子どもの食べこぼしにイラッ!でも叱らないで。あれは「食べる力」を学ぶ練習中です

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食事のたびに散らかる床、汚れる服…子どもの食べこぼしに、イライラしていませんか?

「あーあ、また床がベタベタ…」
「せっかく着替えたのに、もう服がシミだらけ…」
「なんで、こんなに、こぼすのよ!」

食事の時間。
それは、家族団らんの、楽しい時間のはずなのに。
子どもの食べこぼしを見るたびに、私の心の中には、モヤモヤとしたイライラが、募っていきます。

  • スプーンから、ポロポロと落ちるご飯粒。
  • コップを倒して、ジュースがジャー。
  • 手づかみで、ぐちゃぐちゃになったおかず。

そのたびに、ため息をつき、叱ってしまいそうになる自分に、自己嫌悪。
「こんなにイライラしてたら、子どもも、食事の時間が嫌いになっちゃうかな…」

3姉妹の母である私も、毎日、この「食べこぼし問題」と、格闘してきました。
でも、ある時、私は、この食べこぼしが、決して「悪いこと」ではない、ということに気づいたんです。
むしろ、それは、子どもが**「食べる力」を身につけるための、大切な「練習」**なのだと。

今日は、そんな、子どもの食べこぼしに対する、親の心の持ち方と、イライラを減らすための対策について、お話しさせてください。

なぜ、子どもは食べこぼすのか?それは「成長の勲章」です

まず、知っておいてほしいこと。
それは、子どもが食べこぼすのは、決して、わざとではありません。
そして、それは、**「成長の証」**なのです。

  • 手と口の協調運動が未熟:スプーンやフォークを上手に使うには、手と口の動きを連動させる、高度なスキルが必要です。子どもは、その練習を、食事のたびに、一生懸命しているのです。
  • 食べ物の硬さや大きさを学ぶ練習:食べ物を口に運ぶだけでなく、噛む、飲み込む、という一連の動作も、子どもにとっては、新しい学びの連続です。
  • 「自分で食べたい!」という自立心:親に食べさせてもらうだけでなく、自分の手で食べたい、という気持ちは、子どもの「自立心」の表れです。多少汚れても、自分で食べたい、という意欲を、大切にしてあげましょう。

そう。
食べこぼしは、まさに、子どもが「食べる力」を身につけるための、大切な「勲章」なのです。

食べこぼしを叱ると、どうなる?食へのネガティブな感情に繋がることも

では、食べこぼしをするたびに、親がイライラしたり、叱ったりすると、どうなるでしょうか。

子どもは、

  • 「食べることは、ママを怒らせること」
  • 「食べることは、悪いこと」

と、無意識のうちに、感じてしまう可能性があります。
その結果、食事自体が嫌いになったり、偏食や食欲不振に繋がったりすることも、少なくありません。

食事は、生きていく上で、最も基本的な喜びの一つです。
その喜びを、親のイライラで、奪ってしまわないように、私たちは、少しだけ、心の持ち方を変える必要があるのかもしれません。

イライラを減らす!食べこぼし対策と親の心の持ち方3つのヒント

食べこぼしは、成長の証だとわかっていても、やっぱり、片付けは大変だし、イライラしてしまうもの。
そこで、イライラを減らすための、具体的な対策と、親の心の持ち方について、3つのヒントをご紹介します。

ヒント1:環境を整える!「汚れても大丈夫」な空間作り

  • 床には新聞紙やレジャーシートを敷く:食事が終わったら、そのまま丸めてポイ!これだけで、片付けが格段に楽になります。食べこぼし用のマットも活用しましょう。
  • 汚れてもいい服を着せる、防水エプロンを活用する:食事の時は、汚れてもいい服に着替えさせたり、袖付きの防水エプロンを活用したりしましょう。お気に入りの服が汚れる心配が減れば、親のイライラも軽減されます。
  • 食器選びの工夫:滑りにくい素材の食器、深めの皿、持ちやすいスプーンやフォークを選ぶことで、食べこぼし自体を減らすことができます。

ヒント2:「自分で食べる」を、大いに応援する!

  • 手づかみ食べを推奨:最初は、手づかみ食べを大いに推奨しましょう。五感をフル活用して、食べ物の感触や形を学ぶ、大切な経験です。
  • スプーンやフォークを使いたがったら、見守る:最初は、なかなか上手に使えなくても、口を出しすぎず、温かく見守ってあげましょう。
  • 「上手にできたね!」と、具体的に褒める:「こぼさずに食べられたね!」「スプーンで上手にすくえたね!」と、できたことを具体的に褒めることで、子どもの意欲は、さらに高まります。

ヒント3:親の心の持ち方を変える!「まあ、いっか!」の精神

  • 「食べこぼしは成長の証」と割り切る:これは、子どもが成長している証拠なんだ、と、ポジティブに捉えましょう。
  • 「汚れるのは当たり前」と、心のハードルを下げる:最初から「汚れるものだ」と覚悟していれば、イライラも半減します。
  • 食後の片付けは「成長の記録」と捉える:散らかった床を見て、「今日も、たくさん練習したんだね」と、子どもの成長を振り返る時間だと捉えてみましょう。

食べこぼしは、親子の絆を深めるチャンス

子どもの食べこぼしは、親にとっては、大変なことかもしれません。
でも、それは、子どもが「食べる力」を身につけるための、大切な練習であり、成長の証です。

叱るのではなく、温かく見守り、応援してあげること。
その姿勢が、子どもの健やかな成長と、楽しい食卓を育む、何よりの栄養になります。

そして、いつか、子どもが大きくなった時、
「ママ、あの頃は、たくさんこぼして、ごめんね」
「ううん、あれは、あなたが、一生懸命、食べる練習をしてた証拠だよ」
と、笑顔で話せる日が来ることを、願っています。

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