「ゲームばかりしないで!」その言葉、今日、何回言いましたか?
リビングで、子どもは、今日も、スマホやゲーム機を握りしめ、画面に釘付け。
「宿題は終わったの?」
「ご飯だよ!」
「ゲームばかりしないで、外で遊びなさい!」
何度言っても、返ってくるのは、生返事か、無視。
そのたびに、あなたは、イライラが募り、つい、感情的に叱ってしまっていませんか?
そして、そのたびに、子どもの、不満そうな顔を見て、「あーあ、またやっちゃった…」と、自己嫌悪に陥る。
3姉妹の母である私も、毎日、この「ゲーム問題」と、格闘してきました。
「このままゲームばかりしてたら、どうなっちゃうんだろう…」
「ゲーム依存になったら、どうしよう…」
そんな不安に、押しつぶされそうになる日もありました。
でも、ナースとして、そして、母として、たくさんの子どもたちと接してきた中で、私は、あることに気づいたんです。
それは、ゲームを一方的に禁止したり、叱ったりするだけでは、根本的な解決にはならない、ということ。
むしろ、「ゲーム以外の楽しい」を、子どもと一緒に探すことが、子どもの「ゲーム依存」を乗り越えるための、大切な一歩なのだ、と。
今日は、そんな、子どものゲーム問題に悩むママへ。
「ゲーム以外の楽しい」を一緒に探すための、3つのヒントについて、お話しさせてください。
なぜ、子どもはゲームに夢中になるのか?それは「承認欲求」と「達成感」
まず、知っておいてほしいこと。
それは、子どもがゲームに夢中になるのは、決して「悪いこと」ばかりではない、ということです。
ゲームは、子どもにとって、「承認欲求」と「達成感」を満たす場所なのです。
- 承認欲求:ゲームの中で、友達と協力したり、競い合ったりすることで、自分の存在を認められたい、という欲求を満たします。
- 達成感:ゲームをクリアしたり、レベルアップしたりすることで、努力が報われる達成感を味わいます。
現実世界で、これらの欲求が満たされない子どもは、ゲームの世界に、より深く没頭してしまう可能性があります。
だからこそ、ゲームを一方的に禁止するのではなく、ゲームの裏にある、子どもの気持ちに、耳を傾けることが大切なのです。
「ゲームばかり」を叱ると、どうなる?逆効果になる可能性
ゲームを一方的に禁止したり、叱ったりすると、どうなるでしょうか。
子どもは、
- 「ママは、僕(私)の気持ちをわかってくれない」
- 「ママは、僕(私)の楽しみを奪う」
- 「どうせ、言っても無駄だ」
と、反発し、隠れてゲームをするようになる可能性があります。
結果として、親子の信頼関係を損ない、コミュニケーションが希薄になってしまうことも、少なくありません。
大切なのは、ゲームを「敵」と見なすのではなく、ゲームとどう付き合っていくかを、子どもと一緒に考えることです。
「ゲーム以外の楽しい」を一緒に探す!3つのヒント
では、どうすれば、子どもがゲーム以外の楽しいことを見つけ、ゲームとのバランスを取れるようになるのでしょうか。
ヒント1:「ゲームの楽しさ」を理解する
まず、子どもがどんなゲームに夢中になっているのか、一緒にプレイしてみるなどして、ゲームの楽しさを理解することを意識してみてください。
「このゲームの、どこが面白いの?」
「どうやったら、そんなに強くなれるの?」
と、子どもの興味に寄り添うことで、子どもは、「ママは、僕(私)の好きなことを理解しようとしてくれている」と感じ、親子の会話が生まれます。
ヒント2:「ゲーム以外の楽しい」を提案する
子どもが興味を持ちそうな、ゲーム以外の遊びや活動を提案するようにしましょう。
- 公園で、一緒に体を動かす。
- 図書館で、一緒に本を選ぶ。
- 料理や、お菓子作りを、一緒に楽しむ。
- ボードゲームや、カードゲームを、家族で楽しむ。
大切なのは、親が一方的に「これをしなさい」と押し付けるのではなく、子どもが「やってみたい!」と思えるような、楽しい提案をすることです。
ヒント3:「ルール」を一緒に決める
ゲームの時間や場所など、子どもと一緒にルールを決め、守らせることが重要です。
- 「ゲームは、宿題が終わってから、〇時まで」
- 「ゲームは、リビングでやる」
- 「ゲームの時間は、家族みんなで決める」
子ども自身がルール作りに参加することで、ルールを守ることへの意識が高まります。
そして、ルールを守れたら、「約束を守れて、偉かったね!」と、具体的に褒めてあげましょう。
親も「ゲーム以外の楽しい」を見つける
子どもに「ゲーム以外の楽しい」を求めるだけでなく、親自身も、ゲーム以外の楽しいことを見つけ、子どもに「ゲーム以外の楽しい」姿を見せることが大切です。
親が、いつもスマホばかり見ていたり、疲れた顔をしていたりすると、子どもは、「ゲーム以外の楽しいことなんて、ないんだ」と感じてしまいます。
親が、趣味を楽しんだり、家族との時間を大切にしたりする姿を見せることで、子どもは、「ゲーム以外の世界にも、楽しいことがたくさんあるんだ」と、気づくことができます。
子どもの「ゲーム依存」を乗り越えるために
子どもの「ゲーム依存」は、親にとって心配の種です。
しかし、ゲームを一方的に禁止するのではなく、
「ゲーム以外の楽しい」を一緒に探すこと。
そして、子どもと一緒にルールを決め、守らせること。
この姿勢が、子どもの心を育み、親子の信頼関係を深めるための、最も大切な一歩です。
ゲームは、あくまで「道具」です。
その道具と、どう付き合っていくかを、子どもと一緒に考え、子どもが、ゲーム以外の世界にも、たくさんの楽しみを見つけられるように、サポートしてあげてください。
