「これ、〇〇ちゃんも食べられる?」
公園で、お友達が美味しそうにお菓子を食べているのを、じっと見つめる我が子。スーパーのお菓子コーナーで、成分表示を必死で確認し、「ごめんね、これは食べられないんだ」と何度伝えたことか…。
こんにちは!3人の娘を育てながら、看護師として働く皐月です。
子どものアレルギーと向き合う毎日は、食事やおやつの選択に、本当に気を使いますよね。安全なものを、でも、美味しいものを食べさせてあげたい。その親心と、現実の選択肢の少なさとの間で、ため息をつきたくなる日もあるのではないでしょうか。
でも、大丈夫。市販のおやつがダメなら、作ってしまえばいいんです!
この記事では、卵・乳製品・小麦を使わなくても、驚くほど簡単に作れて、しかも子どもが喜ぶ「安心おやつ」のレシピを3つ、ご紹介します。ただのレシピ紹介ではありません。子どもと一緒に作ることで、最高の「食育」と「親子のコミュニケーション」の時間に変える、ママナースならではのコツもお伝えしますね。
この記事でわかること
- アレルギーっ子も安心!卵・乳・小麦不使用の絶品おやつレシピ3選
- 子どもが喜んでお手伝いしたくなる「魔法の関わり方」
- ママナースが教える、調理中に気をつけたい安全ポイント
- 「食べられない」が「作れる!」に変わる、親子の心の変化
なぜ「手作りおやつ」が最強なの?
忙しい毎日の中で、手作りなんて…と思うかもしれません。でも、手作りおやつには、それを上回るメリットがたくさんあるんです。
- 絶対的な安心感:使う材料は、ママ・パパが選んだものだけ。アレルゲンを確実に排除できます。
- 最高の食育:食材に触れ、形が変わっていく過程を見ることで、食べ物への興味がぐんぐん育ちます。
- 自信が芽生える:「自分で作れた!」という達成感が、子どもの自己肯定感を育みます。
- かけがえのない思い出:一緒にキッチンに立つ時間は、親子の絆を深める、何よりのコミュニケーションになります。
レシピ① 混ぜて焼くだけ!米粉のふわもちバナナマフィン
オーブンから漂う甘い香りがたまらない、我が家の定番おやつ。驚くほど簡単なのに、お店のみたい!と子どもたちに大人気です。
【材料(マフィン型6個分)】
- 米粉…100g
- ベーキングパウダー(アルミフリー推奨)…小さじ1
- 完熟バナナ…1本(約100g)
- 豆乳(無調整)…80ml
- 米油(または他の植物油)…大さじ2
- きび砂糖…大さじ2〜3(バナナの甘さで調整してください)
【作り方】
- オーブンを180℃に予熱します。
- ボウルにバナナを入れ、フォークでなめらかになるまで潰します。
- 豆乳、米油、きび砂糖を加えて、泡立て器でよく混ぜ合わせます。
- 別のボウルで米粉とベーキングパウダーをさっと混ぜ、3のボウルにふるい入れます。
- ゴムベラで、粉っぽさがなくなるまでさっくりと混ぜます。(混ぜすぎないのが、ふわっと仕上げるコツ!)
- マフィン型に生地を流し入れ、180℃のオーブンで20〜25分焼きます。竹串を刺して、生の生地がついてこなければ完成!
《キッズとチャレンジ!》
- 2〜3歳:バナナを潰す、粉類を(ママと一緒に)混ぜる
- 4歳〜:材料を計る、生地を型に流し入れる
レシピ② 粘土遊びみたい!豆腐でつくるモチモチ白玉団子
お豆腐を使うことで、時間が経っても固くなりにくいのが特徴。粘土遊び感覚で、子どもが夢中になること間違いなし!
【材料(2〜3人分)】
- 白玉粉…100g
- 絹ごし豆腐…120g〜130g(水切り不要です!)
- (トッピング)きな粉、黒蜜、あんこ、フルーツなどお好みで
【作り方】
- ボウルに白玉粉と絹ごし豆腐を入れ、手でよくこねます。最初はポロポロしますが、だんだんとまとまってきます。耳たぶくらいの固さが目安。
- 生地がまとまったら、小さくちぎって、親子でコロコロ丸めます。いろんな形を作っても楽しい!
- 沸騰したお湯に団子を入れ、浮き上がってきてから、さらに1〜2分茹でます。
- 茹で上がった団子を冷水にとり、冷やします。
- 水気を切って器に盛り、きな粉や黒蜜など、好きなトッピングをかければ完成!
《キッズとチャレンジ!》
- 2歳〜:生地をこねる、丸める作業は、指先の知育にもぴったり!
レシピ③ 材料2つだけ!キラキラ宝石みたいなフルーツ葛湯プリン
「これ、本当にジュースと粉だけでできてるの?」と驚かれる、見た目も可愛い簡単スイーツ。本葛粉は体を温める効果も期待できる、昔ながらの日本のスーパーフードです。
【材料(2個分)】
- お好みの100%フルーツジュース(りんご、ぶどう、みかん等)…200ml
- 本葛粉…大さじ2
【作り方】
- 小鍋に本葛粉を入れ、フルーツジュースを少しずつ加えながら、ダマがなくなるまで泡立て器でよく溶かします。
- 鍋を中火にかけ、木べらなどで鍋底からしっかり混ぜ続けます。
- だんだんとろみがついて、フツフツと気泡が出てきたら、火を弱めてさらに1〜2分、透明感が出るまでしっかり練ります。
- 火から下ろし、水で濡らした器に流し入れます。
- 粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やし固めて完成!
《キッズとチャレンジ!》
- 3歳〜:ジュースと葛粉を混ぜるお手伝いを。火を使う工程は、必ず大人がそばで見守りながら行いましょう。「だんだん固まってきたね!」と変化を実況してあげると、理科の実験のように楽しめますよ。
まとめ:キッチンは、親子の笑顔が生まれる場所
アレルギーがあるからと、おやつの時間を諦める必要は全くありません。
むしろ、それをきっかけに親子でキッチンに立つ時間は、「食べられない」という制限を、「自分で作れる!」という喜びに変えてくれる、最高のチャンスです。
「美味しくなーれ!」
そんな魔法の言葉と一緒に、ぜひ、親子の楽しいおやつ時間をお過ごしくださいね。あなたのキッチンが、今日も笑顔で溢れますように。
