【家族全滅を防ぐ】冬の胃腸炎…ナースが教える「最強の消毒液」の作り方と正しい吐物処理

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冬、子どもが突然「気持ち悪い…」と言い出した時の絶望感。胃腸炎の流行る季節は、ママにとって悪夢の季節でもありますよね。

一人がかかると、あっという間に兄弟、そして親へと広がり、一家全滅…なんて地獄絵図、絶対に避けたいものです。

3姉妹の母であり、現役ナースである私が断言します。家庭内感染を防ぐ最も重要なカギは、**「吐物の正しい処理」**です。

今回は、ウイルスを無力化する「最強の消毒液」の作り方と、二次感染を防ぐための安全な処理方法を、徹底的に解説します。

なぜ吐物の処理がそんなに大事なの?

ノロウイルスやロタウイルスなどの胃腸炎ウイルスは、非常に感染力が強いのが特徴です。

吐物や便の中には、目に見えないほどの小さな粒子となって、大量のウイルスが潜んでいます。アルコール消毒が効きにくいのも厄介な点。

ただ普通に拭き取るだけでは、ウイルスを床中に広げているようなもの。そこからウイルスが空気中に舞い上がり、他の家族の口に入ってしまうことで、家庭内感染が拡大していくのです。

家庭でできる!「次亜塩素酸ナトリウム消毒液」の作り方

ウイルスを無力化するには、「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。これは、実はキッチン用の塩素系漂白剤(ハイターなど)で簡単に作ることができます。

【最重要】取り扱いの注意

  • 必ず換気をしながら作業する。
  • ゴム手袋を着用する。
  • 原液が皮膚や衣類につかないように注意する。
  • 酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するため、絶対に混ぜない
  • 金属を腐食させたり、色柄物を脱色させたりする作用があるので注意する。

準備するもの

  • キッチン用塩素系漂白剤(「次亜塩素酸ナトリウム」が主成分のもの)
  • 500mlの空のペットボトル

作り方1:吐物・便の処理用(濃度0.1%)

  1. 500mlのペットボトルに、漂白剤を10ml(ペットボトルのキャップ約2杯分)入れる。
  2. 肩のラインまで水を静かに入れ、フタを閉めて優しく混ぜる。

作り方2:ドアノブ・おもちゃの消毒用(濃度0.02%)

  1. 500mlのペットボトルに、漂白剤を2ml(ペットボトルのキャップ半分弱)入れる。
  2. 肩のラインまで水を静かに入れ、フタを閉めて優しく混ぜる。

※作った消毒液は時間が経つと効果が薄れるため、その都度使い切るようにしましょう。

ナース直伝!安全な吐物処理の7ステップ

  1. 窓を開けて換気し、使い捨てのマスクとゴム手袋を装着します。
  2. 吐物の上に、ペーパータオルや新聞紙をそっと被せ、外側から内側に向かって静かに拭き取ります。
  3. 拭き取ったペーパータオルは、すぐにビニール袋に入れます。
  4. 作っておいた0.1%の消毒液をペーパータオルにたっぷり含ませ、吐物があった場所を覆うように、広めに拭きます。
  5. そのまま10分ほど放置し、ウイルスを無力化させます。
  6. 最後に、きれいな雑巾やペーパータオルで水拭きをします。
  7. 使った手袋やマスク、処理に使ったもの全てをビニール袋に入れ、口を固く縛って捨てます。

冬のお守りとして「塩素系漂白剤」を

胃腸炎は、突然やってきます。いざという時に慌てないためにも、この冬は「お守り」として、キッチン用の塩素系漂白剤を1本常備しておくことを心からお勧めします。

正しい知識と準備が、あなたと、あなたの大切な家族を守ります。

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