「うちの子、HSPかも」と悩むママへ。繊細な子の”才能”を伸ばす接し方

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その「育てにくさ」、実は「才能」の原石です

  • 大きな音や、強い光を極端に嫌がる
  • 服のタグや、素材のチクチクが気になって仕方ない
  • 人の気持ちに敏感で、友達が怒られていると、自分も傷ついてしまう
  • 新しい場所や、大勢の人がいる場所に行くと、固まってしまう

そんな我が子の「繊細さ」に、「どうしてこの子だけ…」「育てにくいな…」と、一人で悩みを抱えていませんか?

こんにちは、3姉妹の母で現役ナースの皐月です。

実は、私の娘の一人も、幼い頃から非常に繊細な気質を持っていました。
その「育てにくさ」に、私も当時は途方に暮れるばかり。
でも、**「HSP(ひといちばい敏感な子)」**という概念に出会った時、私は、娘への見方が180度変わり、心がフッと軽くなったのです。

今回は、HSPという気質への理解と、その繊細さを「弱点」ではなく「才能」として伸ばしていくための、親の関わり方についてお話しします。

HSPは「病気」ではなく、生まれ持った「気質」

まず、最も大切なこと。
HSPは、病気や障害ではなく、**5人に1人の割合で存在すると言われる、生まれ持った「気質」**です。
例えるなら、右利きか左利きか、という違いと同じ。そこに、良いも悪いもありません。

HSPの子は、他の人が気づかないような、ささいな音・光・匂い・味・人の感情などを、生まれつき敏感に察知する、高性能なアンテナを持っているのです。
そのアンテナの感度が良すぎるために、人より疲れやすかったり、刺激を避けようとしたりする。
それが、「育てにくさ」の正体です。

繊細な子の「才能」を潰す、親のNG行動

良かれと思って、ついやってしまいがちな、HSPの子の才能を潰すNG行動があります。

  • 「気にしすぎだよ」「もっと強くなりなさい」と、気質を否定する
    → 子どもは「ありのままの自分ではダメなんだ」と、自分を責めるようになります。

  • 無理に、騒がしい場所や、大勢の人がいる場所に連れて行く
    → 高性能アンテナが、処理しきれないほどの情報を受信し、心身ともに疲れ果ててしまいます。

  • 他の子と比較し、「普通」を押し付ける
    → 「どうして、みんなと同じようにできないんだろう」と、自信を失ってしまいます。

「繊細さ」は、磨けば光る「才能」になる

その「育てにくさ」の裏には、素晴らしい才能が隠されています。

才能①:豊かな感受性と、深い共感力

人の痛みを、自分のことのように感じられる優しさ。
美しい音楽や絵画に、心から感動できる豊かさ。
その感受性は、将来、人を癒したり、芸術的な分野で活躍したりする力になります。
→ まずは親が、その優しさを「素晴らしいね」と認め、共感してあげましょう。

才能②:深く、慎重に物事を考える力

HSPの子は、行動する前に、あらゆる可能性をシミュレーションし、深く考えます。
その慎重さは、軽率な失敗を防ぎ、物事の本質を見抜く力に繋がります。
→ 急かさず、その子のペースで考え、行動するのを見守ってあげましょう。

才能③:鋭い直感力と、優れた観察力

他の人が気づかないような、ささいな変化や、人の気持ちの機微を察知します。
その力は、危険を回避したり、相手を思いやった行動をとったりすることに繋がります。
→ 「よく気づいたね!」「すごいね!」と、その子が気づいたことを、言葉にして褒めてあげましょう。

あなたの目の前にいるお子さんの「繊細さ」は、決して弱点ではありません。
それは、他の誰にもない、ダイヤモンドの原石のような、素晴らしい「才能」です。

その原石を、周りと比べて無理やり丸く削るのではなく、その子だけの形を大切に、一緒に磨いていってあげませんか?
一番の理解者であるあなたが、その輝きを信じてあげることが、何よりの力になるはずです。

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