「良いママ」という仮面をかぶって、あなたは、疲弊していませんか?
- いつも笑顔で、子どもに優しく接する。
- 家事は完璧にこなし、手料理は毎日手作り。
- 子どもの教育にも熱心で、習い事の送迎も欠かさない。
SNSで見る、キラキラした「良いママ」の姿。
育児書に書かれている「理想の母親像」。
そんな「良いママ」であろうと、毎日、必死に頑張っているあなた。
でも、その仮面の下で、あなたは、本当の自分を隠し、疲弊していませんか?
「こんなに頑張っているのに、子どもは、私の本音を話してくれない…」
「私って、本当は、もっとダメな人間なのに…」
3姉妹の母である私も、かつては、そうでした。
「良いママ」でいなければ、子どもに愛されない。
そう思い込んで、完璧なママを演じようと、必死でした。
でも、ある時、私は、この「良いママ」という仮面を、思い切って、脱ぎ捨ててみたんです。
そして、ダメな自分を、子どもに見せる勇気を持ってみたところ、驚くほど、子どもたちが、私に本音を話してくれるようになり、親子の絆が、より一層、深まったのです。
今日は、そんな、私が「良いママ」をやめた理由と、ダメな自分を見せる勇気が、子どもの自己肯定感を育む理由について、お話しさせてください。
「良いママ」という仮面が、親子の距離を遠ざける
完璧な「良いママ」を演じようとすると、子どもは、どう感じるでしょうか。
- 「ママは、いつも完璧だから、自分のダメなところを見せられない」
- 「ママは、いつも笑顔だから、自分の悲しい気持ちを話せない」
- 「ママは、いつも正しいから、自分の意見を言えない」
そう。
親が完璧であればあるほど、子どもは、**「自分も完璧でなければならない」**と感じ、自分の弱い部分や、ダメな部分を、親に見せられなくなってしまいます。
結果として、親子の間に、見えない壁ができてしまい、本音で話せる関係が、築きにくくなってしまうのです。
子どもは、親の完璧な姿を見て、安心するのではなく、
むしろ、**「ママも、人間なんだな」「ママも、失敗することがあるんだな」**と、親の人間らしい姿を見て、安心するものです。
ダメな自分を見せる勇気が、子どもの自己肯定感を育む理由
親が、ダメな自分を見せる勇気を持つこと。
それが、子どもの自己肯定感を育む上で、非常に大切なことだと、私は考えています。
- 「ママも完璧じゃないんだ」という安心感:親が失敗したり、弱音を吐いたりする姿を見ることで、子どもは「ママも完璧じゃないんだ」「失敗してもいいんだ」と安心します。
- 「自分も完璧じゃなくていい」という自己受容:親が人間らしい姿を見せることで、子どもは「自分も完璧じゃなくていいんだ」と、ありのままの自分を受け入れられるようになります。
- 「失敗しても、やり直せる」という学び:親が失敗を認め、謝り、次に活かそうとする姿を見ることで、子どもは「失敗しても、やり直せるんだ」ということを学びます。
親の人間らしい姿が、子どもの自己肯定感を育む、何よりの栄養になるのです。
「良いママ」をやめるための、3つのステップ
では、どうすれば、私たちは、「良いママ」という仮面を脱ぎ捨て、ダメな自分を見せる勇気を持てるのでしょうか。
ステップ1:「完璧主義」を手放す
まず、完璧を目指すのをやめましょう。
「〜すべき」という固定観念を、一度、手放してみてください。
時には、手抜きも必要です。
手抜きは、決して「悪いこと」ではありません。
あなたが笑顔でいるための、大切な「戦略」なのです。
ステップ2:「弱音」を吐く勇気を持つ
子どもの前で、「ママ、疲れたな」「これ、苦手なんだ」「ママも、わかんないや」と、素直に弱音を吐いてみましょう。
子どもは、親の弱音を聞くことで、「ママも、大変なんだな」と、親への共感や、思いやりの気持ちを育みます。
そして、「ママも、完璧じゃないんだ」と、安心します。
ステップ3:「ごめんね」と「ありがとう」を伝える
失敗したら、素直に「ごめんね」と謝りましょう。
子どもに助けてもらったら、「ありがとう」と感謝を伝えましょう。
親が、自分の非を認め、感謝を伝える姿を見せることは、子どもにとって、最高の教育になります。
そして、親子の信頼関係を、より一層、深めてくれます。
子どもは、親の「人間らしさ」を求めている
子どもは、完璧な親ではなく、人間らしい親の姿を求めています。
親が人間らしい姿を見せることで、子どもは、
「自分も完璧じゃなくていい」
「失敗しても、やり直せる」
と、安心し、自己肯定感を育むことができます。
「良いママ」を演じるのをやめ、ダメな自分を見せる勇気を持つこと。
それが、親子の絆を深め、子どもの自己肯定感を育むための、最も大切な一歩です。
完璧じゃない自分を許し、人間らしいママとして、子どもと共に、笑顔で成長していきましょう。
