「ごめんなさいは?」その言葉、あなたは、今日、何回言いましたか?
子どもが、お友達のおもちゃを奪ってしまった時。
子どもが、お友達を叩いてしまった時。
あなたは、つい、こう言ってしまっていませんか?
「ごめんなさいは?」
その気持ち、痛いほど、わかります。
私も3姉妹の母として、何度も、この「謝罪問題」に直面し、どう対応すればいいのか、悩んできました。
でも、ナースとして、そして、母として、たくさんの子どもたちと接してきた中で、私は、あることに気づいたんです。
それは、「ごめんね」より「ありがとう」。子どもに伝えるべきは、こっちが優先だ、ということ。
そして、それが、子どもの自己肯定感を育むことに繋がるのだ、と。
今日は、そんな、「ごめんなさいは?」と言ってしまうママへ。
子どもの自己肯定感を育むための、3つのヒントについて、お話しさせてください。
なぜ「ごめんね」を強要してしまうのか?それは「親の都合」と「社会の常識」
まず、知っておいてほしいこと。
それは、あなたが「ごめんね」を強要してしまうのは、決して、あなたが悪いからではありません。
そこには、明確な理由があります。
- 親の都合:子どもが謝ることで、その場の雰囲気を収めたい、という親の都合。
- 社会の常識:子どもには、社会のルールやマナーを身につけてほしい、という親の願い。
これらの要因が、複雑に絡み合い、ママの心を、深く傷つけてしまうのです。
「ごめんね」より「ありがとう」。子どもに伝えるべきは、こっちが優先。それは「自己肯定感」と「感謝の気持ち」
では、なぜ「ごめんね」より「ありがとう」を伝えることが大切なのでしょうか。
- 自己肯定感:「ありがとう」を伝えることで、子どもは「自分は役に立っている」「自分は認められている」と感じ、自己肯定感を高めます。
- 感謝の気持ち:親が感謝の気持ちを伝えることで、子どもも感謝の気持ちを育みます。
もちろん、「ごめんね」を伝えることも大切です。
しかし、それは、子どもが心から「ごめんね」と感じた時に、自ら伝えるべきもの。
親が強要するものではありません。
子どもの自己肯定感を育む!「ありがとう」を伝える3つのヒント
では、どうすれば、私たちは、子どもの自己肯定感を育み、感謝の気持ちを育んであげられるのでしょうか。
ヒント1:「具体的に伝える」
「ありがとう」だけでなく、「〇〇してくれて、ありがとう」と具体的に伝えることが大切です。
「おもちゃを片付けてくれて、ありがとう」
「ママのお手伝いをしてくれて、ありがとう」
「〇〇ちゃんが、そこにいてくれるだけで、ママは嬉しいよ、ありがとう」
親に具体的に感謝されることで、子どもは、「自分の行動が、誰かの役に立っている」と感じ、自己肯定感を高めます。
ヒント2:「結果だけでなく、過程を褒める」
できたことだけでなく、努力の過程や、頑張ったことを褒めることが大切です。
「おもちゃを片付けられたね!すごい!」だけでなく、
「おもちゃを片付けようと、頑張っていたね!えらい!」
「最後まで、諦めずに頑張ったね!ありがとう!」
親に過程を褒められることで、子どもは、「自分の努力が認められた」「自分はできるんだ」と感じ、自己肯定感を高めます。
ヒント3:「親も感謝の気持ちを伝える」
親も子どもに感謝の気持ちを伝えることで、子どもも感謝の気持ちを育みます。
「ママ、いつもありがとう」
「パパ、いつもありがとう」
と、家族みんなで感謝の気持ちを伝え合うことで、家庭の中に、温かい雰囲気が生まれます。
親も「完璧な親」を手放す勇気を持つ
親自身も、完璧な親を目指すのではなく、自分を労わり、休息を取る心の余裕を持つことが大切ですです。
「完璧な親」を目指すあまり、子どもに過度な期待を押し付けたり、自分を追い詰めてしまったりしていませんか?
- たまには、子どもに頼っても、大丈夫。
- たまには、家事が手抜きでも、大丈夫。
親が「完璧」を手放すことで、子どもも、失敗を恐れず、新しいことに挑戦できるようになります。
子どもの心を豊かに育むために
「ごめんね」より「ありがとう」。子どもに伝えるべきは、こっちが優先です。
具体的に感謝を伝え、結果だけでなく過程を褒め、親も感謝の気持ちを伝えること。
それが、子どもの自己肯定感を育み、心豊かに育つための、最も大切なことです。
そして、ママの笑顔は、子どもにとって、最高の贈り物になります。
どうか、あなたの笑顔を、大切にしてください。
あなたは、一人じゃない。
そして、あなたは、最高のママです。
