「あの子はできるのに」という比較は、子どもの「自分らしさ」を消す消しゴム。子どもの自己肯定感を育む3つのヒント

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「〇〇ちゃんは、もうできるのに…」その言葉、あなたは、今日、何回言いましたか?

公園で、他の子が、補助輪なしで自転車に乗っているのを見た時。
幼稚園で、他の子が、難しいパズルを完成させているのを見た時。
あなたは、つい、自分の子どもと比べて、こう言ってしまっていませんか?

「〇〇ちゃんは、もうできるのに…」
「なんで、うちの子は、まだできないんだろう…」

その気持ち、痛いほど、わかります。
私も3姉妹の母として、何度も、この「比較問題」に直面し、どう対応すればいいのか、悩んできました。

でも、ナースとして、そして、母として、たくさんの子どもたちと接してきた中で、私は、あることに気づいたんです。

それは、「あの子はできるのに」という比較は、子どもの「自分らしさ」を消す消しゴムだ、ということ。
そして、子どもの自己肯定感を育むための、3つのヒントがあるのだ、と。

今日は、そんな、子どもを他の子と比べてしまうママへ。
子どもの自己肯定感を育むための、3つのヒントについて、お話しさせてください。

なぜ「あの子はできるのに」と比べてしまうのか?それは「親の不安」と「情報過多」

まず、知っておいてほしいこと。
それは、あなたが子どもを他の子と比べてしまうのは、決して、あなたが悪いからではありません。
そこには、明確な理由があります。

  • 親の不安:子どもの将来への不安や、他の子との比較による不安から、つい、自分の子どもを他の子と比べてしまう。
  • 情報過多:SNSやメディアで、子育てに関する情報が溢れていて、他の子の「すごい」情報に触れる機会が多く、焦りを感じてしまう。
  • 完璧主義:「良いママ」でいなければ、というプレッシャーから、子どもに完璧を求めてしまう。

これらの要因が、複雑に絡み合い、ママの心を、深く傷つけてしまうのです。

「あの子はできるのに」という比較は、子どもの「自分らしさ」を消す消しゴム。それは「自己肯定感」と「個性」

では、「あの子はできるのに」という比較は、なぜ子どもの「自分らしさ」を消してしまうのでしょうか。

  • 自己肯定感の低下:他の子と比べられることで、子どもは「自分はダメだ」「自分は劣っている」と感じ、自己肯定感を低下させます。
  • 個性の否定:自分の個性や、得意なことを否定し、他の子と同じになろうとすることで、自分の「自分らしさ」を見失ってしまいます。

子どもは、親に認められ、愛されることで、自己肯定感を育みます。
しかし、他の子と比べられることで、子どもは「自分は、ありのままでは愛されない」と感じ、心を閉ざしてしまうこともあります。

子どもの自己肯定感を育む!「比較」を手放す3つのヒント

では、どうすれば、私たちは、この「比較」を手放し、子どもの自己肯定感を育んであげられるのでしょうか。

ヒント1:「昨日の我が子と比べる」

他の子と比べるのではなく、昨日の我が子と比べて、成長を喜ぶことを意識しましょう。

  • 「昨日できなかったことが、今日できるようになったね!」
  • 「昨日よりも、少しだけ頑張ったね!」
  • 「〇〇ちゃんは、〇〇ちゃんらしくて、本当に素敵だよ!」

子どもの小さな成長や、頑張りに目を向けることで、あなたは、子どもの「自分らしさ」を認め、自己肯定感を高めることができます。

ヒント2:「無条件の愛を伝える」

子どもがどんな状態でも、無条件に愛していることを伝えることが大切です。
「テストで良い点が取れなくても、ママはあなたのことが大好きだよ」
「習い事が苦手でも、ママはあなたのことが大好きだよ」
と、言葉や態度で、愛情を伝えましょう。
子どもは、親に無条件に愛されていると感じることで、安心感を得て、自己肯定感を高めます。

ヒント3:「子どもの「好き」を尊重する」

子どもが興味を持ち、夢中になれることを、積極的に応援することを意識しましょう。

  • 子どもが絵を描くのが好きなら、画材を揃えてあげる。
  • 子どもがブロック遊びが好きなら、色々な種類のブロックを与えてあげる。
  • 子どもが本を読むのが好きなら、図書館に連れて行ってあげる。

子どもの「好き」を尊重することで、子どもは、「自分の個性は認められている」と感じ、自己肯定感を高めます。

親も「完璧な親」を手放す勇気を持つ

親自身も、完璧な親を目指すのではなく、自分を労わり、休息を取る心の余裕を持つことが大切です。
「完璧な親」を目指すあまり、子どもに過度な期待を押し付けたり、自分を追い詰めてしまったりしていませんか?

  • たまには、他の子と比べても、大丈夫。
  • たまには、家事が手抜きでも、大丈夫。

親が「完璧」を手放すことで、子どもも、失敗を恐れず、新しいことに挑戦できるようになります。

子どもの心を豊かに育むために

「あの子はできるのに」という比較は、子どもの「自分らしさ」を消す消しゴムです。
昨日の我が子と比べ、無条件の愛を伝え、子どもの「好き」を尊重すること。
それが、子どもの自己肯定感を育み、心豊かに育つための、最も大切なことです。
そして、ママの笑顔は、子どもにとって、最高の贈り物になります。

どうか、あなたの笑顔を、大切にしてください。
あなたは、一人じゃない。
そして、あなたは、最高のママです。

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