「うちの子、どう褒めたらいいの?」「叱っても全然響かない…」
子育て中のママにとって、子どもの褒め方や叱り方は、常に悩みの種ではないでしょうか。
私も3人の子育てをする中で、「これで本当に子どものためになっているのかな?」と、試行錯誤の毎日でした。特に長女の思春期には、褒め方一つ、叱り方一つで関係がギクシャクすることも。次女は褒めると伸びるタイプ、三女は叱り方一つでシュンとしてしまうタイプと、それぞれ個性も違います。
こんにちは!高校生から小学1年生まで、3人の娘を育てる現役ママナースの皐月です。
お伝えしたいのは、褒め方や叱り方は、子どもの自己肯定感を育む上で非常に重要だということ。そして、子どもの個性や状況に合わせて、伝え方を工夫することが大切だということです。
この記事では、そんなあなたの悩みを解消するために、子どもの自己肯定感とは何かから、自己肯定感を育む「褒め方」のコツ、子どもの成長を促す「叱り方」のコツまで、私の実体験とママナースとしての専門家の視点を交えて、分かりやすく解説します。
完璧な親なんていません。一緒に、子どもとのより良い関わり方を見つけていきましょう。
この記事でわかること
- なぜ褒め方・叱り方が大切なの?自己肯定感との関係
- 子どもの自己肯定感を育む「褒め方」のコツ
- 子どもの成長を促す「叱り方」のコツ
- ママナースからのメッセージ:完璧な親なんていない
なぜ褒め方・叱り方が大切なの?自己肯定感との関係
子どもの褒め方や叱り方は、単にその場の行動をコントロールするだけでなく、子どもの「自己肯定感」を育む上で非常に重要な役割を果たします。
【結論】褒め方や叱り方は、子どもの「自己肯定感」を育む上で非常に重要です。自己肯定感が高い子どもは、新しいことに挑戦し、困難を乗り越え、良好な人間関係を築き、ストレスに強いという特徴があります。
自己肯定感とは、「自分には価値がある」「自分は大切な存在だ」と、ありのままの自分を受け入れ、肯定できる感覚のことです。
自己肯定感が高い子どもは、
- 新しいことに積極的に挑戦できる
- 失敗を恐れず、困難を乗り越える力が強い
- 人間関係を良好に築ける
- ストレスに強い
といった特徴があります。
褒め方や叱り方を工夫することで、子どもは「自分は認められている」「自分はできる」と感じ、自己肯定感を高めていくことができるのです。私自身、子どもたちの自己肯定感を育むために、日々言葉がけを意識しています。
子どもの自己肯定感を育む「褒め方」のコツ
褒めることは、子どものやる気を引き出し、自信を育む最高の栄養です。
【結論】子どもの自己肯定感を育む褒め方のコツは、「結果ではなくプロセスを褒める」「具体的に褒める」「『すごいね』より『ありがとう』を伝える」の3つです。
結果ではなくプロセスを褒める
- 「100点取れてすごいね!」だけでなく、「一生懸命勉強したから100点取れたんだね、頑張ったね!」と、努力や過程を具体的に褒めましょう。
- 「絵が上手だね!」だけでなく、「この色使い、面白いね!どんな気持ちで描いたの?」と、子どもの工夫や創造性に注目して褒めましょう。
「結果」だけでなく、そこに至るまでの「過程」を褒めることで、子どもは「努力すること」そのものに価値を見出すようになります。
具体的に褒める
- 「すごいね」「えらいね」といった抽象的な褒め言葉だけでなく、「〇〇ちゃんが、△△を□□してくれたから、ママ助かったよ、ありがとう」のように、何が、どうすごかったのかを具体的に伝えましょう。
- 具体的に褒めることで、子どもは何をすれば褒められるのかを理解し、次も同じように頑張ろうという気持ちになります。
「すごいね」だけでは、子どもは何を褒められたのか分かりにくいものです。具体的に伝えることで、子どもの行動を肯定的に強化できます。
「すごいね」より「ありがとう」
- 子どもが何か手伝ってくれた時、「すごいね」だけでなく、「〇〇してくれて、ありがとう。ママ助かったよ」と、感謝の気持ちを伝えましょう。
- 「ありがとう」は、子どもが「自分は役に立てた」「自分は必要とされている」と感じ、自己肯定感を高める効果があります。
「ありがとう」という言葉は、子どもに「自分は誰かの役に立っている」という実感を与え、自己肯定感を高める魔法の言葉です。
子どもの成長を促す「叱り方」のコツ
叱ることは、子どもの行動を正し、社会のルールを教えるために必要です。しかし、叱り方を間違えると、子どもの自己肯定感を傷つけてしまうことがあります。
【結論】子どもの成長を促す叱り方のコツは、「なぜ」を伝える、「人格ではなく行動を叱る」、「感情的にならない」、「叱った後はフォローを忘れずに」の4つです。
「なぜ」を伝える
- 「ダメ!」「やめなさい!」だけでなく、「なぜダメなのか」を具体的に伝えましょう。「〇〇すると、△△になっちゃうから、やめようね」のように、行動の結果を分かりやすく説明します。
- 子どもは「なぜ」を理解することで、自分で考えて行動する力が育ちます。
ただ禁止するだけでなく、理由を伝えることで、子どもは納得し、次からは自分で考えて行動できるようになります。
人格ではなく行動を叱る
- 「あなたは悪い子だ」「どうしていつもそうなの」のように、子どもの人格を否定する言葉は避けましょう。
- 「〇〇という行動は良くないよ」「△△なことをすると、□□な気持ちになる人がいるよ」のように、問題のある行動そのものを具体的に叱りましょう。
- 子どもは「自分は悪い子ではないけれど、この行動は良くなかったんだな」と理解し、行動を改善しようとします。
「あなたは悪い子」と言われると、子どもは自分自身を否定されたと感じ、自己肯定感が下がってしまいます。
感情的にならない
- 怒鳴ったり、感情的に叱ったりすると、子どもは恐怖を感じ、「なぜ叱られているのか」ではなく「ママが怖い」という気持ちになってしまいます。
- 一度深呼吸をして、冷静になってから、落ち着いたトーンで話しましょう。
- どうしても感情的になりそうな時は、一度その場を離れるなどしてクールダウンする時間を取りましょう。
私も感情的になってしまうことがありますが、そんな時は「ちょっと待ってね」と伝えて、一度深呼吸するように心がけています。
叱った後はフォローを忘れずに
- 叱りっぱなしにせず、叱った後は必ずフォローをしましょう。「〇〇は良くなかったけど、△△はできる子だよね」「次はきっとできるよ」のように、子どもの良い点や期待を伝えてあげましょう。
- 子どもは「自分は愛されている」「次も頑張ろう」と感じ、自己肯定感を保つことができます。
- 抱きしめたり、頭を撫でたりするスキンシップも有効です。
叱られた後、子どもは不安な気持ちになっています。親からの愛情を感じさせることで、安心して次へと進むことができます。
まとめ:完璧な親なんていない。あなたの愛情が、子どもの自己肯定感を育む
子育てに「正解」はありません。褒め方や叱り方も、子どもの性格や状況によって様々です。
「完璧な親にならなければ」と自分を追い詰める必要は全くありません。
大切なのは、**「子どもを愛する気持ち」と「子どもと向き合おうとする姿勢」**です。
時には失敗することもあるでしょう。感情的になってしまうこともあるかもしれません。でも、それでいいのです。
あなたは、毎日子どものために一生懸命頑張っています。その頑張りは、必ず子どもに伝わっています。
どうか、ご自身も大切にしてくださいね。あなたの笑顔が、子どもの一番の栄養です。
