「またゲームしてる…」
「もうやめなさいって言ったでしょ!」
リビングから聞こえる子どものゲーム音に、ついイライラして怒鳴ってしまう。
「このままじゃ、ゲーム依存になっちゃうんじゃないか…」
そんな不安を抱えているママは、少なくないのではないでしょうか。
私も3姉妹のママとして、子どもたちのゲームとの付き合い方には、常に頭を悩ませてきました。
「ゲームは悪!」と決めつけて、一方的に取り上げるだけでは、子どもとの関係が悪くなるばかり。
でも、ナースとして、そして親として、私は気づいたんです。
**子どもが「ゲームに逃げ込む理由」を、私たちは本当に考えているだろうか?**と。
「ゲーム依存」を心配する前に。子どもが「ゲームに逃げ込む理由」を考えてみませんか?
結論:子どもがゲームに没頭する背景には、現実世界での「満たされない気持ち」や「心のサイン」が隠されていることが多くあります。
「ゲーム依存」という言葉がメディアで取り上げられるたびに、親としては不安になりますよね。
しかし、ゲームに熱中している子どもを見て、すぐに「依存だ!」と決めつけてしまうのは、少し待ってください。
ゲームは、子どもにとって単なる遊びではなく、時に現実世界でのストレスや不安から逃れるための「避難場所」になっていることがあるのです。
ママナースが読み解く!子どもがゲームに没頭する「心のサイン」
結論:ゲームは、子どもが抱える心の状態を映し出す鏡のようなもの。そのサインを読み解くことが大切です。
ナースとして、私は患者さんの言葉の裏にある「本当の気持ち」や「隠されたサイン」を読み解くことを大切にしてきました。
子どもがゲームに没頭する時も、その行動の裏には様々な「心のサイン」が隠されています。
1. 現実世界での「満たされない気持ち」
- 学校でのストレス: 友達関係の悩み、勉強についていけない、先生との相性など。
- 家庭でのストレス: 親からの期待、兄弟との比較、親の不仲など。
- 自己肯定感の低さ: 「自分はダメだ」と感じている子どもは、ゲームの世界で「できる自分」を求めていることがあります。
2. 「達成感」や「承認欲求」の充足
ゲームの世界では、努力すればするほど「レベルアップ」したり、「アイテム」を手に入れたり、仲間から「すごいね!」と褒められたりする機会がたくさんあります。
現実世界でなかなか得られない「達成感」や「承認欲求」を、ゲームの中で満たしているのかもしれません。
3. 「現実逃避」としての役割
辛いことや嫌なことから一時的に離れたい時、ゲームは手軽な「現実逃避」の手段となります。
ゲームの世界に没頭することで、現実の悩みを忘れ、心を落ち着かせようとしているのかもしれません。
4. 発達特性による「こだわり」
特定のことに集中しやすい、興味を持ったことにはとことんのめり込む、といった発達特性を持つ子どももいます。
ゲームがその「こだわり」の対象になっている場合、無理にやめさせようとすると、かえってストレスを増幅させてしまう可能性があります。
ゲームとの健全な付き合い方へ。親ができる「寄り添い」と「サポート」
結論:一方的にゲームを取り上げるのではなく、子どもの気持ちに寄り添い、一緒に「健全な付き合い方」を見つけることが大切です。
1. まずは「聞く」ことに徹する
子どもがゲームに没頭している時、まずは「どうしてそんなにゲームが好きなの?」「どんなところが楽しいの?」と、子どもの話に耳を傾けてみましょう。
頭ごなしに否定せず、共感的に聞くことで、子どもは安心して自分の気持ちを話してくれるかもしれません。
2. 「ゲーム以外の楽しみ」を一緒に見つける
ゲーム以外の世界にも、楽しいことがたくさんあることを教えてあげましょう。
一緒に公園で遊ぶ、新しい習い事を始める、家族で旅行に行くなど、子どもが興味を持てる「ゲーム以外の楽しみ」を一緒に見つけて、体験させてあげましょう。
3. 「ルール」を一緒に決める
ゲームの時間や内容について、一方的に親が決めるのではなく、子どもと一緒に話し合ってルールを決めましょう。
子ども自身が納得して決めたルールであれば、守ろうとする意識も高まります。
ルールを守れたら褒め、守れなかったらどうすればよかったか、一緒に考えましょう。
4. 親自身も「デジタルデトックス」を
「子どもにはゲームをやめろと言うのに、親はスマホばかり見ている」
そんな姿を子どもは見ています。
親自身も、意識的にスマホやテレビから離れ、子どもとの時間や自分の時間を大切にする「デジタルデトックス」を実践してみましょう。
まとめ
子どもの「ゲーム依存」を心配する気持ちは、親として当然の感情です。
しかし、その行動の裏には、子どもからの「心のサイン」が隠されているかもしれません。
一方的にゲームを否定するのではなく、子どもの気持ちに寄り添い、そのサインを読み解くこと。
そして、ゲーム以外の楽しみを一緒に見つけ、健全なルールを共に作り上げていくこと。
それが、子どもがゲームと上手に付き合い、現実世界でも豊かな心を育むための、ママからの最高のサポートになるはずです。
