「お姉ちゃんだから、我慢しなさい」その言葉、あなたは、今日、何回言いましたか?
- 下の子が泣いている時。
- 下の子が、おもちゃを欲しがっている時。
- 下の子が、ママに甘えている時。
あなたは、つい、上の子に、こう言ってしまっていませんか?
「お姉ちゃんだから、我慢しなさい」
「お姉ちゃんなんだから、しっかりしなさい」
その気持ち、痛いほど、わかります。
私も3姉妹の母として、何度も、この「上の子問題」に直面し、どう対応すればいいのか、悩んできました。
でも、ナースとして、そして、母として、たくさんの子どもたちと接してきた中で、私は、あることに気づいたんです。
それは、その言葉が、長女の心を縛り、自己肯定感を低下させる可能性がある、ということ。
そして、上の子の自己肯定感を守るための、魔法の声かけがあるのだ、と。
今日は、そんな、「お姉ちゃんだから」と言ってしまうママへ。
上の子の自己肯定感を守るための、3つのヒントについて、お話しさせてください。
なぜ「お姉ちゃんだから」は、長女の心を縛る呪いの言葉なのか?それは「期待」と「我慢」
まず、知っておいてほしいこと。
それは、あなたが「お姉ちゃんだから」と言ってしまうのは、決して、あなたが悪いからではありません。
そこには、明確な理由があります。
- 親の期待:親は、上の子に、下の子の面倒を見てほしい、しっかりしてほしい、という期待を抱きがちです。
- 我慢:上の子は、親の期待に応えようと、自分の気持ちを抑え、我慢してしまうことがあります。
これらの要因が、複雑に絡み合い、長女の心を、深く傷つけてしまうのです。
そして、その結果、
- 「自分は、我慢しなければならない存在なんだ」
- 「自分は、親に愛されていないのではないか」
- 「自分は、ダメな子なんだ」
と、感じてしまい、自己肯定感が低下してしまう可能性があります。
上の子の自己肯定感を守る!魔法の声かけ3つのヒント
では、どうすれば、私たちは、上の子の自己肯定感を守り、心豊かに育んであげられるのでしょうか。
ヒント1:「一人の人間として尊重する」
「お姉ちゃんだから」ではなく、「〇〇ちゃんは、どうしたい?」と、一人の人間として尊重することが大切です。
- 「〇〇ちゃんは、今、どう感じているの?」
- 「〇〇ちゃんは、どうしたい?」
と、子どもの気持ちに寄り添い、選択肢を与えてあげましょう。
子どもは、親に一人の人間として尊重されることで、「自分は大切な存在だ」と感じ、自己肯定感を高めます。
ヒント2:「頑張りを具体的に褒める」
頑張りを具体的に褒め、認められていることを伝えることが大切です。
「下の子の面倒を見てくれて、ありがとう」
「〇〇ちゃんが、お手伝いしてくれて、ママは本当に助かるよ」
「〇〇ちゃんが、頑張っている姿、ママはちゃんと見ているよ」
親に具体的に褒められることで、子どもは、「自分の努力が認められた」「自分はできるんだ」と感じ、自己肯定感を高めます。
ヒント3:「甘える時間を作る」
下の子がいない時間を作り、上の子と二人きりで甘える時間を作ることも大切です。
- 下の子が寝ている間に、上の子と二人で絵本を読む。
- 下の子を夫に預けて、上の子と二人で買い物に行く。
- 上の子と二人で、ゆっくりお風呂に入る。
上の子は、親に甘えることで、「自分は愛されている」と感じ、心のエネルギーをチャージすることができます。
親も「完璧な親」を手放す勇気を持つ
親自身も、完璧な親を目指すのではなく、自分を労わり、休息を取る心の余裕を持つことが大切です。
「完璧な親」を目指すあまり、子どもに過度な期待を押し付けたり、自分を追い詰めてしまったりしていませんか?
- たまには、上の子に頼っても、大丈夫。
- たまには、家事が手抜きでも、大丈夫。
親が「完璧」を手放すことで、子どもも、失敗を恐れず、新しいことに挑戦できるようになります。
子どもの心を豊かに育むために
「お姉ちゃんだから」は、長女の心を縛る呪いの言葉です。
一人の人間として尊重し、頑張りを具体的に褒め、甘える時間を作ること。
それが、上の子の自己肯定感を守り、心豊かに育つための、最も大切なことです。
そして、ママの笑顔は、子どもにとって、最高の贈り物になります。
どうか、あなたの笑顔を、大切にしてください。
あなたは、一人じゃない。
そして、あなたは、最高のママです。
