【子どもの好き嫌い】もう戦わない!ママナースが教える「食べた!」を引き出す魔法の食育術

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「せっかく栄養バランスを考えて作ったのに、またこれだけ…」
緑の野菜を見ると、首をぷいっと横に振る。お魚を見ると、口を真一文字に結ぶ。

毎日、毎日繰り返される食卓での攻防戦。子どもの健康を思うほど、食べない我が子への心配と、作った苦労を分かってもらえない悲しさで、ママの心は疲れ果ててしまいますよね。

こんにちは!長女の超偏食期には、本気で栄養失調を心配した経験を持つ、3児の母で現役看護師の皐月です。

お気持ち、痛いほど分かります。でも、もしあなたが「食べさせること」に必死になるあまり、食事のたびに眉間にシワを寄せているとしたら、少しだけ立ち止まってみてください。

この記事では、「好き嫌いを克服させる」という戦いをやめて、「子どもが自ら食べ物に興味を持つ」ための、魔法のような食育のコツを、私の実体験と看護師としての知識を交えながら、たっぷりお伝えします。

この記事でわかること

  • 「わがまま」じゃない!子どもが食べない、ちゃんとした3つの理由
  • 「食べなさい!」は禁句。食卓が笑顔になる「魔法の食育」3選
  • 【ママナース直伝】苦手な野菜もパクパク!「見た目マジック」レシピ
  • 「一口でも食べたら100点満点!」と、ママが楽になる考え方

なぜ、うちの子は食べないの?その行動には理由があります

まず、知っておいてほしいこと。それは、子どもの好き嫌いは、単なる「わがまま」ではない、ということです。

結論:子どもの「食べない」は、成長過程における、ごく自然な防衛本能や、自己主張の表れであることがほとんどです。

理由①:本能的な警戒心(知らないものは、怖い!)

初めて見る食べ物に対して、「これ、大丈夫かな?」と警戒するのは、自分の身を守るための本能です。特に、苦味や酸味は、本能的に「腐敗」や「毒」を連想させるため、子どもがピーマンやトマトを苦手なのは、ある意味、当たり前なんです。

理由②:「イヤ!」が言いたいお年頃(自分で決めたい!)

特に2~3歳のイヤイヤ期は、「親の言う通りになんて、なるものか!」という自己主張が芽生える時期。「食べなさい!」と言われれば言われるほど、意地でも「イヤ!」と言いたくなってしまうのです。食事は、彼らにとって格好の「自己主張の場」になっているんですね。

理由③:「食事=楽しくない」という、嫌な記憶

「ちゃんと座って!」「こぼさないで!」「早く食べなさい!」…。食事のたびにママに怒られたり、無理やり口に詰め込まれたりした経験が、「食事の時間=楽しくない、怒られる時間」というネガティブな記憶として、インプットされているのかもしれません。

「食べなさい!」は禁句!食卓が笑顔になる魔法の食育術

では、どうすればいいのか?ポイントは、食卓に乗る「前」に、いかに食べ物と仲良くなってもらうかです。

魔法①:一緒に「育てる」

プランターでミニトマトやベビーリーフを育ててみませんか?「このお水、あげてくれる?」とお願いするだけで、子どもは自分が「お世話した」という当事者意識を持ちます。自分で収穫した野菜は、不思議なもので、ポロっと口に入れてみたりするものです。

魔法②:一緒に「作る」

「このレタス、ちぎってくれる?」「お米、一緒に研いでみようか!」など、危なくない範囲で、どんどんお手伝いをお願いしましょう。「これは私が作ったハンバーグなんだ!」という誇らしげな気持ちが、「食べてみようかな」という勇気に繋がります。

魔法③:一緒に「知る」

食べ物がテーマの絵本を読んだり、スーパーで「にんじんはどこかな?」「今日のお魚は、これだって!」と一緒に探したりするのも、立派な食育です。「食べ物って、面白いな」という好奇心のタネを、たくさん蒔いてあげましょう。

【ママナース直伝】苦手な野菜もパクパク!「見た目マジック」レシピ

それでも、どうしても苦手なものはあるもの。そんな時は、ちょっとした魔法で、美味しく食べてもらいましょう。

魔法のレシピ①:「探偵でも見つけられない!忍法・微塵切り」

ピーマン、にんじん、きのこなど、苦手な野菜は、フードプロセッサーなどで細かーくして、ハンバーグやミートソース、カレーに混ぜ込んでしまいましょう。「隠す」というより、「美味しさに溶け込ませる」イメージです。

魔法のレシピ②:「大好きな味でコーティング作戦」

子どもが大好きなケチャップ味、チーズ味、カレー味の力を借りましょう。細かく刻んだ野菜を、オムレツやチーズ焼き、キーマカレーに入れると、大好きな味にコーティングされて、気にせず食べてくれることが多いです。

魔法のレシピ③:「可愛い!で食べたくなる、お顔ごはん」

ご飯やおかずを、キャラクターの形にしたり、お顔を描いたりするだけで、「わぁ!」と子どもの目の輝きが変わります。100円ショップの「のりパンチ」や「クッキー型」は、忙しいママの強い味方ですよ。

まとめ:今日の「一口」より、一生「食べるのが好き」な子に

子どもの好き嫌いを前にすると、親はつい焦ってしまいます。

でも、一番大切なのは、今日この一食を完食させることではありません。「食べるって楽しいな」「ママと食べるご飯は美味しいな」という、温かい記憶を、子どもの心に積み重ねてあげることです。

一口でも食べられたら、100点満点!食べなくても、食卓に座れただけで、ハナマル!

そのくらいの、おおらかな気持ちで構えている方が、案外、子どもの「食べた!」は、ひょっこりやってきたりするものです。ママの笑顔が、何よりのごちそうですよ。

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