「お姉ちゃんなんだから、もっとしっかりしなさい!」
「我慢しなさい、あなたはもう大きいんだから」
複数の子どもを育てていると、ついつい上の子にそう言ってしまうこと、ありませんか?
私も3姉妹の母ですが、まさに長女には「お姉ちゃんだから」と、我慢を強いてしまった経験が何度もあります。
「兄弟構成で性格って変わる?」
「長子って、やっぱりしっかり者なのかな?」
そんな風に思われるかもしれませんが、看護師としてたくさんの子どもたちと接してきた経験から、長子特有の「しっかりしなきゃ」というプレッシャーが、時に心や体の不調につながることがある、ということを知っています。
今日は、現役ママナースの私が、兄弟構成が子どもの性格に与える影響、特に長子の抱えるプレッシャーと、親が意識したい**「上の子ケア」の重要性**について、私の経験も交えながら、本音でお話ししたいと思います。
この記事でわかること
- 兄弟構成が子どもの性格に与える影響とは
- 長子が抱えがちな「しっかりしなきゃ」というプレッシャー
- 上の子が心身の不調を訴える前のサイン
- ママナースが提唱する「上の子ケア」の具体的な方法
【結論】長子の「しっかりしなきゃ」は時に危険信号!「特別な時間」と「甘え」を意識的に与えよう
長子は、親にとって初めての子どもであり、親の期待を一身に背負いがちです。また、下の子が生まれると、「お兄ちゃん/お姉ちゃん」としての役割を求められ、「しっかりしなきゃ」というプレッシャーを強く感じることがあります。
このプレッシャーが度を過ぎると、ストレスとなって体調を崩したり、情緒不安定になったりすることも。だからこそ、親は長子に対して、「特別な時間」と「甘え」を意識的に与えることが何よりも大切なんです。
兄弟構成が子どもの性格に与える影響
- 長子:責任感が強く、真面目、リーダーシップがある反面、完璧主義でストレスを抱えやすい傾向。
- 中間子:協調性が高く、器用、社交的。バランス感覚に優れる反面、注目を浴びにくい、八方美人になりやすい傾向。
- 末子:甘え上手、自由奔放、社交的。愛されキャラになる反面、飽きっぽい、わがままになりやすい傾向。
これらはあくまで一般的な傾向であり、もちろん個人差はあります。
私も看護師として、子どもの個性や環境によって、その子の性格が形成されることを知っているので、兄弟構成だけで全てが決まるわけではないと理解しています。
長子が抱えがちな「しっかりしなきゃ」というプレッシャー
私も長女に「お姉ちゃんだから」という言葉を何度言ったかわかりません。でも、長女は真面目な性格なので、その言葉を真に受けて「しっかりしなきゃ」と、いつも自分を追い込んでいたのかもしれません。
- 親の期待に応えようとする:親の「〇〇しなさい」という言葉を真面目に受け止め、期待に応えようと頑張りすぎます。
- 我慢する癖がつく:下の子が甘えている姿を見て、「自分はもう大きいから」と、自分の気持ちを抑え込んでしまいます。
- 完璧主義になる:何事も完璧にこなそうとし、失敗を恐れるようになります。
上の子が心身の不調を訴える前のサイン
以下のようなサインが見られたら、それは長子がプレッシャーを抱えているSOSかもしれません。
- 原因不明の体調不良:頭痛、腹痛、吐き気など(病院で検査しても異常が見つからないことも)。
- 情緒不安定:イライラする、すぐに泣く、些細なことで怒るなど。
- 甘え行動の増加:赤ちゃん返りのように甘える、ママから離れないなど。
- 睡眠や食欲の変化:寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、食欲がないなど。
- 学校に行きたがらない:友達とのトラブルはないのに、なぜか学校を嫌がる。
これらのサインを見逃さず、早期に気づいてあげることが大切です。
ママナースが提唱する「上の子ケア」の具体的な方法
長子が抱えるプレッシャーを和らげ、心身ともに健やかに成長するためには、親の意識的な「上の子ケア」が不可欠です。
- 「特別な時間」を意識的に作る:
- 下の子が寝ている間に、二人きりで絵本を読んだり、おしゃべりしたりする時間。
- 下の子を預けて、二人きりで買い物やカフェに行く時間。
- 「〇〇(長子の名前)だけの時間だよ」と伝え、特別感を演出しましょう。
- 「甘え」を許容する:
- 「お兄ちゃん/お姉ちゃんなんだから」という言葉は禁句。「今は甘えたいんだね」と、子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。
- 抱っこや添い寝など、スキンシップを増やして安心感を与えましょう。
- 「頑張り」を具体的に褒める:
- 「いつも下の子の面倒を見てくれてありがとう」「お手伝いしてくれて助かるよ」など、具体的な行動を言葉にして褒めましょう。
- 「あなたはいるだけで素晴らしい存在だよ」という無条件の愛情を伝えましょう。
- 「弱音」を吐ける環境を作る:
- 「疲れた」「しんどい」など、長子が弱音を吐けるような安全な場所を作りましょう。
- 親も「ママも疲れたな~」と弱音を吐くことで、子どもは「自分だけじゃない」と感じ、安心できます。
まとめ:長子の頑張りは「家族の財産」!親の愛で包み込もう
長子が抱えるプレッシャーは、時に親には見えにくいものです。
でも、その頑張りは、家族が円満に過ごすための大切な土台となっています。
私自身、長女の心身のサインに気づき、「上の子ケア」を意識的に実践し始めてから、長女の表情が穏やかになり、家族全体の雰囲気が良くなったことを実感しました。
長子の頑張りは、決して当たり前のことではありません。
あなたの「ありがとう」と「大好き」の言葉、そして「特別な時間」と「甘え」が、長子の心を満たし、家族みんなの笑顔につながるはずです。
頑張りすぎず、焦らず、あなたのペースで進めていきましょうね。応援しています!
