「ママ、なんで空は青いの?」
「ママ、なんでお魚は水の中で息ができるの?」
「ママ、なんで…なんで…?」
子どもからの「なんで?」攻撃。
その純粋な瞳に、無限の好奇心が宿っているのは分かっているけれど、
忙しい時や、答えに詰まってしまう時、つい「後でね」「また今度ね」と答えてしまっていませんか?
私も3姉妹のママとして、毎日降り注ぐ「なんで?」のシャワーに、正直、うんざりしてしまうこともありました。
でも、ナースとして、そして親として、私は気づいたんです。
その「後でね」という一言が、子どもの大切な「学びの芽」を摘んでしまうかもしれないということに。
子どもの「なんで?」に「後でね」はNG!学びの芽を摘む言葉の真実
結論:子どもの「なんで?」は、知的好奇心の表れ。その問いかけを無視することは、学びの機会を奪うことになります。
子どもは、生まれた時から「なぜ?」という疑問を抱き、世界を探求しようとする「知的好奇心」を持っています。
「なんで?」という質問は、子どもが世界を理解しようとする、最も大切な学びのプロセスなんです。
その問いかけに「後でね」と答えてしまうと、子どもは「質問しても答えてもらえない」「質問することは良くないことなのかな」と感じてしまい、次第に質問すること自体をやめてしまうかもしれません。
それは、子どもの大切な「学びの芽」を、親が自ら摘んでしまうことになりかねないのです。
ママナースが解説!子どもの「なんで?」が育む「生きる力」
結論:子どもの「なんで?」に寄り添うことは、単に知識を与えるだけでなく、将来に役立つ様々な「生きる力」を育みます。
ナースとして、私は患者さんが自ら病気について学び、治療に積極的に参加する姿勢をサポートしてきました。
子どもの「なんで?」に答えることも、子どもが自ら学び、成長していくための大切なサポートです。
1. 探求心と知的好奇心の芽生え
「なんで?」という疑問に答えることで、子どもはさらに深く物事を掘り下げようとする探求心や、新しいことを知りたいという知的好奇心を育みます。
2. 論理的思考力と問題解決能力の向上
質問の答えを理解しようとすることで、子どもは物事の因果関係を考え、論理的に思考する力を養います。
また、分からないことを質問し、答えを得るという経験は、問題解決能力の基礎となります。
3. 親子間の信頼関係の構築
子どもが質問した時に、親が真剣に耳を傾け、一緒に考えてくれるという経験は、子どもにとって大きな安心感に繋がります。
「ママは私の話をちゃんと聞いてくれる」という信頼感が、親子の絆をより一層深めます。
4. 自己肯定感の向上
自分の疑問が解決し、新しい知識を得ることで、子どもは「自分はできる」「もっと知りたい」という自信を持つことができます。
これは、子どもの自己肯定感を高める上で非常に重要です。
「後でね」を卒業!ママナース流「なんで?」への賢い答え方
結論:忙しい時でも、子どもの好奇心を尊重し、工夫して答えることで、学びの機会を最大限に活かせます。
「分かっているけど、忙しくてすぐに答えられない!」
そんなママの気持ちも、痛いほどよくわかります。
でも、ちょっとした工夫で、子どもの「なんで?」に賢く答えることができます。
1. まずは「すごいね!」と受け止める
子どもが質問してきたら、まずは「すごいね!よく気づいたね!」と、質問したこと自体を褒めてあげましょう。
これにより、子どもは「質問してよかった」と感じ、さらに質問する意欲が湧きます。
2. 簡潔に、分かりやすく答える
長々と専門的な説明をする必要はありません。
子どもの年齢や理解度に合わせて、簡潔に、分かりやすい言葉で答えましょう。
「空が青いのはね、太陽の光が…」と、まずは簡単なキーワードだけでもOKです。
3. 「一緒に考えてみようか?」と問い返す
もし答えに詰まってしまったり、子どもにもっと深く考えてほしい時は、「なんでだと思う?」「一緒に考えてみようか?」と問い返してみましょう。
子どもが自分で考える力を育む良い機会になります。
4. 「今、手が離せないから、〇〇が終わったら教えてあげるね」
本当に手が離せない時は、正直に伝えましょう。
ただし、「後でね」で終わらせるのではなく、「〇〇が終わったら、必ず教えてあげるね」と具体的に約束し、その約束を守ることが大切です。
5. 図鑑や絵本を活用する
答えに困った時や、子どもがもっと深く知りたいと言った時は、図鑑や絵本を一緒に開いてみましょう。
視覚的な情報も加わることで、子どもの理解が深まり、さらに知的好奇心を刺激することができます。
まとめ
子どもの「なんで?」は、無限の可能性を秘めた宝物です。
その一つ一つの問いかけに、ママが真剣に向き合うことで、子どもは知識だけでなく、探求心、思考力、そして親子の信頼という、かけがえのない「生きる力」を育んでいきます。
「後でね」を卒業して、今日から子どもの「なんで?」に、あなたらしい賢い答え方を見つけてみませんか?
ママの温かいサポートが、子どもの未来を大きく広げるはずです。
