【ママナースが訴える】中高生の生理痛「我慢させないで」!将来の不妊リスクと受診の重要性

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「お腹が痛いけど、病気じゃないから…」
「みんなも我慢してるって言うし…」

娘が中学生や高校生になり、生理が始まって、つらい生理痛に悩んでいるというお母さんの声をよく聞きます。娘さんも、「生理痛は病気じゃないから」とか「これくらいは普通」と、我慢していることが多いのではないでしょうか。

私も3姉妹の母ですが、長女が初めて生理痛を訴えた時、「大丈夫かな…」と心配したのを覚えています。看護師として働いていると、生理痛が重いことで日常生活に支障をきたしたり、将来の不妊に繋がる可能性のある病気が隠れていたりするケースをたくさん見てきました。

今日は、現役ママナースの私が、中高生の娘さんの「つらい生理痛」について、決して「我慢させないでほしい」というメッセージを込めて、その危険性と、産婦人科受診の重要性について、本音でお話ししたいと思います。

この記事でわかること

  • 中高生の重い生理痛を放置することの危険性
  • 生理痛の裏に隠れているかもしれない病気のサイン
  • 将来の不妊リスクとの関係
  • ママナースが勧める、適切な産婦人科受診のタイミングと受診のメリット

【結論】「生理痛は我慢するもの」は間違っている!娘さんのつらい生理痛は「SOS」かもしれません

「生理痛はあって当たり前」「みんな我慢している」という認識は、残念ながら現代においては間違っています。重い生理痛は、子宮内膜症や子宮筋腫など、何らかの病気が隠れている「SOS」のサインである可能性があります。

放置してはいけない生理痛のサイン

以下のような症状がある場合、単なる生理痛ではないかもしれません。娘さんの様子をよく観察し、当てはまる場合は注意が必要です。

  • 鎮痛剤が効かない、またはすぐに効かなくなる
  • 生理痛で学校を休んだり、集中できなかったりする
  • 痛みが年々ひどくなっている
  • 経血量が多い(夜用ナプキンでも2時間もたないなど)
  • 生理期間以外にもお腹や腰が痛む
  • 排便時や性交時に痛みがある
  • 貧血の症状がある(めまい、だるさなど)

私も看護師として、これらのサインを見逃さないよう、日頃から患者さんや家族の方に伝えるようにしています。自分の娘たちのこととなると、ついつい「大丈夫だろう」と思ってしまいがちですが、客観的に判断することが大切です。

将来の不妊リスクとの関係

特に注意してほしいのが、子宮内膜症という病気です。これは、子宮の内側にあるはずの子宮内膜が、子宮以外の場所(卵巣、卵管、腹膜など)で増殖する病気で、生理痛が重くなる代表的な原因の一つです。

子宮内膜症を中高生の頃から放置してしまうと、病気が進行し、将来的に不妊症の原因となる可能性が高まります。
早期に発見し、適切な治療を行うことで、将来の妊娠への影響を最小限に抑えることができます。

ママナースが勧める、適切な産婦人科受診のタイミングと受診のメリット

「中高生で産婦人科なんて、まだ早いんじゃないか?」
「娘が嫌がるんじゃないか?」

そう思われるお母さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、娘さんの心と体を守るために、勇気を出して産婦人科の受診を検討してほしいのです。

受診を検討するタイミング

  • 上記の「放置してはいけない生理痛のサイン」に一つでも当てはまる場合
  • 日常生活に支障をきたしている場合(学校に行けない、部活動を休むなど)
  • 鎮痛剤の量が増えている、または種類を強くしている場合
  • 娘さんが「つらい」と訴えている場合

産婦人科受診のメリット

  1. 病気の早期発見・早期治療:子宮内膜症などの病気が見つかれば、早期に治療を開始できます。
  2. 痛みの緩和:適切な診断と治療により、つらい生理痛から解放されます。
  3. 安心感:病気がなくても、専門医に診てもらうことで「異常なし」という安心感が得られます。
  4. 正しい知識の習得:医師や看護師から生理に関する正しい知識やケアの方法を学ぶことができます。
  5. 将来への備え:将来の妊娠・出産を見据え、自分の体の状態を把握しておくことは非常に重要です。

私も娘には「生理は女性の体にとって大切なこと。痛みは我慢しなくていいんだよ」と伝えています。そして、もし気になることがあったら、いつでも病院に行こうね、と話しています。

まとめ:娘さんのつらい生理痛、どうか「寄り添い」と「行動」を

中高生の娘さんの生理痛は、親にとってデリケートな問題であり、どのように対応すべきか悩むことと思います。

「生理痛くらいで病院なんて…」と、軽く考えずに、娘さんの「つらい」という言葉に耳を傾け、積極的に産婦人科受診を検討してください。それは、娘さんの「今」の痛みを取り除くだけでなく、将来の健康や幸せを守るための、親としてできる大切な行動です。

私も3姉妹の母として、娘たちの体の変化や悩みに寄り添い、時には専門家として、適切なサポートができるよう、日々アンテナを張っています。
娘さんのつらい生理痛、どうか一人で抱え込ませないでください。あなたの優しい寄り添いと、適切な行動が、娘さんの未来を明るく照らすはずです。

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