「どうせ私なんて…」「私には無理…」その言葉、子どもの口から出ていませんか?
「この問題、どうせ私には解けない…」
「発表なんて、私には無理…」
「どうせ、やっても失敗するだけ…」
子どもの口から、そんなネガティブな言葉を聞くたびに、あなたは、胸が締め付けられるような気持ちになりますよね。
「もっと自信を持ってほしい」
「もっと色々なことに挑戦してほしい」
そう願っても、子どもは、なかなか一歩を踏み出せない。
3姉妹の母である私も、何度も、この「自己肯定感の低さ」という問題に直面し、どうすればいいのか、悩んできました。
でも、ナースとして、そして、母として、たくさんの子どもたちと接してきた中で、私は、あることに気づいたんです。
それは、子どもの「どうせ私なんて」という言葉の裏には、自己肯定感の低さがあり、親のちょっとした働きかけで、子どもが自信を取り戻し、自己肯定感を育むことができるのだ、と。
今日は、そんな、自己肯定感の低い子どもを持つママへ。
子どもの自己肯定感を育むための、小さな成功体験の積み重ね方と、親ができるサポートについて、お話しさせてください。
「どうせ私なんて」は、自己肯定感の低さのサイン
まず、知っておいてほしいこと。
それは、子どもが「どうせ私なんて」「私には無理」と言うのは、決して「わがまま」や「甘え」ではありません。
それは、自分に自信がなく、自分を肯定できない状態である、という大切なサインなのです。
自己肯定感が低い子どもは、
- 失敗を恐れ、新しいことに挑戦することを避けるようになる。
- 自分の良いところを見つけられず、自分を責めてしまう。
- 他人の評価を気にしすぎ、自分らしくいられない。
といった傾向があります。
この状態が続くと、子どもの成長や発達に、様々な影響を与えてしまう可能性があります。
なぜ、自己肯定感が低い子どもが増えているのか?
現代社会において、自己肯定感が低い子どもが増えていると言われています。
その背景には、様々な要因が考えられます。
- 親の過度な期待:親が子どもに完璧を求めすぎると、子どもは「自分は期待に応えられない」と感じ、自信を失ってしまいます。
- 他人との比較:SNSや習い事などで、常に他人と比べられる環境にいると、子どもは「自分は劣っている」と感じ、自己肯定感が低下してしまいます。
- 失敗を許さない環境:失敗をすると、すぐに叱られたり、批判されたりする環境にいると、子どもは失敗を恐れ、挑戦することを避けるようになります。
<h2>自己肯定感を育む!小さな成功体験の積み重ね方3つのヒント</h2>
では、どうすれば、子どもの自己肯定感を育み、自信を取り戻させてあげられるのでしょうか。
ヒント1:「できたこと」を具体的に褒める。結果だけでなく、努力の過程も
結果だけでなく、努力の過程や、できたことを具体的に褒めることが大切です。
「テストで100点取れたね!すごい!」だけでなく、
「この問題、難しかったのに、最後まで諦めずに頑張ったね!すごい!」
「〇〇ちゃんが、一生懸命練習したから、こんなに上手にできるようになったんだね!」
親に具体的に褒められることで、子どもは、「自分の努力が認められた」「自分はできるんだ」と感じ、自己肯定感を高めます。
ヒント2:「自分で選ぶ」機会を与える。主体性を育む
日常の中で、子どもが自分で選択する機会を与えるようにしましょう。
- 今日の洋服を、自分で選ばせる。
- 夕食のメニューを、いくつかの中から選ばせる。
- 休日の過ごし方を、自分で決めさせる。
自分で選択し、その結果を経験することで、子どもは「自分で決めることができる」「自分の選択には責任が伴う」ということを学び、主体性を育みます。
ヒント3:「失敗しても大丈夫」というメッセージを伝える。挑戦できる環境を作る
失敗は、学びのチャンスです。
「失敗しても大丈夫」「失敗しても、ママはあなたの味方だよ」というメッセージを、常に子どもに伝えましょう。
「失敗しても、また次、頑張ればいいんだよ」
「失敗から、新しいことを学べるんだよ」
親が失敗を恐れず、挑戦できる環境を作ることで、子どもは、失敗を恐れず、新しいことに挑戦できるようになります。
親も「ママ、幸せだな」と呟いてみる
親が幸せそうにしている姿は、子どもにとって、最高の安心材料です。
「ママ、幸せだな」
「ママ、楽しいな」
と、親が自分を肯定している姿を見せることで、子どもも、「自分も幸せになっていいんだ」「自分を肯定していいんだ」と、自然と学ぶことができます。
子どもの心を豊かに育むために
「どうせ私なんて」が口癖の子どもは、自己肯定感が低いサインです。
親のちょっとした働きかけで、子どもは自信を取り戻し、自己肯定感を育むことができます。
小さな成功体験を積み重ね、失敗を恐れず挑戦できる環境を作ること。
そして、親自身も幸せな姿を見せること。
それが、子どもの心を豊かに育み、自分らしく輝ける大人へと成長させるための、最も大切な教育です。
どうか、あなたの目の前で、自信なさげな顔をしている我が子を、
「ダメな子」だと、決めつけないでください。
その「どうせ私なんて」は、あなたへの、そして、自分自身への、大切なメッセージなのですから。
