「勉強しなさい!」その言葉、あなたは、今日、何回言いましたか?
子どもが、ゲームばかりして、なかなか勉強しない時。
子どもが、宿題を後回しにして、遊んでばかりいる時。
あなたは、つい、こう言ってしまっていませんか?
「勉強しなさい!」
そのたびに、子どもの、不満そうな顔を見て、「あーあ、また言っちゃった…」と、自己嫌悪に陥る。
「でも、言わないと、やらないし…」
「どうすれば、ちゃんと勉強してくれるんだろう…」
そんな不安に、押しつぶされそうになる日もありました。
3姉妹の母である私も、かつては、毎日のように、この「勉強問題」に、頭を悩ませてきました。
でも、ナースとして、そして、母として、たくさんの子どもたちと接してきた中で、私は、あることに気づいたんです。
それは、「勉強しなさい!」という言葉は、逆効果である、ということ。
そして、親が「学ぶ姿」を見せることが、子どもの学習意欲を高める上で、最も大切なのだ、と。
今日は、そんな、「勉強しなさい!」と言ってしまうママへ。
子どもの学習意欲を高めるための、3つのヒントについて、お話しさせてください。
なぜ「勉強しなさい!」は逆効果なのか?それは「強制」と「反発」
まず、知っておいてほしいこと。
それは、「勉強しなさい!」という言葉は、子どもにとって、決して心地よいものではない、ということです。
- 「強制」:子どもは、親に「勉強しなさい!」と言われることで、勉強への抵抗感を生みます。
- 「反発」:親への反発心も生まれ、かえって勉強から遠ざかってしまうこともあります。
子どもは、親の感情を敏感に感じ取ります。
親がイライラしながら「勉強しなさい!」と言うと、子どもも勉強に対してネガティブな感情を抱いてしまうのです。
親が「学ぶ姿」を見せることが、なぜ子どもの学習意欲を高めるのか?それは「模倣」と「興味」
では、なぜ親が「学ぶ姿」を見せることが、子どもの学習意欲を高めるのでしょうか。
それは、子どもは、親の姿を模倣するからです。
- 模倣:親が楽しそうに学んでいる姿を見ることで、子どもも「勉強って楽しいのかな?」「ママみたいに、私もやってみようかな」と、学びへの興味を持つようになります。
- 興味:親が新しいことに挑戦したり、知識を深めたりする姿は、子どもにとって、学びの楽しさを伝える最高の教材です。
親が「学ぶ姿」を見せることは、子どもに「勉強しなさい!」と言うよりも、はるかに効果的なのです。
子どもの学習意欲を高める!親の3つのヒント
では、どうすれば、私たちは、子どもの学習意欲を高め、学びの楽しさを育んであげられるのでしょうか。
ヒント1:「親が学ぶ姿を見せる」
読書、資格取得、新しい趣味、料理の勉強など、親が楽しそうに学んでいる姿を見せることを意識しましょう。
- 子どもが読書をしている横で、親も本を読む。
- 子どもが勉強している横で、親も資格の勉強をする。
- 子どもが興味を持ったことについて、親も一緒に調べる。
親が学ぶ姿を見せることで、子どもは、「学びは楽しいものだ」と感じ、自然と学習意欲を高めます。
ヒント2:「子どもの興味を尊重する」
子どもが興味を持ったことには、積極的に関わり、一緒に学ぶことを意識しましょう。
- 子どもが昆虫に興味を持ったら、一緒に図鑑を見たり、虫捕りに行ったりする。
- 子どもが宇宙に興味を持ったら、一緒にプラネタリウムに行ったり、宇宙に関する本を読んだりする。
子どもの興味を尊重することで、子どもは、「自分の興味は、ママに認められている」と感じ、自己肯定感を高めます。
ヒント3:「結果だけでなく、過程を褒める」
勉強の結果だけでなく、努力の過程や、頑張ったことを褒めることが大切です。
「テストで100点取れたね!すごい!」だけでなく、
「この問題、難しかったのに、最後まで諦めずに頑張ったね!その頑張りが、本当にすごい!」
「毎日、宿題を頑張っているね!えらい!」
親に具体的に褒められることで、子どもは、「自分の努力が認められた」「自分はできるんだ」と感じ、自己肯定感を高めます。
親も「完璧な親」を手放す勇気を持つ
親自身も、完璧な親を目指すのではなく、自分を労わり、休息を取る心の余裕を持つことが大切ですし、
「完璧な親」を目指すあまり、子どもに過度な期待を押し付けたり、自分を追い詰めてしまったりしていませんか?
- たまには、子どもに頼っても、大丈夫。
- たまには、家事が手抜きでも、大丈夫。
親が「完璧」を手放すことで、子どもも、失敗を恐れず、新しいことに挑戦できるようになります。
子どもの心を豊かに育むために
子どもに「勉強しなさい」と言う前に、親が「学ぶ姿」を見せること。
それが、子どもの学習意欲を高め、心豊かに育つための、最も大切なことです。
そして、ママの笑顔は、子どもにとって、最高の贈り物になります。
どうか、あなたの笑顔を、大切にしてください。
あなたは、一人じゃない。
そして、あなたは、最高のママです。
