「ママ、肩が痛い…」
「なんか腰がだるい…」
小学生のお子さんから、そんな言葉を聞くことが増えていませんか?教科書やタブレット端末でパンパンに膨れ上がったランドセル。あの重さは、もはや現代の小学生が抱える「健康問題」の一つです。
ただの甘えや成長痛だと片付けてしまうのは、とても危険。現役ナースであり、3姉妹の母である私が、子どもの小さな体を守るために、今すぐできるランドセルの調整法をお伝えします。
なぜ「重いランドセル」が危険なの?
重すぎるランドセルは、子どもの成長途中の体に、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
- 姿勢の悪化: 重さで体が後ろに引っ張られ、バランスを取ろうとして猫背になる。
- 肩こり・腰痛: 肩や腰の筋肉に過度な負担がかかり、大人と同じような痛みを引き起こす。
- 通学路での転倒リスク: バランスを崩しやすくなり、思わぬ事故につながることも。
「たかがランドセル」と侮ってはいけません。毎日のことだからこそ、親がきちんと向き合ってあげる必要があるのです。
今すぐチェック!負担を減らす3つの調整ポイント
ランドセルの機能に頼るだけでなく、正しいフィッティングで負担は大きく変わります。お子さんのランドセル、一度しっかり見直してみませんか?
1. 背中とランドセルの間に「隙間」はないか?
一番重要なのが、ランドセルと背中をぴったり密着させること。ここに隙間があると、ランドセルが後ろに垂れ下がり、実際の重さ以上に身体が振られて負担が増します。
チェックポイント: お子さんの背中とランドセルの間に、大人の手のひらがスッと入ってしまうようなら、緩すぎのサインです。
2. 肩ベルトの「長さ」は左右対称か?
肩ベルトの長さが左右で違うと、片方の肩にだけ負担が集中してしまいます。身体の歪みの原因にもなりかねません。
チェックポイント: ランドセルを背負ったお子さんを正面から見て、左右の肩ベルトの位置が対称になっているか確認しましょう。
3. ベルトの「高さ」は適切か?
ランドセルの上辺が、お子さんの肩の高さと同じか、少し高いくらいがベストポジションです。位置が低すぎると、重心が下がって腰への負担が急増します。
チェックポイント: 横から見て、ランドセルがお尻よりも下にぶら下がっていませんか?
「置いていける教科書」も活用しよう
最近では、学校の許可を得て一部の教科書を教室に置いておく「置き勉」が認められているケースも増えています。
まずは、お子さんの体に負担がかかっていないか、今日にでもチェックしてあげてください。そして、もし可能であれば、学校の先生に「置き勉」について相談してみるのも一つの大切なアクションですよ。
