読み聞かせ

「読み聞かせ」で寝落ちするママ、それでいい!ママナースが教える、子どもの心を育む「最高の安心」

この記事でわかること

  • 読み聞かせ中に寝落ちしてしまうママへの共感と、その「許され方」
  • ママの声が子どもにもたらす「最高の安心感」
  • 完璧を目指さず、子どもの心を育む読み聞かせのヒント

読み聞かせの途中、ついウトウト…「また寝ちゃった」と自己嫌悪に陥るママへ

「せっかく子どもが選んだ絵本なのに、最後まで読んであげられなかった…」
「また寝落ちしちゃった…私ってダメなママ?」

子どもの寝かしつけの時間。優しい声で絵本を読み聞かせているうちに、心地よい疲労感とともに、つい自分もウトウト…そして、気づけば朝。読みかけの絵本を片手に、自己嫌悪に陥ってしまうママは、きっと私だけではないはずです。

「絵本の読み聞かせは、子どもの成長に良いって聞くし、毎日きちんと読んであげたい」そんな理想と、日中の疲れで思うようにいかない現実のギャップに、胸を痛めていませんか?

私も3姉妹の母として、仕事と育児、家事に追われる中で、読み聞かせ中に寝落ちしてしまった経験は数えきれません。でも、そんな時でも、子どもが安心しきった顔で隣で眠っているのを見て、ある大切なことに気づきました。

今回は、ママナースの私が考える、読み聞かせ中に寝落ちしてしまうママへのエールと、子どもの心を育む上で最も大切な「ママの声」についてお話しします。「寝落ちしても、それでいいんです!」


【結論】読み聞かせで寝落ちするママ、それでいい!「ママの声」は、子どもにとって最高の安心剤

ママの声が子どもにもたらす「最高の安心感」

読み聞かせの目的は、単に絵本の物語を伝えることだけではありません。それ以上に、

  • ママの温かい声: 語りかけるママの優しい声は、子どもにとって何よりも心地よく、安心感を与えます。
  • 密着する親子の時間: ママの温もりを感じながら、膝の上や隣で過ごす密着した時間は、親子の絆を深め、愛されているという実感を与えます。
  • 眠りへの誘い: ママの声のリズムや抑揚は、心地よい子守唄となり、子どもを自然な眠りへと誘います。

ママが寝落ちしてしまっても、子どもは「ママがそばで、自分に寄り添ってくれている」と感じ、深い安心感の中で眠りにつくことができます。それは、どんなに完璧な読み聞かせよりも、子どもにとって価値のある「最高の安心」なのです。

ママナースが考える「完璧を目指さない」読み聞かせ

  1. ママが疲れていたら無理しない: ママの体調が悪い時や、ひどく疲れている時は、無理に読み聞かせをしようとせず、「今日は、ママが抱っこして歌を歌ってあげるね」など、別の方法でスキンシップを取りましょう。
  2. 短い時間でもOK: 長い物語を最後まで読み切る必要はありません。たった数ページでも、毎日続けることの方が大切です。
  3. 同じ絵本でもOK: 子どもは同じ絵本を何度も読みたがるものです。ママにとっては飽きてしまうかもしれませんが、子どもにとっては「安心できるパターン」なので、何度でも付き合ってあげましょう。
  4. 絵を見ながらおしゃべり: 絵本の内容を完璧に読み上げるだけでなく、絵を見ながら「これ、何だろうね?」「〇〇ちゃんも、こんなことしたことあるかな?」など、子どもと自由におしゃべりする時間も大切です。

ママの心のゆとりがもたらす効果

ママが読み聞かせ中に寝落ちしてしまうのは、決して「手抜き」ではありません。日中の子育てや家事、仕事で頑張っている証拠です。そんな自分を責める必要はありません。

1. ママの笑顔が一番

ママが疲弊してイライラしているよりも、多少寝落ちしてしまっても、心のゆとりがある笑顔のママの方が、子どもにとっては嬉しいものです。

2. 自分を労わる時間も大切

寝落ちしてしまったら、「ああ、疲れてたんだな」と自分を労ってあげましょう。そして、たまには子どもと一緒に早く寝てしまうのも、心身の回復にはとても大切なことです。

3. パートナーとの協力

読み聞かせや寝かしつけは、ママ一人で抱え込む必要はありません。パパにも積極的に参加してもらい、交代で担当する時間を作ることで、ママの負担を減らすことができます。


まとめ:ママの温もりと声が、子どもの心の栄養

読み聞かせは、子どもに物語の世界を伝えるだけでなく、ママの温もりと声を通じて、子どもに「愛されている」という安心感と、豊かな心を育む大切な時間です。

ママナースとして、私はあなたの頑張りを心から応援しています。読み聞かせ中に寝落ちしてしまっても、自分を責める必要はありません。それでいいんです。

ママの優しい声と温もりは、子どもにとって最高の安心剤。完璧を目指さず、ママ自身が心のゆとりを持って、子どもとの大切な時間を楽しんでくださいね。


本嫌いな子でも「読んで!」とせがむように。ナースが実践する魔法の読み聞かせ術

「本より、ゲームがいい」その一言に、がっかりしているママへ

「読書は、子どもの脳を育てる」
「語彙力や、想像力が豊かになる」

そんなことは、痛いほど、わかっている。
わかっているからこそ、子どものために、良かれと思って、たくさんの絵本を買い与え、寝る前に、読み聞かせの時間を作ろうと、努力する。

でも、当の本人は、絵本には見向きもせず、
「ゲームしたい」
「YouTubeが見たい」
と、そっぽを向くばかり…。

その姿に、「このままで、この子の国語力は、大丈夫かしら…」と、焦りと、不安と、そして、ちょっぴりのがっかりを感じているママ、多いのではないでしょうか。

大丈夫。3姉妹の母である私も、かつては、全く同じ悩みを抱えていました。
でも、ある時、私が「読み聞かせ」の方法を、ほんの少しだけ、変えてみたのです。
すると、あれほど本に興味のなかった娘たちが、「ママ、もっと読んで!」「今日の夜も、あの本の続き、読んでくれる?」と、目を輝かせて、せがんでくるようになったのです。

今日は、そんな、我が家で起きた、小さな奇跡の「魔法の読み聞かせ術」について、お話しさせてください。

なぜ、あなたのお子さんは「本が嫌い」なのか?

まず、知っておいてほしいこと。
それは、あなたのお子さんは、決して**「本が嫌い」なわけではない**、ということです。
ただ、まだ、「本を読むことの、本当の楽しさ」を知らないだけなのです。

そして、皮肉なことに、その「本嫌い」を、加速させてしまっているのが、私たち親の、

「読ませなきゃ!」
「本好きに、育てなきゃ!」

という、強すぎる「義務感」や「焦り」なのかもしれません。
親が、必死になればなるほど、子どもは、本を「勉強」や「親からのノルマ」のように感じてしまい、ますます、本から、心が離れていってしまうのです。

やってませんか?子どもの“本嫌い”を加速させる「NG読み聞かせ」

良かれと思って、つい、やってしまいがちな、NGな読み聞かせがあります。

  • 読み終わった後に、教訓を垂れる
    →「このお話の教訓はね…」「だから、嘘をついちゃいけないんだよ」などと、道徳的な解説を始めてしまう。

  • 感想を、無理やり言わせようとする
    →「どうだった?」「面白かったでしょ?」と、子どもの気持ちを、親の期待通りに、コントロールしようとする。

  • 文字を、指で追いながら、正確に読もうとする
    →子どもは、親の表情や、声のトーン、その場の雰囲気から、物語を感じ取っています。親が、文字を読むことに必死になると、その楽しさが、半減してしまいます。

本嫌いな子でも「読んで!」とせがむようになる、魔法の読み聞かせ術・3つのコツ

では、どうすれば、子どもが、本の魅力に、自ら気づいてくれるのでしょうか。
私が実践した、たった3つのコツをご紹介します。

コツ①:クライマックスで「続きは、また明日ね!」

これが、最も効果的な、魔法の言葉です。
物語が、一番盛り上がって、「え、この後、どうなっちゃうの!?」と、子どもが、固唾を飲んで、聞き入っている、その最高の場面で、

「ごめん!ママ、ちょっと、喉が痛くなっちゃった…。続きは、また明日のお楽しみね!」

と、少し意地悪に、中断するのです。
これは、海外ドラマなどでよく使われる「クリフハンガー」という手法。
子どもは、「続きが気になって、気になって、仕方がない!」という状態になり、翌日の読み聞かせの時間を、心から、待ち遠しく思うようになります。

コツ②:ママが、世界で一番、楽しそうに読む

上手に、アナウンサーのように、読む必要なんて、全くありません。
大切なのは、ママ自身が、その物語の世界に、どっぷりと浸かり、心から、楽しんで読むこと。

登場人物になりきって、声色を七変化させたり、
おかしな場面では、子どもと一緒に、ゲラゲラ笑ったり、
悲しい場面では、本気で、涙ぐんでみたり…。

その、楽しそうなママの姿こそが、子どもにとって、「この本、なんだか、すごく面白そうだぞ!」という、最高の動機付けになるのです。

コツ③:本選びの「全権」を、子どもに委ねる

親が「読んでほしい、ためになる本」ではなく、子どもが「今、読みたい本」を、図書館や本屋さんで、自由に、選ばせてあげましょう。

たとえ、それが、うんちの絵本でも、
キャラクターものの、迷路の本でも、
何度、読んだかわからない、同じ本でも、
絶対に、否定しないこと。

まずは、**「自分で選んだ、大好きな本を、大好きなママに、読んでもらう」**という、楽しくて、幸せな、成功体験を、たくさん、たくさん、積ませてあげることが、何よりも、優先です。

読み聞かせは「勉強」じゃない。「親子の、最高のコミュニケーション」です

読み聞かせは、国語の勉強の時間ではありません。
それは、親と子が、肌を寄せ合い、同じ物語の世界を、一緒に冒険する、かけがえのない、コミュニケーションの時間。

親が「読ませなきゃ」という、重い鎧を脱ぎ捨てて、
ただ、子どもと一緒に、その世界を、楽しむこと。

その、温かくて、幸せな時間の記憶こそが、子どもの心の中に、「本って、楽しい!」という、一生モノの、大切な宝物を、残してくれるのだと、私は信じています。