この記事でわかること
- 自転車のヘルメット着用が「努力義務」から「絶対義務」であるべき理由
- ママナースが実際に見てきた「頭部外傷」の恐ろしい現実
- 子どもの命を守るために、親ができる具体的な安全対策
「努力義務だから…」その油断が、子どもの命を危険に晒していませんか?自転車ヘルメットは「絶対」です!
「ちょっとそこまでだから、いいか…」
「うちの子、もう大きいから大丈夫」
自転車に乗る時、お子さんにヘルメットをかぶせていますか?2023年4月から、自転車に乗る全ての人のヘルメット着用が「努力義務」となりました。しかし、「努力義務」という言葉の響きから、「必須ではない」と解釈し、着用を怠っている人も少なくないかもしれません。
私も3姉妹の母として、日々の忙しさの中で、つい「ヘルメット、面倒だな…」と感じてしまう気持ちも分かります。でも、ママナースとしての私の経験から、声を大にして伝えたいことがあります。
それは、「自転車のヘルメットは努力義務ではなく、子どもの命を守るための『絶対義務』だ」ということです。
救急医療の現場で、私はヘルメット未着用で自転車に乗っていて、恐ろしい「頭部外傷」を負った子どもたちを何人も見てきました。その怖さは、想像を絶するものです。
今回は、ママナースの私が実際に見てきた「頭部外傷」の現実を赤裸々に語り、子どもの命を守るためにヘルメット着用を徹底すべき理由と、親ができる具体的な安全対策についてお話しします。
【結論】自転車ヘルメットは「命綱」!「努力義務」ではなく「絶対義務」として着用を徹底しよう
ママナースが見てきた「頭部外傷」の怖さ
子どもの頭部は、大人に比べて体重に対する割合が大きく、重心も高いため、転倒時に頭を強く打ちやすい傾向があります。
救急医療の現場で、私はヘルメット未着用で自転車事故に遭い、以下のような状態になって運ばれてくる子どもたちを、何度も見てきました。
- 頭蓋骨骨折: 頭蓋骨が割れ、脳に直接的なダメージを受ける可能性があります。
- 脳挫傷・脳出血: 脳そのものが損傷を受けたり、出血したりすることで、重篤な後遺症が残ることがあります。
- 意識障害・植物状態: 最悪の場合、意識が戻らず、植物状態になったり、命を落とすケースも少なくありません。
ヘルメットを着用していれば、これらの重篤な頭部外傷の多くは防げた、あるいは被害を軽減できた、と医療従事者として強く感じています。ヘルメットは、子どもの命を守る「命綱」なのです。
「努力義務」ではなく「絶対義務」であるべき理由
「努力義務」という言葉が、親の判断を鈍らせてしまっているかもしれませんが、子どもの安全に関わることにおいて、妥協は許されません。
- 子どもの命は一つ: 失われた命は二度と戻りません。
- 後遺症のリスク: たとえ命が助かっても、重篤な後遺症が残れば、子ども自身だけでなく、家族の人生にも大きな影響を及ぼします。
- 親の責任: 子どもの安全を守ることは、親の最も大切な責任です。
子どもの命を守るために、親ができる具体的な安全対策
1. 「ヘルメットは絶対!」を徹底する
- 親も一緒に着用: 子どもにヘルメット着用を促すだけでなく、親自身もヘルメットを着用して、お手本を見せましょう。
- 「ヘルメットをかぶらなければ、自転車に乗れない」ルール: 家庭内で「ヘルメット着用は絶対」というルールを徹底しましょう。
- サイズが合ったものを: サイズが合っていないヘルメットは、いざという時に脱げてしまい、効果を発揮できません。必ず子どもの頭のサイズに合ったものを選び、正しく装着させましょう。
2. 自転車に乗る時の「危険予知」を教える
- 「かもしれない運転」: 「車が急に出てくるかもしれない」「歩行者が飛び出してくるかもしれない」など、常に危険を予測しながら運転することを教えましょう。
- 交通ルールの遵守: 信号無視、一時不停止、並進など、基本的な交通ルールをしっかり教え込みましょう。
3. 自転車の点検を怠らない
- ブレーキ: ブレーキがしっかり効くか。
- タイヤ: 空気圧は適切か、溝は十分か。
- ライト・反射材: 夜間でも視認性が確保されているか。
4. 地域全体で「安全」を守る意識
- 地域の交通安全教室に参加したり、自治体の交通安全に関する情報をチェックしたりするなど、地域全体で子どもの安全を守る意識を高めましょう。
まとめ:あなたの小さな一手間が、子どもの命を守る
自転車は、子どもにとって行動範囲を広げ、自由や喜びを感じさせてくれる素晴らしい乗り物です。しかし、一歩間違えれば、重大な事故に繋がる危険も潜んでいます。
ママナースとして、私は「頭部外傷」の怖さを知っているからこそ、自転車ヘルメットの着用を「努力義務」ではなく「絶対義務」として徹底してほしいと強く願っています。
あなたの小さな一手間、そして「ヘルメットは絶対」という強い意識が、子どもの大切な命を守ることに繋がります。今日から、家族みんなでヘルメット着用を徹底し、安全な自転車ライフを送りましょう。
