【歯磨き嫌いを卒業!】「イヤだ!」から「もっと!」に変わる、ママナース流・魔法の歯磨き術

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

「さあ、歯磨きしようね!」

この一言で、さっきまで天使だった我が子が、脱兎のごとく逃げ出す怪獣に早変わり…。追いかけ、羽交い締めにし、泣き叫ぶ口に無理やり歯ブラシをねじ込む。

毎晩繰り返されるこの攻防戦は、まるでプロレスごっこ。子どものためと分かっていても、「もう疲れた…」と心が折れそうになりますよね。

こんにちは!3人の娘たちと、三者三様の「歯磨きイヤイヤ期」を乗り越えてきた、現役ママナースの皐月です。

そのお気持ち、痛いほど分かります。歯磨きは、子どもの将来の健康を守るために絶対に欠かせない大切な習慣。だからこそ親は必死になるし、その必死さが、かえって子どもを頑なにさせてしまうんですよね。

でも、もう大丈夫。この記事を読み終える頃には、あの憂鬱な歯磨きバトルを「親子の楽しいふれあいタイム」に変える、具体的なヒントが手に入っているはずです。

なぜ嫌がるのか?その「本音」が分かれば、ママの対応もきっと変わります。さあ、今日から笑顔の歯磨き習慣、始めましょう!

この記事でわかること

  • 子どもが歯磨きを嫌がる、隠された4つの「本音」
  • 歯磨きが「楽しい遊び」に変わる、7つの魔法のテクニック
  • 虫歯ゼロを目指す!ママナース流「仕上げ磨き」の極意
  • 歯磨き嫌いを乗り越えるための、一番大切な心構え

なんで?どうして?歯磨きを嫌がる子どもの「本音」に耳を澄まそう

大泣きして抵抗されると、「ただのわがまま!」とイライラしてしまいますが、ちょっと待って。子どもの視点に立つと、嫌がるのにはちゃんとした理由があるんです。

結論から言うと、子どもにとって歯磨きは「不快で、怖くて、自由を奪われるもの」だからです。

  • 本音①「口の中ってデリケートなの!」
    口は、赤ちゃんにとって世界を知るための大切なセンサー。そこにいきなりブラシという異物が入ってくるのは、大人でも不快ですよね。
  • 本音②「何をされるか分からなくて怖い!」
    ママが真剣な顔で迫ってくる、「ゴシゴシ」という効果音…。何をされているか分からない子どもにとっては、恐怖でしかありません。
  • 本音③「じっとしてるなんて無理!」
    自由に動き回りたい盛りの子どもにとって、押さえつけられて拘束されるのは、何よりの苦痛なんです。
  • 本音④「前、痛かったんだもん…」
    うっかり歯ブラシが歯茎にゴツン!と当たって痛かった経験が、トラウマになっている子も少なくありません。

どうでしょう?こう考えると、「嫌がるのも無理ないかな…」と思えませんか?まずはこの「本音」に寄り添ってあげることが、卒業への第一歩です。

歯磨きが「遊び」に変わる!魔法のテクニック7選

歯磨きを好きになってもらうキーワードは、歯磨きを「義務」から「楽しい遊び」に変換すること! 我が家で効果絶大だった7つの方法をご紹介します。

1. 「歯磨きごっこ」で心の準備

いきなり口を狙わず、まずは歯ブラシとお友達になることから。お気に入りのぬいぐるみを使って、「クマさんのお口、あーんしてね。バイキンさん、いるかな?シュッシュッシュッ!わあ、ピカピカになったね!」と、ママが世界一楽しそうに実演します。子どもが真似して遊び始めたらしめたもの!

2. 「歯磨きソング」で気分を上げる

「この歌が始まったら、歯磨きタイム!」というテーマソングを決めましょう。YouTubeで検索すれば、楽しい歌がたくさんあります。我が家では、歌が終わるまでに磨き終わるか競争!みたいにして盛り上がりました。歌のワクワク感が、口を開ける抵抗感を和らげます。

3. 「ヒーローごっこ」で敵を倒す

「大変だ!お口の中にバイキンマンが現れた!」「〇〇(子どもの名前)ヒーロー、歯ブラシ剣でやっつけて!」と、ヒーローごっこに引き込みます。子どもが好きなキャラクターの力を借りるのがポイントです。

4. 「楽しい実況中継」で安心させる

無言で磨くのはNG!「上の歯さん、こんにちはー!」「奥歯にかくれてるバイキン、みーつけた!」「こちょこちょするよー」と、今何をしているのかを明るく実況してあげましょう。何をされているか分かるだけで、子どもの不安は驚くほど軽くなります。

5. 「鏡」でバイキンを可視化する

手鏡を持たせて、「あ、お野菜食べたのが残ってるね」「バイキンさん、あそこにいた!」と一緒に確認しながら磨きます。「ほら、きれいになった!」とピカピカになった歯を鏡で見せてあげると、子どもも達成感を感じられます。

6. 「自分で選ばせる」でやる気スイッチON

「今日はイチゴ味とブドウ味、どっちの歯磨き粉にする?」「アンパンマンとワンワン、どっちの歯ブラシで磨く?」と、子ども自身に「選ばせる」場面を作りましょう。「自分で決めた」という自己決定感が、不思議と子どものやる気を引き出します。

7. 「特別なご褒美」で達成感をプラス

歯磨きを頑張れた日は、カレンダーにキラキラのシールを貼る、ママとぎゅーっとハグをするなど、その子にとっての「特別なご褒美」を用意します。「これを頑張れば、良いことがある!」という見通しが、翌日へのモチベーションに繋がります。

【ママナースの視点】虫歯ゼロを目指す「仕上げ磨き」の極意

子どもが自分で磨けるようになっても、上手に磨けるようになる小学校中学年ごろまでは、親の「仕上げ磨き」が絶対に必要です。これだけは譲れない、プロのコツをお伝えします。

体勢
基本は**「寝かせ磨き」**です。ママの膝の上に子どもの頭を乗せて、上から覗き込むように磨きましょう。お口の中がよく見え、磨き残しが激減します。

歯ブラシの持ち方・動かし方
歯ブラシは、鉛筆のように持つ**「ペン持ち」**で。余計な力が入らず、歯茎を傷つけません。ゴシゴシと大きく動かすのではなく、5mm幅くらいで細かく優しく振動させるのが正解です。

特にココを狙って!磨き残し注意ゾーン

  • 上の前歯の裏側と、歯茎のキワ
  • 一番奥の歯の溝と側面
  • 歯と歯の間

かかりつけの歯医者さんを持つことも、とても大切。「痛くなってから行く場所」ではなく、「虫歯がないかチェックしに行く場所」として、定期的にフッ素塗布などに通う習慣をつけられると理想的ですね。

まとめ:毎日の「お疲れ様」を、親子の「楽しいね」に

毎日の歯磨き、本当にお疲れ様です。

でも、この歯磨きタイムは、ただ虫歯を防ぐだけの作業ではありません。自分の体を大切にすることを学ぶ、最初の健康教育であり、親が子に贈ることのできる、一生モノのプレゼントなんです。

今日ご紹介したテクニックは、ほんの少しの工夫ばかり。ぜひ、お子さんの反応を見ながら、ゲーム感覚で試してみてください。

「やらなきゃ」というママの焦りが、「一緒にやろう!」という楽しみに変わった時、きっと子どもの「イヤだ!」も、笑顔に変わっていくはずですよ。

コメントを残す

*