【ママナースが体験談で解説】陣痛・破水・おしるし、お産が始まるサインと出産の流れ

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予定日が近づくにつれて、日に日に大きくなるお腹と、赤ちゃんの力強い胎動。
愛おしさが募る一方で、胸の中にモクモクと湧き上がってくるのが、「出産」そのものへの不安ですよね。

「"その時"って、どんな感じで始まるんだろう?」
「陣痛って、どれくらい痛いのかな…耐えられるかな?」
「破水したら、パニックになっちゃいそう…」

こんにちは!3人の娘たちを産んだ、ママナースの皐月です。
産婦人科でたくさんの出産に立ち会ってきた私でさえ、自分のこととなると話は別!3回とも、毎回「いよいよかな?」とドキドキそわそわしていました。

でもね、大丈夫。出産の流れをあらかじめ知っておくことは、暗闇のトンネルの中に、一筋の光を灯すようなもの。漠然とした不安が、「こうやって乗り越えよう」という覚悟に変わる、最強のお守りになります。

今日は、私の三者三様のリアルな出産体験も交えながら、お産が始まるサインと、赤ちゃんに会えるまでの道のりを、一緒にシミュレーションしていきましょう!

この記事でわかること

  • お産が始まる「おしるし」「陣痛」「破水」3大サインの見分け方
  • それぞれのサインが来た時に、まず何をすべきか
  • 陣痛開始から出産までの流れと、パパができること
  • ママナースが選ぶ!陣痛を乗り切る「神グッズ」

お産はどう始まる?3つのサインを見極めよう!

お産の始まり方は、本当に人それぞれ。私の3人の娘たちも、全員違うパターンで「そろそろだよー!」と教えてくれました。あなたの赤ちゃんは、どのサインで会いに来てくれるでしょうか?

サイン①「おしるし」|そろそろだよ、の合図

  • どんなもの?
    少量の血液が混じった、ネバっとしたおりもの。色はピンクや茶褐色が多く、下着について初めて気づくくらいの量であることがほとんどです。
  • どうすればいい?
    慌てなくて大丈夫!おしるしが来ても、すぐにお産が始まるとは限りません。数日後、長い人では1週間以上たってから陣痛が来ることも。長女の時は、茶色いおしるしから3日後に陣痛が来ました。「心の準備をしておいてね」という、赤ちゃんからの優しいメッセージだと思って、リラックスして過ごしましょう。

サイン②「陣痛」|規則的な痛みの波

  • どんなもの?
    赤ちゃんを押し出そうとする、子宮の収縮による痛み。「重い生理痛」から始まり、だんだんと「お腹を内側からギューッ!」と握りつぶされるような痛みに変わっていきます。
  • 「本物の陣痛」の見分け方
    大事なのは**「規則的かどうか」**。休んでも治まらず、だんだん間隔が短く、痛みが強くなっていくのが本物の陣痛(本陣痛)です。次女の時は、不規則な痛みが半日続いて「これって本物…?」と何度も夫とソワソワした「前駆陣痛」に悩まされました(笑)。
  • どうすればいい?
    まずは陣痛の間隔を測り始めましょう。時計でもいいですし、今は便利な陣痛計測アプリがたくさんあります。産院から指示された間隔(初産婦さんは10分間隔が目安)になったら、電話をして指示を仰ぎます。

サイン③「破水」|すぐに病院へ連絡!

  • どんなもの?
    赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ、羊水が流れ出ること。「パン!」という感覚と共に温かい液体がドバっと出ることもあれば、尿漏れのようにチョロチョロと流れ続けることも。三女の時は、夜中に「パン!」と音がした気がして目が覚めたら、ベッドが濡れていて…まさにドラマのようで、一番焦りました。
  • どうすればいい?
    迷わず、すぐに、産院に電話してください! 陣痛がなくても、です。破水すると、赤ちゃんへの細菌感染のリスクが高まるため、自己判断は絶対に禁物。シャワーやお風呂もNGです。清潔なナプキンや産褥パッド、なければ大きめのタオルを当てて、すぐに病院へ向かいましょう。

【完全シミュレーション】陣痛開始から「おめでとう!」までの道のり

【序盤】分娩第1期前半:まだまだ余裕!おうちでリラックス期

  • ママの様子: 10〜15分間隔の、まだ我慢できるくらいの陣痛。「生理痛の重い版かな?」という感じ。話したり、歩いたりする余裕も十分にあります。
  • 過ごし方: お風呂に入って体を温めたり(破水してない場合)、好きな音楽を聴いたり、リラックスして過ごしましょう。今のうちに、おにぎりなど、軽くお腹に入れておくのがおすすめ!

【中盤】分娩第1期後半:正念場!いきみとの闘い

  • ママの様子: 陣痛の間隔が5〜10分と短くなり、痛みも本格的に。「うーっ」とうめき声が出て、話すのが辛くなってきます。赤ちゃんが下がってくることで、肛門のあたりが圧迫され、自然といきみたくなりますが、まだ子宮口が全開ではないので「いきみ逃し」が必要な、一番苦しい時間帯です。
  • 最強サポーター(夫・パートナー)ができること
    • 腰・お尻を強く押す!:さするより、テニスボールなどを使って肛門のあたりをギューッと押してもらうのが効果的だった、というママは多いです!
    • 呼吸のリード: ママがパニックになって呼吸が浅くなっていたら、「ふーっ」と長く吐く呼吸を隣で一緒にやってあげて。
    • 声かけ: 「頑張れ」は、もう十分頑張っているママにはプレッシャーになることも。「上手だよ」「呼吸できてるよ」「赤ちゃんも頑張ってるね」そんな言葉が、何よりの力になります。

【クライマックス】分娩第2期:赤ちゃんとご対面!

  • ママの様子: 子宮口が全開(10cm)に!助産師さんの「いきんでいいよ!」のGOサインが出たら、陣痛の波に合わせて、赤ちゃんと力を合わせていきみます。頭が見え、「もうすぐ会える!」という実感で、不思議な力が湧いてきます。
  • 最強サポーターができること
    • ママの頭を起こしてあげて、いきみやすい体勢をサポート。
    • 「頭が見えてきたよ!」「髪の毛フサフサだよ!」など、実況中継でママを励ます!

【フィナーレ】分娩第3期:感動の対面と後産

  • ママの様子: 元気な産声と共に、赤ちゃんが胸の上に。今までの痛みが嘘のような、感動と安堵感に包まれます。その後、軽い陣痛と共に胎盤が出てきて、お産はすべて終了です。

ママナース皐月の「陣痛乗り切り三種の神器」

私が3度の出産で「これがあって本当に良かった!」と思ったグッズたちです。

  • ペットボトル用ストローキャップ: 寝たままの姿勢でも水分補給ができる神アイテム。100均でも手に入ります。
  • テニスボール: いきみ逃しの最強の相棒!夫に頼んで、お尻の穴に向かって全力で押してもらいました(笑)。
  • ひとくちサイズのゼリー飲料: 陣痛の合間に、手軽にエネルギー補給ができます。

まとめ:あなたは一人じゃない。赤ちゃんも、一緒に頑張っている。

出産は、時にゴールが見えない暗いトンネルのように感じられるかもしれません。でも、あなたは決して一人ではありません。

お腹の赤ちゃんも、狭い産道を通るために、小さな体で一生懸命頑張っています。出産は、赤ちゃんとあなたが、初めて力を合わせる共同作業なんです。

そして、パパや家族、助産師さん、お医者さん、みんながあなたの「チーム」。全員で、あなたと赤ちゃんを応援しています。

大丈夫。あなたの中には、新しい命をこの世に誕生させる、とてつもない力が眠っています。その力を信じて。

元気な産声と、腕の中に感じる赤ちゃんの温かい重み。その感動の瞬間は、もうすぐそこです。

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