「うちの子、HSPかも…」その不安は、あなたが、繊細な子どもの「才能」を見つけようとしている証拠です
- 大きな音や、強い光に、人一倍敏感に反応する。
- 周りの人の気持ちを、すぐに察して、疲れてしまう。
- 些細なことで、深く傷ついたり、感動したりする。
- 新しい環境に馴染むのに、時間がかかる。
子どもが、人一倍敏感で、周りの刺激に疲れやすい姿を見て、「うちの子、HSPかも」と不安になるママ、多いのではないでしょうか。
そして、「このままで、大丈夫なのかな…」と、心配する自分を、責めてしまっていませんか?
3姉妹の母である私も、かつては、長女の繊細さに、戸惑うことばかりでした。
「もっと、たくましく育ってほしいのに…」
「こんなに敏感で、この先、大丈夫なのかな…」
そんな不安に、押しつぶされそうになる日もありました。
でも、ナースとして、そして、母として、たくさんの子どもたちと接してきた中で、私は、あることに気づいたんです。
それは、その繊細さは、決して「弱点」ではない、ということ。
むしろ、人にはない「すごい才能」を秘めているのだ、と。
今日は、そんな、繊細な子どもの「才能」をどう伸ばせばいいのか悩むママへ。
「うちの子、HSPかも」を「うちの子、才能かも」に言い換えるための、3つのヒントについて、お話しさせてください。
「HSP」とは?繊細な子が持つ5つの特徴
まず、「HSP(Highly Sensitive Person)」とは、生まれつき感受性が強く、敏感な気質を持つ人のことを指します。
病気ではなく、生まれ持った「気質」です。
HSPの人は、以下の5つの特徴を持つと言われています。
- 深く考える:物事を深く考え、慎重に行動する。
- 刺激に敏感:音、光、匂い、肌触りなど、五感からの刺激に敏感に反応する。
- 共感力が高い:他人の感情に深く共感し、影響を受けやすい。
- 感情の起伏が激しい:喜びや悲しみを、人一倍強く感じる。
- 五感が鋭い:些細な変化にも気づき、細部にまで意識が向く。
もし、あなたのお子さんが、これらの特徴に当てはまるなら、「うちの子、HSPかも」と感じるかもしれません。
「HSPかも」は、不安じゃなくて「才能かも」に言い換えてみる
繊細な子は、周りの刺激に疲れやすい一方で、人にはない「すごい才能」を秘めています。
その繊細さは、決して「弱点」ではありません。
むしろ、その子にしかない、素晴らしい個性であり、才能の原石なのです。
- 共感力:他人の気持ちを深く理解し、寄り添うことができる。
- 洞察力:物事の本質を見抜き、深く考えることができる。
- 創造性:豊かな感性で、新しいものを生み出すことができる。
- 感受性:美しいものや、感動的なものに、深く心を動かされる。
これらの才能は、将来、社会で活躍するための、大きな武器となります。
だからこそ、「うちの子、HSPかも」と不安になるのではなく、
「うちの子、すごい才能を秘めているのかも!」
と、ポジティブに捉え直してみましょう。
繊細な子の「すごい才能」を伸ばす!親の3つのヒント
では、どうすれば、私たちは、繊細な子どもの「すごい才能」を伸ばしてあげられるのでしょうか。
ヒント1:「安心できる環境」を作る
繊細な子は、刺激に敏感なため、安心できる場所が必要です。
- 刺激の少ない、落ち着ける場所:家の中に、子どもが一人で落ち着ける場所(秘密基地のような空間)を作ってあげる。
- ルーティンを作る:毎日、決まった時間に、決まった行動をすることで、子どもは安心感を得られます。
- 睡眠を大切にする:十分な睡眠は、繊細な子の心身の回復に不可欠です。
親が、子どもが安心して過ごせる環境を整えることで、子どもは、心穏やかに、自分の才能を育むことができます。
ヒント2:「共感」と「受容」の姿勢。子どもの感情を否定しない
子どもの感情を否定せず、「そうなんだね」「そういう気持ちになるよね」「辛かったね」と、共感することが大切です。
「そんなことで泣かないの!」
「気にしすぎだよ!」
といった言葉は、子どもの心を深く傷つけ、自分の感情を表現することを諦めさせてしまいます。
親が、子どもの感情を、ありのままに受け止めてあげることで、子どもは、「自分は認められている」「自分らしくいていいんだ」と感じ、自己肯定感を高めます。
ヒント3:「得意なこと」を伸ばす。興味を持ち、夢中になれる機会を提供する
繊細な子は、一つのことに深く集中し、没頭する傾向があります。
子どもが興味を持ち、夢中になれることを見つけ、それを伸ばす機会を与えましょう。
- 絵を描くのが好きなら、画材を揃えてあげる。
- 音楽が好きなら、楽器を習わせてあげる。
- 本を読むのが好きなら、図書館に連れて行ってあげる。
親は、子どもが、自分の才能を存分に発揮できるような「舞台」を用意してあげる「プロデューサー」のような存在です。
親も「繊細さ」を理解し、自分を労わる
繊細な子どもの親は、子どもの繊細さに寄り添うことで、疲弊することがあります。
親も自分を労わり、休息を取ることが大切です。
「私、今日も、よく頑張ったね!」
そう、自分に優しく、声をかけてあげてください。
繊細な子は、人にはない「すごい才能」を秘めている
「うちの子、HSPかも」は、不安じゃなくて「才能かも」に言い換えてみること。
繊細な子は、人にはない「すごい才能」を秘めています。
親は、子どもの繊細さを理解し、安心できる環境を作り、得意なことを伸ばすことで、子どもが自分らしく輝ける大人へと成長させるための、最も大切な教育です。
どうか、あなたの目の前で、繊細な心を持つ我が子を、
「弱い子」だと、決めつけないでください。
その繊細さは、あなたへの、そして、自分自身への、大切なメッセージなのですから。
