」と捉えてみてください。
ママの温かいサポートが、子どもの自己肯定感を育み、未来を拓く大きな一歩となるはずです。
