本嫌いな子でも「読んで!」とせがむように。ナースが実践する魔法の読み聞かせ術

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「本より、ゲームがいい」その一言に、がっかりしているママへ

「読書は、子どもの脳を育てる」
「語彙力や、想像力が豊かになる」

そんなことは、痛いほど、わかっている。
わかっているからこそ、子どものために、良かれと思って、たくさんの絵本を買い与え、寝る前に、読み聞かせの時間を作ろうと、努力する。

でも、当の本人は、絵本には見向きもせず、
「ゲームしたい」
「YouTubeが見たい」
と、そっぽを向くばかり…。

その姿に、「このままで、この子の国語力は、大丈夫かしら…」と、焦りと、不安と、そして、ちょっぴりのがっかりを感じているママ、多いのではないでしょうか。

大丈夫。3姉妹の母である私も、かつては、全く同じ悩みを抱えていました。
でも、ある時、私が「読み聞かせ」の方法を、ほんの少しだけ、変えてみたのです。
すると、あれほど本に興味のなかった娘たちが、「ママ、もっと読んで!」「今日の夜も、あの本の続き、読んでくれる?」と、目を輝かせて、せがんでくるようになったのです。

今日は、そんな、我が家で起きた、小さな奇跡の「魔法の読み聞かせ術」について、お話しさせてください。

なぜ、あなたのお子さんは「本が嫌い」なのか?

まず、知っておいてほしいこと。
それは、あなたのお子さんは、決して**「本が嫌い」なわけではない**、ということです。
ただ、まだ、「本を読むことの、本当の楽しさ」を知らないだけなのです。

そして、皮肉なことに、その「本嫌い」を、加速させてしまっているのが、私たち親の、

「読ませなきゃ!」
「本好きに、育てなきゃ!」

という、強すぎる「義務感」や「焦り」なのかもしれません。
親が、必死になればなるほど、子どもは、本を「勉強」や「親からのノルマ」のように感じてしまい、ますます、本から、心が離れていってしまうのです。

やってませんか?子どもの“本嫌い”を加速させる「NG読み聞かせ」

良かれと思って、つい、やってしまいがちな、NGな読み聞かせがあります。

  • 読み終わった後に、教訓を垂れる
    →「このお話の教訓はね…」「だから、嘘をついちゃいけないんだよ」などと、道徳的な解説を始めてしまう。

  • 感想を、無理やり言わせようとする
    →「どうだった?」「面白かったでしょ?」と、子どもの気持ちを、親の期待通りに、コントロールしようとする。

  • 文字を、指で追いながら、正確に読もうとする
    →子どもは、親の表情や、声のトーン、その場の雰囲気から、物語を感じ取っています。親が、文字を読むことに必死になると、その楽しさが、半減してしまいます。

本嫌いな子でも「読んで!」とせがむようになる、魔法の読み聞かせ術・3つのコツ

では、どうすれば、子どもが、本の魅力に、自ら気づいてくれるのでしょうか。
私が実践した、たった3つのコツをご紹介します。

コツ①:クライマックスで「続きは、また明日ね!」

これが、最も効果的な、魔法の言葉です。
物語が、一番盛り上がって、「え、この後、どうなっちゃうの!?」と、子どもが、固唾を飲んで、聞き入っている、その最高の場面で、

「ごめん!ママ、ちょっと、喉が痛くなっちゃった…。続きは、また明日のお楽しみね!」

と、少し意地悪に、中断するのです。
これは、海外ドラマなどでよく使われる「クリフハンガー」という手法。
子どもは、「続きが気になって、気になって、仕方がない!」という状態になり、翌日の読み聞かせの時間を、心から、待ち遠しく思うようになります。

コツ②:ママが、世界で一番、楽しそうに読む

上手に、アナウンサーのように、読む必要なんて、全くありません。
大切なのは、ママ自身が、その物語の世界に、どっぷりと浸かり、心から、楽しんで読むこと。

登場人物になりきって、声色を七変化させたり、
おかしな場面では、子どもと一緒に、ゲラゲラ笑ったり、
悲しい場面では、本気で、涙ぐんでみたり…。

その、楽しそうなママの姿こそが、子どもにとって、「この本、なんだか、すごく面白そうだぞ!」という、最高の動機付けになるのです。

コツ③:本選びの「全権」を、子どもに委ねる

親が「読んでほしい、ためになる本」ではなく、子どもが「今、読みたい本」を、図書館や本屋さんで、自由に、選ばせてあげましょう。

たとえ、それが、うんちの絵本でも、
キャラクターものの、迷路の本でも、
何度、読んだかわからない、同じ本でも、
絶対に、否定しないこと。

まずは、**「自分で選んだ、大好きな本を、大好きなママに、読んでもらう」**という、楽しくて、幸せな、成功体験を、たくさん、たくさん、積ませてあげることが、何よりも、優先です。

読み聞かせは「勉強」じゃない。「親子の、最高のコミュニケーション」です

読み聞かせは、国語の勉強の時間ではありません。
それは、親と子が、肌を寄せ合い、同じ物語の世界を、一緒に冒険する、かけがえのない、コミュニケーションの時間。

親が「読ませなきゃ」という、重い鎧を脱ぎ捨てて、
ただ、子どもと一緒に、その世界を、楽しむこと。

その、温かくて、幸せな時間の記憶こそが、子どもの心の中に、「本って、楽しい!」という、一生モノの、大切な宝物を、残してくれるのだと、私は信じています。

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