読み聞かせ

絵本選びのプロに聞く!子どもの自己肯定感を育むおすすめ絵本リスト

「どんな絵本を選べばいいの?」絵本選びに迷ったら、プロに聞こう!

本屋さんに行くと、色とりどりの絵本がずらりと並び、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。「この絵本、うちの子は喜んでくれるかな?」「どんな絵本が子どもの成長に良いんだろう?」と、悩むママ・パパは多いのではないでしょうか。

絵本は、子どもにとって単なる読み物ではありません。言葉や感情、社会性を学び、想像力を育むための大切なツールです。特に、子どもの「自己肯定感」を育む上で、絵本は大きな役割を果たします。

この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、絵本選びのプロである図書館司書や絵本専門士の視点も交えながら、子どもの自己肯定感をぐんぐん育む、おすすめの絵本リストをご紹介します。絵本を通して、子どもの心を豊かに育み、親子の絆を深めましょう!

なぜ絵本が子どもの自己肯定感を育むのか?

  • 共感と安心感:
    • 絵本の中の登場人物に共感したり、物語の世界に没頭したりすることで、子どもは安心感を得て、感情を豊かに表現できるようになります。
  • 「自分は大切な存在」と感じる:
    • 絵本を通して、様々な価値観や多様な生き方に触れることで、「自分は自分らしくて良いんだ」という自己受容の気持ちが育まれます。
  • 親子のコミュニケーション:
    • 読み聞かせを通して、親子の温かい触れ合いの時間が生まれます。親に愛されていると感じることで、子どもの自己肯定感は高まります。
  • 言葉と感情の表現:
    • 絵本に出てくる言葉や感情表現に触れることで、子どもは自分の気持ちを言葉で表現する力を身につけます。

自己肯定感を育む絵本選びのポイント

1. 子どもが「好き」な絵本を選ぶ

どんなに良い絵本だと言われても、子どもが興味を示さなければ意味がありません。まずは、子どもが「好き!」と感じる絵本を自由に選ばせてあげましょう。何度も同じ絵本を読みたがるのは、子どもがその絵本から何かを学んでいる証拠です。

2. 「ありのままの自分」を肯定するメッセージ

「あなたはあなたのままで素晴らしい」「みんな違ってみんないい」といったメッセージが込められた絵本は、子どもの自己肯定感を育む上で非常に効果的です。完璧でなくても、失敗しても、自分を肯定できる心を育てましょう。

3. 感情を豊かに表現する絵本

喜び、悲しみ、怒り、不安など、様々な感情が描かれた絵本は、子どもが自分の感情を理解し、表現する力を育みます。絵本を通して、感情のコントロールを学ぶこともできます。

4. 多様な価値観に触れる絵本

性別、人種、障害など、様々なバックグラウンドを持つ登場人物が出てくる絵本は、子どもが多様な価値観を理解し、他者を尊重する心を育みます。

ママナースおすすめ!自己肯定感を育む絵本リスト

【0〜3歳向け】

  1. 『だるまさんが』 (かがくいひろし作):だるまさんの動きに合わせて、子どもも笑顔に。親子の触れ合いを深めます。
  2. 『いないいないばあ』 (松谷みよ子作):繰り返しのリズムと、動物たちの表情が楽しい。安心感と期待感を育みます。
  3. 『くっついた』 (三浦太郎作):様々なものが「くっついた」と表現され、親子のスキンシップを促します。
  4. 『おやすみ、ロジャー』 (カール=ヨハン・エリーン作):眠れない子どものための絵本。読み聞かせでリラックス効果。
  5. 『はらぺこあおむし』 (エリック・カール作):あおむしの成長を通して、生命の神秘と食の楽しさを伝えます。

【3〜6歳向け】

  1. 『スイミー』 (レオ・レオニ作):小さな魚たちが力を合わせる物語。個性を認め、協力することの大切さを学びます。
  2. 『おおきなかぶ』 (ロシア民話):みんなで力を合わせる喜びと、諦めない心を育みます。
  3. 『ぐりとぐら』 (中川李枝子作、山脇百合子絵):カステラを作る楽しさ、分かち合う喜び。食への興味を育みます。
  4. 『100万回生きたねこ』 (佐野洋子作):生と死、そして愛について考えるきっかけを与えます。
  5. 『めがねうさぎ』 (せなけいこ作):自分に自信が持てないうさぎが、ありのままの自分を受け入れる物語。

【小学生向け】

  1. 『モチモチの木』 (斎藤隆介作、滝平二郎絵):勇気を出すことの大切さ、人の優しさに触れる物語。
  2. 『はだかの王様』 (アンデルセン作):周りの意見に流されず、自分の目で見て判断することの重要性を学びます。
  3. 『ちいちゃんのかげおくり』 (あまんきみこ作):戦争の悲惨さと、平和の尊さを伝えます。
  4. 『窓ぎわのトットちゃん』 (黒柳徹子作):個性を尊重する教育の素晴らしさ。自分らしく生きることの大切さを学びます。
  5. 『君たちはどう生きるか』 (吉野源三郎作):人生の意味や、社会との関わりについて深く考えるきっかけを与えます。

まとめ|絵本は、親子の心を繋ぐ架け橋

絵本は、子どもに知識を与えるだけでなく、心を豊かに育み、自己肯定感を高めるための大切なツールです。そして何より、親子の温かいコミュニケーションを生み出す、かけがえのない時間を与えてくれます。

今回ご紹介した絵本リストは、あくまで一例です。ぜひ、お子さんと一緒に図書館や本屋さんに出かけ、たくさんの絵本と出会い、お気に入りの一冊を見つけてください。

絵本を通して、子どもの心がぐんぐん育っていく喜びを、ぜひ体験してくださいね。

多様性を学ぶ。親子で読みたい、世界の文化やSDGsがテーマの絵本【ママナースが厳選】

「みんな違って、みんないい」絵本で広がる、子どもの世界

「どうして肌の色が違うの?」
「なんで男の子なのにスカート履いてるの?」
「SDGsってなあに?」

子どもたちの素朴な疑問に、どう答えたらいいか戸惑った経験はありませんか?

多様性やSDGs(持続可能な開発目標)といったテーマは、大人でも理解が難しいと感じるかもしれません。しかし、子どもたちがこれからの社会を生きていく上で、これらの概念を理解し、受け入れることは非常に重要です。

何を隠そう、現役看護師として働きながら3人の娘を育ててきた私も、子どもたちに「みんな違って、みんないい」という心を育んでほしいと願い、様々な絵本を探してきました。

「どうすれば、楽しく、分かりやすく伝えられるんだろう?」
「絵本を通して、世界に目を向けるきっかけを作れないかな?」

この記事では、ママナースである私が、多様性やSDGsをテーマにした絵本を厳選してご紹介します。

もう、難しい言葉で説明する必要はありません。この記事を読めば、絵本を通して子どもたちの世界を広げ、豊かな心を育むヒントがきっと見つかるはずです。


なぜ今、多様性やSDGsを絵本で学ぶべきなの?

現代社会において、多様性やSDGsの重要性はますます高まっています。絵本を通してこれらの概念を学ぶことには、様々なメリットがあります。

1. 幼い頃から自然に触れられる

絵本は、子どもにとって身近な存在です。幼い頃から絵本を通して多様な価値観や世界の課題に触れることで、自然と共感力や想像力が育まれます。難しい言葉で説明するよりも、絵と物語で感覚的に理解することができます。

2. 偏見や差別をなくす心を育む

様々な文化や背景を持つ人々が登場する絵本を読むことで、子どもたちは「自分とは違うこと」を受け入れ、尊重する心を育みます。偏見や差別意識をなくし、多様な人々が共存できる社会の実現に貢献します。

3. 世界の課題を「自分ごと」として捉えるきっかけに

SDGsをテーマにした絵本は、貧困、環境問題、ジェンダー平等など、世界の様々な課題を子どもにも分かりやすく伝えてくれます。絵本を通してこれらの課題に触れることで、子どもたちは「自分にもできることがある」と感じ、行動を起こすきっかけになります。


【ママナース厳選】多様性やSDGsがテーマの絵本

ここからは、私が実際に読んで「これは!」と感じた、おすすめの絵本をご紹介します。あなたの家庭の読み聞かせの参考にしてみてください。

1. 多様性・違いを認め合う心を育む絵本

『いろいろいろのほん』(エリック・カール 著)

様々な色や形、動物たちが登場し、それぞれの違いを認め合うことの大切さを教えてくれます。シンプルながらも奥深いメッセージが込められた、ロングセラー絵本です。

『ぼくはワニ』(ユリア・ヴォリ 著)

自分と違う存在を受け入れることの難しさや、それでも相手を理解しようとすることの大切さを描いた絵本です。多様な個性を持つ人々が共存する社会を考えるきっかけになります。

2. SDGsを楽しく学ぶ絵本

『SDGsってなあに?』(池上彰 監修)

SDGsの17の目標を、子どもにも分かりやすい言葉とイラストで解説しています。それぞれの目標が、私たちの生活とどう繋がっているのかを具体的に学ぶことができます。

『地球をまもるエコな暮らし』(アリスン・アレン 著)

環境問題や、地球を守るために私たちにできることを、具体的な行動例を交えて紹介しています。子どもたちが日常生活の中でエコな行動を意識するきっかけになります。

3. ジェンダー平等・自分らしさを大切にする絵本

『スカートをはいた男の子』(ローレンス・アンホールト 著)

男の子がスカートをはきたいという気持ちを、家族が温かく見守る物語です。性別にとらわれず、自分らしさを大切にすることの重要性を教えてくれます。

『わたしはだれ?』(マリー・ホール・エッツ 著)

様々な動物たちが登場し、それぞれの個性や役割を認め合うことの大切さを描いた絵本です。自分らしさを見つけ、自信を持つことの重要性を伝えてくれます。


絵本を読むだけじゃない!多様性やSDGsを子育てに活かすヒント

絵本を通して学んだことを、日常生活の中で実践することで、子どもたちの理解はより深まります。

1. 日常会話で話題にする

絵本を読んだ後、「この子はどうしてこんな気持ちになったのかな?」「私たちにできることは何だろう?」など、絵本の内容について子どもと話し合いましょう。子どもの考えを引き出し、共感する力を育みます。

2. ニュースや社会の出来事と結びつける

絵本で学んだことを、ニュースや社会の出来事と結びつけて話してみましょう。「この絵本に出てきた〇〇と同じだね」など、具体的に話すことで、子どもたちは世界の課題を「自分ごと」として捉えるようになります。

3. 家族でできることを実践する

絵本で学んだことを、家族でできる具体的な行動に繋げましょう。例えば、節電、節水、ゴミの分別、フードロス削減など、小さなことから始めるのがおすすめです。


まとめ:絵本は、未来を生きる子どもたちへの贈り物

多様性やSDGsは、これからの社会を生きていく子どもたちにとって、必要不可欠な知識であり、心構えです。絵本は、その学びを楽しく、自然に深めるための最高のツールです。

この記事でご紹介した絵本が、あなたの家庭での読み聞かせの時間をより豊かなものにし、子どもたちの心を育む一助となれば幸いです。

絵本を通して、子どもたちの世界を広げ、未来を生きる力を育んでいきましょう。

【ママナースが解説】子どもの言葉の発達、遅い?早い?月齢別目安と親ができる「言葉を引き出す」関わり方

その小さな声が、親の心を揺さぶる。でも、焦っていませんか?

「ママ」「パパ」

初めて我が子が発した言葉は、親にとって何よりも嬉しいもの。その小さな声に、私たちは大きな感動と喜びをもらいます。

でも、同時にこんな不安も感じていませんか?

「〇〇ちゃんはもうペラペラしゃべってるのに、うちの子はまだ…」
「言葉が遅いって言われたらどうしよう…」
「何か、私がしてあげられることはないのかな?」

周りの子と比べてしまったり、インターネットの情報に一喜一憂したり…。

こんにちは!3人の娘たちの、個性豊かな言葉の発達を、時にハラハラしながら見守ってきた、現役ママナースの皐月です。

まず、あなたにお伝えしたいのは、子どもの言葉の発達は、本当に一人ひとり違う、ということです。目安はあくまで目安。大切なのは、お子さん自身のペースを尊重し、その子らしい成長を温かく見守ってあげることです。

この記事では、そんなあなたの不安を少しでも和らげるために、月齢ごとの言葉の発達の目安と、親ができる「言葉を引き出す」具体的な関わり方、そして**「こんな時は注意してほしい」というサイン**を、専門家の視点から分かりやすく解説します。

さあ、お子さんの「今」を楽しみながら、言葉の成長の道のりを一緒に見守っていきましょう。


なぜ?どうして?子どもの言葉の発達に個人差があるの?

子どもの言葉の発達には、大きな個人差があります。これは、脳の発達のスピード、性格、環境など、様々な要因が絡み合っているからです。

  • 脳の発達: 言葉を司る脳の領域の発達スピードは、子どもによって異なります。
  • 性格: 慎重な性格の子は、言葉を理解してから発話するため、一見遅れているように見えることもあります。また、体を動かすことが得意な子は、言葉よりも運動が先行することもあります。
  • 環境: 親子のコミュニケーションの量や質、絵本の読み聞かせの有無なども、言葉の発達に影響を与えます。

大切なのは、「発達の目安」は、あくまで「多くの赤ちゃんがこの時期にできるようになること」を示すものであり、「この時期までにできなければいけない」というものではない、と理解することです。


【月齢別】子どもの言葉の発達の目安と親ができること

0〜6ヶ月頃:言葉のシャワーを浴びせる

  • 発達の目安:
    • 音のする方を向く
    • あやすと笑う、クーイング(「あー」「うー」などの声)
    • 喃語(「あーあー」「まんま」など、意味のない声)
  • 親ができること:
    • たくさん話しかける: 赤ちゃんの目を見て、笑顔でたくさん話しかけましょう。オムツ替えや授乳中など、日常のあらゆる場面で語りかけましょう。
    • 赤ちゃんの声に反応する: 赤ちゃんが声を出したら、真似して返してあげましょう。コミュニケーションの楽しさを学びます。
    • 読み聞かせ: まだ絵本の内容を理解できなくても、親の優しい声や、絵本のカラフルな色などが、赤ちゃんの五感を刺激します。

7ヶ月〜1歳頃:言葉と行動を結びつける

  • 発達の目安:
    • 指差しをする(要求の指差し、共感の指差し)
    • 「ママ」「パパ」など意味のある言葉を話す
    • バイバイなどの身振りをする
    • 簡単な言葉を理解する(「おいで」「ちょうだい」など)
  • 親ができること:
    • 指差しを促す: 「ワンワンはどれかな?」「ブーブーは?」と、絵を指差しながら問いかけましょう。言葉と物の結びつきを学びます。
    • オノマトペ(擬音語・擬態語)を使う: 「ワンワン、バウバウ!」「お花がフワフワ」など、声色を変えたり、身振り手振りを加えたりして、表現豊かに話しましょう。
    • 子どもの言葉を繰り返す: 子どもが発した言葉を、親が正しく繰り返してあげることで、言葉の定着を促します。

1歳半〜2歳頃:言葉の爆発期

  • 発達の目安:
    • 単語の数が急激に増える
    • 二語文を話す(「ママ、ねんね」「ワンワン、いた」など)
    • 簡単な質問に答える
    • 自分の名前を言う
  • 親ができること:
    • 子どもの言葉を広げる: 子どもが「ワンワン」と言ったら、「大きいワンワンだね」「ワンワン、お散歩してるね」など、言葉を広げて返してあげましょう。
    • 質問を増やす: 「これ、何色?」「どっちがいい?」など、子どもが言葉で答える機会を増やしましょう。
    • 絵本や図鑑を活用: 物の名前や、状況を言葉で表現する練習になります。

2歳半〜3歳頃:会話のキャッチボールを楽しむ

  • 発達の目安:
    • 三語文以上を話す
    • 「いつ?」「どこ?」「だれ?」などの質問ができる
    • 簡単な会話のキャッチボールができる
    • 自分の気持ちを言葉で表現する
  • 親ができること:
    • 子どもの話を最後まで聞く: 子どもが話している時は、手を止めて、目を見て真剣に聞く姿勢を見せましょう。
    • 「なぜ?」を大切にする: 子どもが「なぜ?」と聞いてきたら、丁寧に答えてあげましょう。知的好奇心を育みます。
    • ロールプレイング: お店屋さんごっこなど、言葉を使った遊びを通して、コミュニケーション能力を高めましょう。

【ママナースの視点】「言葉の遅れ」が気になったら…

「うちの子、もしかして言葉が遅れている?」

そう感じたら、一人で抱え込まず、まずは専門家に相談してください。

  • かかりつけの小児科医: まずは、普段からお子さんのことをよく知っている小児科医に相談しましょう。発達の専門機関を紹介してくれることもあります。
  • 地域の保健センター: 乳幼児健診などで、保健師さんや言語聴覚士さんなどが相談に乗ってくれます。地域の支援情報も教えてくれます。

<相談の目安>

  • 1歳半健診で言葉の指摘があった
  • 2歳になっても単語がほとんど出ない
  • 名前を呼んでも振り向かない、目を合わせようとしない
  • オウム返しが多い、会話のキャッチボールができない
  • 特定の音に過敏に反応する、または全く反応しない
  • 指差しをしない、要求の指差しがない

大切なのは、早期発見・早期支援です。もし、言葉の発達に特性があったとしても、早くから適切なサポートを受けることで、お子さんの可能性を最大限に引き出すことができます。

そして、何よりも大切なのは、お子さん自身の「個性」を尊重することです。言葉の発達のスピードは違っても、お子さんにはお子さんなりの素晴らしい成長があります。その小さな一歩一歩を、温かい目で見守ってあげてください。


まとめ:最高の言葉の先生は、あなたの「愛」

子どもの言葉の発達は、親にとって尽きることのない喜びと、時に不安をもたらします。

しかし、この時期は二度と戻ってきません。

周りの子と比べるのではなく、お子さん自身の「昨日」と「今日」を比べてみてください。きっと、小さな成長の積み重ねに気づくはずです。

焦らず、比べず、お子さんの「今」を心から楽しみ、たくさんの言葉と愛情のシャワーを注いであげてください。あなたのその優しい声と笑顔が、お子さんの言葉の芽を育む、何よりの栄養になるでしょう。